第五十話:艶めきの夜、オッパイに包まれて♡
『天女の優香さま』
第五十話:艶めきの夜、オッパイに包まれて♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、黒のワンショルダードレスに、深紅のピンヒール。
肩にかかる髪がゆっくりと揺れ、耳元にはルビー色のピアスが光っていた。
グラスを持つ指先まで、静かに香るような色気をまとっていた。
──♡──
佐久間 凌、26歳。出版社勤務、ファッション誌の編集担当。
モデルの体型や“映える写真”には敏感だが、自分の見た目にはまるで無頓着。
仕事柄、夜のバーラウンジで撮影や打ち合わせをすることも多い。
その夜も、優香さんと──カメラマンとの同行取材だった、はずなのに。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「え……な、なに急に……!? 人、多いですよここ……!」
「ふふ♡ 艶めいた場所に似合う身体が欲しいって、顔に書いてあったわよ?」
「……いや、そんなこと……」
「質問♡ ふわっと香るタイプと、キリッと残るタイプ。香水ならどっちが好き?」
「……ふわっと……香る、方……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
カクテルグラスを持った腕が、わずかに震える。
胸元が、夜風の中で静かにふくらんでいく。
ドレスの内側で、まるで光を抱き込むように柔らかな重みが生まれていた。
「っ……な、なんだ……この感覚……」
「Cカップね♡ バーの灯りにいちばん映えるサイズなの」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
黒のサテン地に、フロントホックタイプのラグジュアリーブラ。
カップ内側は微細な起毛加工で、肌がふれた瞬間からとろけるような質感。
「これは“脱がす前提”でつくられたブラ♡ でも今日は誰にも脱がせさせないのよ」
「……着てるだけで、なんか……誘ってるみたいで……」
「ふふ♡ それが“着こなす”ってことなの」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Cカップは“魅せるためのサイズ”♡ 触れられなくても、視線が撫でてくれるの♡」
──♡──
(数日後。)
編集部の女性スタッフに「最近、色気出てきたよね」と冗談交じりに言われた。
鏡に映る自分の立ち姿に、どこか女優のようなラインを感じる。
ブラウスのボタンを留める時、“谷間”を意識してしまう自分がいた。
香水のつけ方も、いつのまにか“首すじの内側”に変わっていた。
──気づけば、ラウンジで見られていたあの夜の記憶が、忘れられなくなっていた。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”




