第四十七話:水槽のむこう、ゆれる胸びれ♡
『天女の優香さま』
第四十七話:水槽のむこう、ゆれる胸びれ♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、透けるようなアクアグリーンのワンピースに、
髪は濡れたようなウェーブでまとめられていて、
どこか“深海の人魚”を思わせる、幻想的な佇まいだった。
──♡──
澤井 海翔、26歳。
都心の大型水族館で飼育員として勤務。担当はクラゲと海水魚。
日々の掃除、エサやり、水質管理。仕事は地味で孤独な時間も多い。
でも最近、水槽のガラスに映る“自分の目線”が、少しずつ変わってきた気がしていた。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「は? 水族館のバックヤードで……いきなり……」
「ふふ♡ クラゲのように、やわらかくて……でも、ちゃんとした重みもあるのよ」
「い、意味がわかりませんって……!」
「質問♡ すうっと漂う透明感と、ぷるんと揺れる実体感。どっちに惹かれる?」
「……ぷるん、かな……なんか、リアルだから」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
つなぎの下、シャツの胸もとがふっくらとふくらみ始める。
その重みが、呼吸のリズムを変えていく。
「っ……え、ちょっと……揺れてる、のがわかる……水のなかみたいに……」
「Bカップね♡ 水に映るやさしいラインを、いちばん綺麗に作れるのよ」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
ミントブルーの薄手ハーフカップ。
肌に溶け込むような透湿素材で、水仕事でもムレにくいデザイン。
「“水と一緒に呼吸する”感じ、味わってみて?♡」
「……なんか、クラゲの気持ち、わかってきたかも……」
「ふふ♡ それが、女の輪郭ってものよ」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Bカップは“水に映えるサイズ”♡ ゆらゆら揺れて、心も揺らすの♡」
──♡──
(数日後。)
水槽の前で掃除をしていると、子どもたちがこちらを指差して笑っていた。
「お兄さん、お姉さんみたい〜!」と無邪気に言われ、思わず頬が熱くなった。
胸もとがTシャツ越しに動くたび、自分の仕草がやわらかくなっているのを実感する。
魚たちに話しかける声も、自然と高く、優しくなっていた。
水に浮かぶ自分の影が、ふんわり“女のかたち”になっていくのを、どこか誇らしく見つめていた。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”




