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『天女の優香さま♡今日もオッパイ、つけてあげる♡』  作者: 一条陽菜子


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第四十一話:雲のかたちと、バストライン♡

『天女の優香さま』


第四十一話:雲のかたちと、バストライン♡


──♡──


僕は今日、天女に会った。


その日の優香さんは、薄いグレージュのトレンチに、ベージュのスカーフを巻いていた。

カフェの窓辺で天気図をめくるその姿は、まるで季節の風を操っているようだった。

カップにそっと触れる指先に、静かな雨粒のような気配があった。


──♡──


有馬 晴臣ありま・はるおみ、29歳。気象予報士。地方局で天気コーナーを担当している。

学者肌の性格で、天候の推移とデータにこだわるあまり、“伝え方”は二の次だった。

最近ディレクターから、「もう少し柔らかく」と言われ始めている。

だけどそれ以上に、自分の声が“空気を動かしていない”ことに気づいていた。


──♡──


「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」


「……優香さん? 天気図の前で、何を……」


「ふふ♡ 等圧線とバストラインって、案外似てるのよ?」


「……なんの関係が……」


「質問♡ 快晴の空と、傘を差す午後。どっちに心が動く?」


「……傘、かな」


──♡──


「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」


──バシュウウッ!!


胸の中央から、じんわりとした温度が広がる。

シャツの前立てがふくらみを押し返し、空気がまるくなっていく。

その中心に、確かな質量が宿っていた。


「……うそ……胸のあたりで、呼吸が通る……?」


「Cカップね♡ “伝える声”って、胸の響きが支えてくれるのよ」


「……俺の声が……柔らかくなってる……本当に、こんなふうに……?」


「ふふ♡ 空模様と一緒。変わるときって、前触れなんていらないの♡」


──♡──


「今日のブラジャーはこれね!♡」


ライトピンクのブラに、柔らかなチュールレース。肩紐は細めで、肌に自然に沿うデザイン。

ワイヤーのカーブが浅めで、動きを妨げず、胸のラインだけふんわりと支えてくれる。

「これは“伝えるための胸”♡ 言葉に、女の温度が宿るの」


「……声が……丸くなってる……そんな気がする……」


「ふふ♡ それが“女の空模様”ってことなの」


──♡──


(優香のオッパイ豆知識♡)

「Cカップは“予報を和らげるサイズ”♡ 低気圧でも、胸だけは晴れて見えるの♡」


──♡──


(数日後。)


天気図を指差すとき、自分の手首の動きがやわらかくなっているのに気づいた。

モニター越しの自分が、以前よりも“画面映え”するようになっていた。

視聴者から「声に癒される」という投書が届き、思わず読み返してしまった。

胸に手を当てるクセがついた。言葉を出す前に、そこから意識するようになった。

──“伝えるために女になる”という実感が、胸の奥に降りてきていた。


──♡──


完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい♡”


──♡──

☁ブックマークと評価、晴れの日も雨の日も、お待ちしています☁

「声も、気持ちも──やわらかな空気に包まれて届きますように」

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