第三話:甘くて小さな、Aカップの誘惑♡
『天女の優香さま』
第三話:甘くて小さな、Aカップの誘惑♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、ミントグリーンのワンピースに、白いカーディガンを羽織っていた。
リボンで絞られたウエストが、風にふわりとほどけるたび、お菓子屋さんの看板娘みたいな香りが漂う。
微笑むたびに空気が甘くなって、胸の奥がすうっと柔らかくなった。
──♡──
椎名 樹、23歳、パティスリー勤務。
“男でも作れる本格ガトーショコラ”がバズって以来、SNSフォロワーは2万人を超えた。
けれど最近、なぜか「スイーツを作る動画」より「試食する自分」へのコメントのほうが多い。
「スプーンの持ち方が女子」「指先が白魚みたい」──そして、“#スイーツ女子”のタグがついた日、ほんの少し泣いた。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「は? ……ちょ、ちょっと何言ってるんですか……?」
優香さんは、ふわりと笑って、首を傾けた。
「ね? さっきから……胸元、気にしてたでしょう?」
「質問♡ シュークリームの中身は“カスタード”と“ホイップ”、どっち派?」
「え、えっと……カスタードです」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
光が弾け、ほんのりバニラのような甘い匂いが鼻先をくすぐる。
胸の奥から、じんわりとした熱が広がって──ふくらみが、そっと花開いた。
それは小さくても、やさしくて、あたたかくて──たしかに、“女の子の胸”だった。
「っ……ふ……あれ……?」
「うん、Aカップね♡ でも、いちばん“わたしの胸”って感じられるサイズなのよ」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
レモンイエローのフリルに、白いリボンがふたつ結ばれた小さなブラ。
ふくらみにふわりと寄り添う、ノンワイヤーのやさしいつけ心地。
「これは、“お菓子屋さんの制服の下に着けるブラ”っていう設定なの♡」
「設定って……それ、着けるんですか、僕が……?」
「着けるの♡ ね、胸が喜んでる。……かわいいわよ」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Aカップは“自分だけが知ってる秘密のふくらみ”♡ 大きさより、“意識”が女の子を育てるの♡」
──♡──
数日後。
制服のシャツを着るとき、胸元をそっと押さえる癖がついた。
動画の撮影中、“胸の影”が気になって、カメラの角度を何度も調整する。
焼き菓子の仕上がりより、自分の笑顔の映り方ばかりを確認していた。
その動画のコメント欄には、最近よくこう書かれる。
「なんか、顔つき……優しくなったね」
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい!”
──♡──
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“ふくらみは小さくても、女の子の心はたっぷり育っていきます──