第二話:ピンクのヒモブラは弁護士の夢を見せる♡
『天女の優香さま』
第二話:ピンクのヒモブラは、弁護士の夢を見せる♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、パリッとした白シャツに、スリット入りの黒いロングスカート。
まるで裁判所からそのまま歩いてきたような凛とした佇まい。
なのに、歩くたび、そのスカートの揺れが“女”をひそやかに主張していた。
──♡──
三宅 洸太郎、29歳、弁護士三年目。
民事中心。書類は完璧、口頭弁論もまずまず。
だけど最近、主婦層の依頼が減ってきた。
Yシャツの下──胸のあたりを、自分でも気にしてしまっているのを知っている。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「はっ……えっ!? な、なんですか、今の……」
優香さんは、静かに微笑んで、僕のネクタイの結び目へと視線を落とした。
──その視線が、なぜか胸元の奥まで届いたような気がして。
「質問♡」
「……は、はい……?」
「裁判で勝ちたいなら、“証拠”と“情状”、どっちが大事?」
「……証拠……ですけど……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
白シャツの内側で、確かな“ふくらみ”が芽吹いていた。
それは筋肉とはまるで違う、しっとりとした質感。
触れてもいないのに──わかる。これは、女の胸だ。
「な、なんだこれ……うそ、だろ……」
「Dカップね♡ ちゃんと品があって、主張もしすぎない絶妙ラインよ」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
ピンクのサテンに、細いリボンのストラップがついた“ヒモブラ”。
サイドで結ばれたリボンが、ささやかに揺れて、胸元に小さな甘さを灯す。
「ね? スーツの下でも響きにくいでしょ? でもね……ヒモブラって、“心の奥”まで透けちゃうのよ♡」
「……たしかに……締めつけがないのに、なんか……気持ちまで、ゆるんでくるような……」
「ふふ♡ それが“結ばれてる女の子”の気分なのよ」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Dカップのヒモブラは、“ほどけそう”が魅力♡
本音を隠せない女の子のための、勝負下着なの♡」
──♡──
数日後。
白シャツの下に響かないインナーを探して、人生で初めてレディース売り場に立った。
ネクタイを直すとき、ふと指先がリボンを探すような動きをする。
法廷で脚をクロスして座ったとき──なぜか背筋がいちばん美しく伸びた。
書類の角を整える仕草も、自然とやわらかくなっていた。
なのに声だけは、なぜか以前よりも通るようになっていた。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい!”
──♡──
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優香さま、今後も“女の子の気分”をたっぷりお届けしてまいります。