第十九話:撮影、止めて……揺れちゃうから♡
『天女の優香さま』
第十九話:撮影、止めて……揺れちゃうから♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、黒のロングコートにキャップを目深にかぶり、サングラスをかけていた。
でも、歩く姿はまるで舞うようで、指先のしぐさひとつすら、誰よりも女だった。
ただそこにいるだけで、照明の熱すら彼女を引き立てる演出に思えた。
──♡──
東雲 陽翔・22歳。AV男優見習い。
出演作はまだ数本。現場では監督の視線がいつも冷たい。
最近は、体の反応がうまくいかず「このままじゃ使えない」とまで言われた。
カメラの前に立つたび、なぜか胸の奥がざわついて──その意味を、まだ知らない。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「……あ、え、優香さん……なんで現場に……」
優香さんは、照明の影からそっと現れ、まるでカメラより先に、僕を見抜いていた。
「質問♡ 脱がすのと、脱がされるの。どっちがドキドキする?」
「……ぬ、脱がされる……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
ライトの熱とともに、胸の内側がふわっと膨らむ。
衣装のシャツが内側から持ち上がり、小さく波を打つように動いた。
肌の感覚が変わりはじめ、まるで“映される存在”そのものに変わっていくようだった。
「っ……な、なんだよこれ……俺、なんか……女みたいに……」
「Eカップね♡ レンズの奥で、一番艶っぽく映るサイズよ」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
赤ワインカラーのシースルーレース。アンダーは極細で、カップは立体刺繍。
小さな金具のフロントホックを外せば、肌が直接、光と触れ合うように仕立てられていた。
「これは“撮られるためのブラ”♡ レンズ越しに、あなたの女らしさを輝かせてくれるわ」
「……俺が……映される側、なんだ……」
「ふふ♡ もう、カメラの方から近づいてくるでしょ?」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Eカップは“止めても揺れるサイズ”♡
撮る人より、揺れる胸が主役になるの」
──♡──
数日後。
“男優”としてではなく、“女の子として”の試し撮りが行われた。
メイクをされ、カメラの前に立たされて──けれど不思議と、緊張はなかった。
「……やわらかくて……自然だね」と言われ、胸がふと高鳴った。
モニター越し、自分の姿を見て──なぜか笑ってしまった。
そこに映っていたのは、“揺れる女の身体”だった。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい!”
──♡──
【あなたも、撮られる側の気配──感じた?】
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