第十一話:水面の奥で、胸が揺れるとき♡
『天女の優香さま』
第十一話:水面の奥で、胸が揺れるとき♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、深いラピスブルーのワンピースに、ラメの入ったサンダル。
濡れたように艶やかな髪が、うなじをなぞるたび、水の気配がふわりと揺れた。
まるで“水底に棲む天女”が、ふと陸に上がったような──そんな姿だった。
──♡──
三村 涼・25歳・元・国体強化指定の水泳選手。
引退後は、スポーツクラブでジュニアの指導をしている。
“泳ぐ彫刻”と呼ばれたフォームは、今も水の中に刻まれている。
けれど最近、なぜか身体の重心が、ほんの少しズレて感じることがある。
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「っ!? え、あれ、優香さん……? どうしてここに……?」
「水って、正直なの。心の動きが、そのまま波紋になるのよ」
優香さんは、プールサイドの縁に腰かけて、濡れた髪をひと房、肩に滑らせるように払った。
「質問♡ 水の中でキスするなら──“静かな夜のプール”? それとも“昼の海”?」
「……プール。夜の方が、落ち着く気がします」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
胸の奥に、ぽちゃん、と温もりが落ちたような感覚。
そこからふわりと広がるように、生地の下に丸みが生まれていく。
濡れたTシャツの内側で、その存在感が、肌にそっと波紋を描いていた。
「……えっ、な……これ、まさか……っ」
「Cカップよ♡ 泳ぐたびに、水と一緒に揺れるの。」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
シアンブルーのスポーツブラ。撥水加工で、軽やかなつけ心地。
胸の下部だけにごく薄いパッドが入り、横からやさしく抱きしめてくれる設計。
「これは“泳ぎの中で、自分の胸を感じるブラ”なの♡」
「……泳いでる時、そんなの……わかるのか……?」
「ふふ♡ 感じてしまったら、もう“女の子の体”になってる証拠よ」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Cカップは“揺れの自覚”♡ 水の中でも、自分だけは知ってる──その密かな変化♡」
──♡──
数日後。
教え子のレッスンを終えたあと、自分もひと泳ぎしてみた。
水を蹴るたび、ふくらみの揺らぎが心の奥にまで沁みてくる。
プールから上がると、鏡越しにバスタオルを胸の上でぎゅっと結んでいた。
「……なんでこんなに……気になるんだ……」
でももう、それを“違和感”とは呼べなかった。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい!”
──♡──
【水の中でも、感じちゃう──天女と揺れる、Cカップ♡】
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あなたの胸にも、そっと波紋が届きますように。