『魔術的日常』の用語集 その②
魔術の仕組みについて。再掲
【魔術】
文字通り“不思議な術”。
正確に表すと、現実に起こる現象(物理現象、人の認識可能な限度など)を歪め、新しいルールを作り出すモノ。
現在の魔術世界では、「現実拡張現象」と呼ばれる。
ただ、出来ることには限界が存在する。
【現象魔術】
魔術的日常、3話、4話より記載。
魔術というよりは『呪術』である。
『魔力のエネルギー変換』を基とした魔術。
主に、魔力の燃焼、状態変化などがこれにあたる。
【術式魔術】
一般的な魔術師や魔法使いのイメージで良い。
後述の『偉大なる魔法陣』を経由し、かつての“人が起こした奇跡”や“神話”を再現する。
術式はある程度イメージ感覚なので、天才魔術師とかだと、デタラメな詠唱でも使用可能になる。
一部例外はある。
【構成魔術】
分かりやすく言うと[無詠唱(笑)]みたいなモノ。
“術式魔術”を自力で発動させる為、ある程度のその魔術への知識と集中力を要する。
使用する魔術の秘匿に役立つ為、対人戦において良く使用される。
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【Q. 術式魔術と構成魔術どちらが良いの?】
A. 構成魔術は詠唱をしないという点と熟練の魔術師なら恐るべき速度で構築し、撃ち出せる点から対人の時に本領が発揮される。
が、同時に少し出力が減少する為、“やたらと生命力が高い獣”などと戦う際には向いていない。
だからこそ、対獣などには術式魔術の方が良いとされる。
(ただし、マジで状況にもよる。
こちらに全速力で向かう魔物に対してゆっくり詠唱するバカは死んでもよい)
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【魔力】
もう一つの名前は、「クインテッセンス」。
魔術を使うためのエネルギー。
粒子なので、精度上げまくり電子顕微鏡なら観測は可能だと思う。
【魔素】
もう一つの名前は、「エーテル」
それは神由来のエネルギーの劣化品。
ただ、元のエネルギーは人類が扱える物では無い為、ある意味劣化したのが人類の存続に繋がった。
その正体は電磁波の一種。
【聖粒子】
もう一つの名前は「ホーリーアイテル」。
ある意味、魔術的日常の中で一二を争う、訳の分からない物質。
様々な性質を持っていて、電子顕微鏡でも観測不可能(粒子のサイズが原因でもあるが、もう一つ理由がある)
一番有名な性質としては、“魔素を支える働き”があり、聖粒子三個が魔素一個を支える事によって“魔力”になるのだとか。
【偉大なる魔法陣】
名称不明。
神が創った最初の“魔法”。
これを通して術式魔術で様々な魔術を人類が使える様になる。
魔術を極めると、うっすらとこの魔法を認知出来るのだとか。
黎明魔術院の最終目標に当たる。