ー第7話ー
7500字ほどです。
誤字等指摘いただければ幸いです。
東方向に1エリア分進んだところのセーフティエリアにはかつて数多くのサメと戦ったことがあるという老人の水夫がいる。
日に焼けて真っ赤になった北欧人という見かけだ。この老人と話すと水夫のプレイヤーは職業スキルひとつだけ1回のみだが、熟練度5プラスされるボーナスが出る。
無料なので、水夫プレイヤーが出かける。それにつられて水上マップに挑戦したい一般プレイヤーも来る。ここまで来たんだから、もう少し先に行こうというプレイヤーも集まる。プレイヤーが集まるのでパーティ募集もやりやすいという事で人がさらに集まる。
結果として老人の海という呼称とは、かけはなれた美男美女アバターのプレイヤーがごった返している。
そこに夏辺野トビラ、ペトロニウス、アース&シー、朝比ラッキー。達が着いた。ここでアース&シーは分かれてログアウトするつもりでいたが朝比ラッキー。が先程の戦闘で知った事実に落ち込んでいるので、つきあって話を聞いているようだ。
ログアウトを言い出す前に、他の人に相談とか持ちかけられて、ズルズルとログイン時間が伸びているのに、言い出せない現象って名前ついているんだろうか?たいして親しくもない相手に律儀に相談に乗るアース&シーはきっと現実でも良い人であろう。
さて岩だらけの海辺の一角で座っている。現実だったら、こんなとこに直に座れないが男らしい人で且つゲーム内だったら、どっかり座るだろうと思い、トビラはあぐらをかいて座っている。
相談事の中身であるが、
「えー、じゃあ、特殊職って強いレアな職業じゃないの?」
「はいー、正確にはネコ大陸ではー職業の当たりやすさの順にー、普遍職、専門職、特殊職に分かれますー」
「他のゲームとかだとノーマルとか、コモンはハズレみたいなあつかいになってるから、勘違いしてる人は多い」
「なんでそうじゃないの!?このゲームも世間一般にあわせなさいよ!?」
作者がテンプレ通りに書くと死んじゃう病にかかってるからです。
「うーん、理由はわかりづらいですがー、普遍職は活躍する場所がーたくさんあるという意味合いでー普通とかー、一般ではなくー、普遍という単語を使ってるのだと思いますー」
「でもでも、特殊職とか専門職にも強みはあるでしょう?」
「もちろんーありますよー」
「ただ専門職は強みが特化型、水夫で言えば水辺や海に特化していること。いわゆる専門技術があって、それを活かす場所や相手が必要になるんだ。また特殊職は更に変わっている」
「ど、どんな風に?」
「特殊職はー、掲示板とかープレイヤーのブログとかー、はっきり物を言う場所ではー、イロモノ職業、縛りプレイ玄人、性癖が特殊職とかーいわれてますねー」
「なによ!それ!!変態呼ばわりする気?!」
「いえいえー、そういう風に遊びたい人もいるというだけですー」
「あぁ、さっきのは言い過ぎだが、何かしら他の人と違ったプレイスタイルになるらしい。私のペトロニウスのようにな」
そう言いながらトビラは仔馬の後頭部をなでてあげる。気持ち良いのかペトロニウスは目を細め、耳が後方にたれている。リラックスしているのが雰囲気として伝わってくる。
「サモナーもー、一人だけーオープンワールドゲームみたいなスキルツリーになるとー噂されてーましたねー」
「ペトロニウスちゃんは良い子だから、まぁいいとして!方士はなんで変態なのよ?一番活躍したんでしょ?どの分野でも頂点になる人は変態だっていうの!?」
頂点への風評被害である。ペトロニウスが良い子なのはトビラも同意見である。
「べつにー方士がー変態なわけではなくー、βテストで最も長距離探索したパーティのリーダー『人間囲碁』さんがー恐ろしく正確なー体内時計を持っているーという噂なんですー」
「あぁ。私も宣伝動画みたことがあるが、スキルの詠唱時間、再発動可能時間を正確に把握していた。乱戦の中ですべてを把握して最適な支援と指示出しができる人間はそういない。ゲーム上級者だと真価を発揮できる職業なんだと理解したが、自分にはマネ出来ないと思ったよ」
「なんだ!じゃあ私もキャストタイムを覚えればよいのね!」
「覚えるだけでーマネできるー技じゃないからーミンナー方士を警戒してるんですー」
アース&シーは否定的な考え方だった。しかし
「まあ、そこから始めるしかないな」
トビラは朝比の意見に賛意をしめす。
野球のキャッチャーもピッチャーに育てられるように、バレーのセッターもアタッカーに育てられるように、ヒーラーやバッファーはタンクや火力職と協力して中の人をレベルアップしていく必要がある。
人間囲碁のようなプロレベルになれないとしても、上達したいという意思をしめす初心者へ協力できる範囲のことは手伝おうと思ったのである。
しかし上記のことは逆もまた真なりである。トビラは船上で後衛を完璧に守れていたわけではない。
トビラの目指すタンク職は回復・支援魔法を一番に必要とすると同時にヒーラーが動きやすく、攻撃されない位置に立ちながら、アタッカーの邪魔をしない場所にいる必要がある。それが出来るようにトビラも上手くなりたいと思っている。
そのために変に遠慮せず周りの人から意見を言ってもらう必要がある。その意味では朝比さんとしばらくゲームするのも悪くないと思ったようである。
「じゃあ、ちょっと調べる!」
「僕はーそろそろーおちますねー」
「今日はありがとうな!」「助かったわ!」
と二人に見送られてアース&シーがログアウトする。
「自分も先程の戦闘でレベルアップしたから少しステ振りしたいんだが、終わったら次のマップに一緒に行かないか?」
トビラは朝比を誘ってみる。
「うん!それは良いけどキャストタイムって何?どこに載ってるの?」
「そ、そこからか」
前途は多難であるようだ。
さてキャストタイムは要はスキルが発動するまでの時間である。リキャストタイムは一度使ったスキルを再発動するのにかかる時間である。
実際のゲームやってないで説明聞いても理解できず、よく分からないままゲームを始める人も多い。このキャストタイム中に術者が移動や、他の行動をすることが出来るか否かもゲームにより異なる。またダメージをもらった場合でも術が発動するのか、キャンセルされるのか、ゲームの仕様次第である。
ゲームによってはどれくらいかかるのか表示されないものも多い。一般に強力なスキルほど長時間になる。
ネコ大陸ではスキルの詳細欄にのっているし、システム猫も教えてくれる。約5秒などのコンマ以下は省いた説明なので、ゲーマーからすると不親切らしい。
そして、ここからが方士にとって重要なポイントになるのだが方士はキャストタイムが長いスキルが多い。リキャストタイムも長い。かわりにキャストタイム中に移動可、ダメージもらってもキャンセルされないスキルも多い等、メリットも大きい。
方士は魔法使い系統でもっとも豊富な支援・回復・阻害系統の術を覚えられる。が、リキャストタイムを短縮するスキルを方士は覚えられない。リキャストタイムはクールタイムとも呼ばれるが同じような意味である。どう違うのか作者は知らない。
方士は良くも悪くもキャストタイムが重要な職業になってくる。
理論と戦術を全部頭に詰め込んだ人の方士と、感覚派で戦闘時は体感時間が延びるなど大雑把な人が操作する方士は全く別物になる。
だめな例はちょうどこんな感じである。
朝比「ペトロニウスちゃんが相手を感知したみたい(なでなで)」
トビラ「よし、相手は3体だ!まずは私が攻撃をあてて囮になるから」
朝比「その後に支援魔法が発動すれば、よいのね!」
トビラ「あぁ、そうだ!わかってきたじゃな、、、うぉ!はやい!!」
朝比「ちょっとぉー、こっちにも来たじゃないのー!」
トビラ「ノックバックさせるには力が足りん!支援は!?」
朝比「スキルは使ってるけど!!まだ効果が発動してないわよ!がんばりなさい」
トビラ「そうはいっても!ほっておいたらペトロニウスにも攻撃がいくだろう!?」
朝比「今、スキルが発動したわよ!!」
南東へと2人が進んだマップは上空から見ると2分割できる。岩だらけの干潟や浅瀬と膝くらいまでの草に覆われた草原、その間は高さ3〜5メートルの崖で区切られている。浅瀬に降りるのは楽だが、下から上には、よじ登れるが相応に時間がかかる。
草原地帯で身長1メートルほどのカンガルー3匹と対戦中である。カンガルーの顔に愛嬌がなく、前足には鋭い爪がはえている。親戚に恐竜のラプトルでもいそうな青灰色している。
「キィぇ!キィぇ!!」
という奇妙に耳に残る叫び声をあげながらジャンプして襲い掛かってくる。肉食なのだろう。ブルプトルーという名前だ
「きゃ、ちょっ!こっちに!!くんなーー!!」
飛びかかってきたブルプトルーの前足2本をつかみ叩き落とそうとする朝比だったがSTR負けしていたのか、肩口へのダメージエフェクトと共に大きく後退させられる。
「ちゃんとペトロニウスちゃんは守ったわよ!」
「ぃよっし!」
と返事をしながら背後からブルプトルーを突き刺す。
「おぉお!ちからとぉ!」
左手は動かさず、右手を下げるようにテコをきかせて、浮かす。10センチくらいだろうか、足をばたつかせながら
「キ?キェケェ??」
と鳴いているが、
「身長こそ!パゥワあァー!」
大きく槍ごと振り回してブルプトルーをもう一体へとぶん投げる!ぶつけたのも攻撃と判定されたのか、赤い粉のようなものを双方に吹き出しながら転ぶ。
しかし、そこに最後のブルプトルーが飛びついてくる。左手に攻撃をもらい、顔をしかめるトビラ。一瞬、気を抜いたのか、槍を手放してしまう。そのまま槍は地面に、落ちていく。
好機とばかりに頭突きも仕掛けてくるブルプトルーだったが、
「背丈1メートルの相手にぃ!負けてらんないのよぉ!!」
落下中の槍の柄をにぎり、短く持ち直す。短刀を突き刺すような形でカウンターを決める。
ちなみにセリフに意味はないと思われる。
吹き飛ばした2体にもトドメをさして、無事に戦闘がおわった。が、2人とも勝利した喜びより反省しきりである。やや深手をおった朝比は自身に回復呪文をかけてから、みんなで歩きだす。
「このキャストタイム3秒は長いわ。なんか相手が走ってると『あっ』という間だもん」
「それもあるが、先に全員に攻撃するのは難しいな。さっきみたいに、ある程度かたまってきても出来なかった」
「攻撃力より素早さを上げたほうがよいのかしら?」
「現状は、ペトロニウスが先に素早さバフをかけてもらう方がよいかもな。最後尾にいてくれれば私の攻撃が間に合うだろう」
「でも、そうするとバフ一つ無駄にしちゃう感じよね」
「そうなんだよな。1人のプレイヤーに1つしかバフかけられないからMPもったない気もするが今はしょうがない」
「やっぱりさっきのマップでもう1人くらいは募集かけるべきだったかな?」
「微妙だな。なんだか周囲の反応が微妙だった。ソロっぽい人に声かけても職業構成で断られてるからな」
「まったく、あいつら最強職への理解がたりない!・・・んー。私は回復に専念する?」
「方士の回復魔法スキルは更にキャストタイムながいと聞いた気がするが、どれくらいある?」
「えっと、、、7秒ね。あと回復魔法だけは途中で攻撃もらうとキャンセルされちゃうみたい」
「そうか。今は素早さ上げて最後の一体の攻撃目標をとる前に攻撃バ、、、」
突然、ペトロニウスが小声でいななく、前足を地面に何度もうちつけて止まる。
なんとなく怯えてるようだ。耳の動きもせわしなく、目線もあちこちにさまよっている。
「なんか、様子がへんね?」
「あぁ。まだ召喚可能時間も余裕あるはずだしおかしいな」
突然、怒号が草原地帯に響き渡る。威圧感に草木すら震えているようだ。
「な、なんなの?」
「たぶん、あれだ」
トビラはこの異変の原因に気づいた。同じフィールドとはいえだいぶ離れているが巨大なモンスターの上半身が見える。
あれが吠えたのだ。
ゲームとして、ネコ大陸のフィールド上にボスモンスターとでもいうべき強力な個体が存在する。ゲームによってはボスというのは倒さないと前に進めない場所を守ってることが多い。この洞窟を通らないと新しい街にいけないのに、洞窟の出口に強い敵がいるなどだ。
ネコ大陸でもそういった役割をこなすボスも存在するが、少数だ。とくにゲーム序盤のボスモンスターは徘徊型のみになる。戦闘は必須ではないがフィールド上をウロウロ歩き回っている。
探検を楽しむことを主目的にしているゲームだ。強い相手とは無理して戦わず、逃げて次のフィールドにたどり着けば目的を達成できる。
むかしのゲームの世界樹○迷宮とかのF○Eというシステムに似ていることから、デンジャーエネミーと呼ばれている。
「やばいな。あれは勝てない」
夏辺野トビラは即時に戦闘を諦めた。朝比ラッキー。も同意見のようで無言で頷いている。
それは背丈は3メートルほどもある。ダチョウとニワトリを足したような骨格をしているが全体的に赤い羽毛が多い。不思議なことに尾は羽ではなく爬虫類のそれになっている。ほぼ飛行能力はないようであるが、強靭な足の筋肉で力強い走行能力を有している。くちばしの鋭さも今の防具では易易と貫きそうに見える。
その名を赤狂の駝鶏という。
幸いなことに進行方向よりだいぶ南側、海に近いあたりにいる。遠回りになるが北から回っていけば、戦闘をさけて目的地に行けそうである。
「できるだけ他のモンスターとの戦闘も避けて、グルッと回っていこう」とトビラが提案すれば、
「向こうからね。索敵はペトロニウスちゃんを頼りにしてるわ」と朝比も確認と補足を入れる。
「了解だ。ペトロニウス頼んだぞ」
言わずともずっと索敵はしてきてくれていたが、念押しして進み始めた。
なんとか5分ほどは問題なく進めた。
「なんとか進めそうね」「思ったより向こうの感知範囲が狭いのか?」
さきほど大声で吠えた後はゆっくりと動き回っているだけで、攻撃的な様子は見られない。ただペトロニウスだけは怖いのか、相手の方には近づこうとする素振りを見せない。とてもせわしなく耳を動かしているし、目線も落ち着かない。
と油断していたら、トビラたちのはるか後方にさきほども戦った青カンガルーが現れる。運悪く駝鶏の正面、3メートルほどの位置であった。敵の位置を確認するためにふりかえって見ていたのが悪かったのかもしれない。
轟音をたてて、鳴き声が威圧したかと思った瞬間には長い首が振り下ろされる。
勢いが強すぎたのか、青カンガルーは地面に叩きつけられた後、さらにバウンドして吹っ飛んでいく。土の地面のはずなのにトランポリンでもあったかのように高く吹き飛ばされている。
そのまま敵は消えていく。
トビラたちは敵との力量差が離れすぎていることに呆然と見送ってしまっていた。
それが判断ミスだったのかもしれない。たぶん移動した後、元にいたところに戻ろうとしたのだろう。
駝鶏がゆっくりとこちらを振り向く。
相手と目が合う。
鳥類独特の巨大な瞳がこちらに焦点をあわせるのが分かった。
(こんなところで表情の処理されてるんだなぁ)
と現実逃避してしまった。
相手の咆哮が聞こえる。固まってしまう。逃げないと思うのだが動けないでいると腹に軽い衝撃を受ける。ペトロニウスが頭突きをしてきている。言いたいことは分かった。逃げてほしいのだ。
「走るぞ!」
と朝比の手を掴んで走り出す。すぐに向こうも自らの意志で走り出してくる。
「あんなの!ぜったっいっむっりっ!!」
朝比と共にペトロニウスが並走している。ペトロニウスのたてがみが輝きを放ち魔法を使う。
(こういうエフェクトもあるのか)と思うと二人とも順番にAGIがあがる。
ペトロニウスは速度の上がった2人と比べてもまだ余裕のある速度で走っている。
だが、それでも距離は詰められてきている。相手が早すぎる。
運が良かった事は1点だけあり、相手が雑魚モンスターを潰すために一旦、待機場所を離れたことだ。
後ろを振り向く余裕もないが、足音がどんどん迫ってきている。
「あっち!でぐち!」
前方に50センチほどの石垣がつづいている、それがフィールドの境目なのだろう。朝比が示す方、正面よりやや左手に一部途切れている所があり、そこから出入りできるのだろう。
ちなみに石垣は乗り越えることがプレイヤーもモンスターも乗り越えることが出来ない。そこは現実的ではなくゲームの仕様である。
全員、なにも言わずに出入り口へと方向転換する。
運が
良かった。
相手の巨大な杭のようなくちばしが
先程までいた場所を通り抜ける。
走る向きを変えていなかったら、死んでいたかもしれない。
まだ出口まで遠い。このまま全員で固まっていたら全滅する。
「ペトロニウス!ばらばっ!!うわぁぁぁぁ」
「きゃぁーーーー」
バラバラに散ろうと指示を出そうとしているところに相手に攻撃されてしまった。翼を広げて振り回したのだ。吹き飛ばされたことで距離はとれたのは良かったが無事ではない。
なんとか立ち上がってみるとペトロニウスは背の低さも手伝ってか、攻撃が当たってなかった。トビラの一撃でHPの4割ちかく削られている。相手は余裕をみせつつ、こちらに歩みを進めてくる。
朝比は大ダメージを受けたことにより目眩の状態異常に陥っている。
「うげぇ。き、きもちわるい〜〜視界がま、まわ。わ。る。。」
状況に良い要素が一つもない。あるとしたら吹き飛んだ方向が良かったことくらいか。
と、ペトロニウスと目が合う。
ペトロニウスがひときわ大きな声でいななく。朝比に回復がかかる。
そして相手の攻撃目標が召喚獣に向く。
ペトロニウスが全速で走り出す。出口とは全然、見当違いの方向に、今までよりずっと速い。
「クッ」
意図はわかった。それが正しい戦術であることも分かった。
だから走り出す。なかば朝比さんを引きずるように。
「ちょ!あれじゃ、ペ、ペトロニウスちゃんが!!」
回復呪文の効果があったのか、朝比もまともに喋りだす。
だれかが囮にならねば逃げ切れない。召喚獣なら召喚主がフィールドを抜ければ問題ない。だから走った。
(私を信頼してくれたのだから!)
(守るだけの力がないのに!)
(はやく!はやく!)
トビラの思考はぐちゃぐちゃである。
「だまれ!はしれ!」
それだけ朝比に叫んで走る。朝比も走り出す。速くなった。もう少しだ。あと少しでゴールだ。
あと1メートルのところでペトロニウスのHPが砕け散った。
2人は無事にフィールドぬけて、次のセーフティエリアに辿りついた。