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出会い。
「テニスサークルでーす!いつでも遊びにきてねー!」
「毎週水曜日、運動公園で活動してます~」
「はい、これ持って帰って!」
手を前に出しているだけでズシリとたまっていく勧誘のチラシ。
「はは……」
苦笑いを返しながら、行列を通り抜けようとした、その時。
ふと、なぜか視線が囚われた。
「きれいな……人……」
その人は、静かにほほ笑むとチラシを抱えていた私の手を引いた。
私は、転ばぬようにと引かれる方へ足を運ぶ他なかった。
「僕、そーきって言うんだ。……初めまして。」
「え、あっ……はじめ、まして。」
高校生の時から、男子とはそこそこ話はするものの、女子と関わる事の方がが多かった私。
そんな私が、突然きれいな男の人に手を引かれて話しかけられている。
「僕も、新入生なんだ。」
「なんで私が新入生って……」
私の言葉を遮るように彼は言う。
「だって、不安そうに新歓のチラシもらって苦笑いしてたからさ。」
その通りだ。
誰が見ても、新入生なのはわかるだろう。




