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異世界転移物語 一ノ瀬龍太郎  作者: #社畜さん
第1章 知らない世界へ
9/10

#9 座学

名前 リュウ

年齢 20歳

ランク E


ジョブ 魔法剣士

カラー ゴールド

SP 5/100


スキル 名刺交換(無効)

剣士 Lv 10

白魔法 Lv 2

黒魔法 Lv 6


居合抜き LV 3

魔法剣 Lv 2

多少の世界観の説明回です




➖2日目➖


今日はギルドの貸し小部屋で座学となった。


ギルドの上は商業ビルのようになっており大小様々な部屋がある。

ランクがC以上で無料で予約制で使える。


今いる部屋は8畳ほどの小部屋だが、2人しかいないので狭くない。

今日からゴリゴリさんと呼ばず、師匠と呼ぶ事にした。

本人は嫌がったが、あれだけ実力差がある以上そう呼ぶのが妥当だと思い、そうする事にした。



師匠は何冊か本を持ってきた。

「今日はざっくりこの世界の歴史を学んでもらおうか。」

「はい師匠」

「やりずらいなぁ、それじゃ…」


渡された本をめくりながら師匠が教えてくれた。


まずこの世界は伝説の英雄カエサルの名を取りカエサル暦を採用されている事。今年はカエサル暦1244年だ。


この英雄カエサルだが、どうやら彼も異世界からの転移者【迷い人】らしい。


歴史書に残る彼・カエサルの正式名はサカノウエ・カエサル・コウジ

特徴は黒髪に黒眼

勝手な想像だが、彼も日本人かもしれない。

サカノウエ・コウジが本名で、英雄らしく

ローマ帝国のカエサルから名前をもじったのではないだろうか?


カエサル暦以前が旧暦で約1500年ある。それより以前にも文明はあったのだが遺跡は沢山あるが文字として記録がない。


今から約1300年前 旧暦末 世界は魔族の王 魔王によって領土統一間近に迫っていた。

魔王ヴェルカイザーは魔族至上主義を掲げ、他族を排斥して魔族の為の世界を作ろうとしていた。


これに対し、ヒトとエルフ・ドワーフそして反魔王派の一部の魔族は

エルフに伝わる秘術 召喚魔法により魔王を倒せる存在をこの世界に呼び寄せた。

ただし召喚には膨大な魔力が必要になるので召喚を行なった術師達は皆命を落とした。

そうして現れた存在がカエサルだったのだ。


カエサルはエルフ族のリーシャ・ドワーフ族のロンベルク・魔族の賢者ミューラー

この4人でパーティを組んで激闘の末に魔王ヴェルカイザーを倒したのだった。

その後、カエサルが王となり世界を統治してリーシャが宰相として補佐をしていった。この時からカエサル暦が始まる。


ロンベルクとミューラーは魔族の中から悪しき王 魔王が生まれぬ様に各地を回り最後に未開の土地【大森林】の調査にあたる。


カエサル暦60年頃

カエサルは【迷い人】なので80歳の寿命でこの世を去るが、その間に新たな国ができそれぞれの種族の王が相互不可侵条約を結び一先ずは争いのない世界の基礎を築いていたのだ。


カエサル暦200年頃

ドワーフ族の王になったロンベルクが死去


カエサル暦300年頃

宰相を引退していたエルフの英雄リーシャ・魔族の賢者ミューラーも同じ頃に亡くなる。


カエサル暦600年頃から約300年の間

エルフ族と魔族の対立が始まる。

この頃に賢者ミューラーが使っていた魔法の研究が進み、簡素化され現在の魔法体系が作られる。

魔法の改良・開発により対立が深刻化する。


そして

カエサル暦994年

魔族の一部の者が魔族復権を掲げ武装蜂起する。

この蜂起を機に大森林地帯を挟み

中央と南部を魔族

北部をエルフ族

東部をドワーフ

東海を挟んだ南東部をヒト族が治める様になり、現在にいたる。


魔族の国

≪ウィルクスランド・王都ルーヴェン≫

エルフ族の国

≪リーベシュタット・王都アルロン≫

ドワーフ族の国

≪ビシャリカ・王都ケルミス≫

ヒト族の国

≪フソウ・首都オカフク≫


「…とまぁこんな感じだな。」

「なんとなくわかりましたが地理的な位置関係が掴めないないですね。世界地図はないんですか?」

「…無い」

「はい…分かりました。じゃ自分なりに作ります。」

「そうしてくれ…」


こうして午前の座学がおわった。


昼食をはさんで

午後の1時間は魔法の勉強になった。


魔法はすでに使えているが基本をおさらいした。


基本の火・水・雷・風・土の5属性ここに上級属性として光・闇魔法で7つ

回復魔法・強化魔法・生活魔法で3つ

全部で10体系ある。


召喚魔法は禁術なのでここには含まれない。


ちなみに現在は基本5属性全て使える存在はいない。

せいぜい2つだ。

3つ使えたら大魔導師になれる。

大魔導師は各国に数名いるかどうかだ。

賢者ミューラーでさえ基本属性は4つだったらしい。

その代わり光・闇・回復魔法の7つを使いこなし、基本属性同士を掛け合わせた複合的な魔法も使っていたらしい。まさに賢者だ。


「ちなみに…リュウはいくつ使えるんだ?」

「正直、わからないです。今使えるのは初歩魔法で火・水・雷の3つと回復・生活なので5つです。」


「この時点で大魔導師の素質ありか…末恐ろしいな。」

「たぶんですが、基本属性は5つと強化魔法はいけそうな気がします。一度その魔法の発動さえ見られればですけど…」


こんな感じで魔法の講義は軽く終わり、引き続き魔族の分類の勉強になった。


魔族は何種族かの総称になる。

主だった所は

魔力の高い悪魔族

攻撃力が高い鬼族

敏捷性が高い獣人族


上位種に龍族と阿修羅族

下位種にゴブリンやオークがいる。


現魔王は上位種の龍族の王で阿修羅族は貴族的な位置付けになる。

逆に下位種は兵隊に当たる。


龍族は元々神族、神様だったが白龍と黒龍の兄弟神のうち黒龍が堕神として魔族を作った。その際に黒龍の使いであった阿修羅の王も一緒に魔族に加わった。


現在、龍族と阿修羅族の多くは王都ルーヴェンにいてほとんど王都から出ることは無い。


こうして、歴史と魔法と魔族について簡単にだが勉強できた。明日からはいよいよ師匠による修行の始まりである。

















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