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異世界ミリオタ転生記  作者: 日本武尊
プロローグ
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プロローグ

初めまして。この手の作品は二つ目となりますが、よろしくお願いします。


 俺の名前は『土方(ひじかた)恭介(きょうすけ)』。今年で二十歳となる大学生だ。

 そして自他が認めるミリオタである。


 俺の好みは武器兵器関連で、小銃はもちろん、拳銃や機関銃などの歩兵の持つ武器に、戦車に戦闘機、軍艦と言った兵器も好きだ。

 特に日本製の武器兵器が好きで、旧日本軍から自衛隊まで様々だ。それと各国の一部の武器兵器も好きだ。


 中でも陸は90式戦車やT-90と言った戦車に、AK系統や64式7.62mm小銃に89式5.56mm小銃と言ったアサルトライフルやMk.23やUSP、M1911と言ったハンドガンとかが好きだ。


 海ではどの軍艦より戦艦が大好きだ。何と言われようと戦艦が大好きだ。建造されたやつならビスマルク級に、シャルンホルスト級、伊勢型、長門型と言った所で、未完成や計画艦ならソビエツキー・ソユーズ級、モンタナ級、天城型、超大和型が大好きだ。


 空は特に無し。まぁ強いて言うなら零式艦上戦闘機や紫電改、四式戦闘機疾風、P-51と言ったレシプロ機に、F-15やMIG-31ぐらいかな。あとヘリならコブラにアパッチぐらいか


 第二次世界大戦時の武器兵器となると戦艦もそうだが、キリが無いので省略する。




「……」


 住んでいるアパートの部屋で俺はパソコンで武器兵器関連の動画を見ている。


「やっぱり89式はいいなぁ。64式も捨て難いけど」


 俺が見ているのは陸自の64式小銃と89式小銃の解説動画で、解説しながら射撃動画が流れている。


 以前まではM16やM4、G3、AK-47と言ったアサルトライフルが好みだったが、今ではこの小銃たちがお気に入りだ。


 だから俺の部屋にはバイトで溜めたお金で購入した64式小銃と89式小銃の電動ガンが壁に立て掛けられ、更にクソ高かったがモデルガンの二丁も観賞や排莢アクションを楽しむ為に壁に飾られている。

 その他にもいくつかのアサルトライフルやハンドガンの電動ガンにガスガンが飾られており、武器庫さながらな光景が広がっている。


(いつか資金が溜まればグアム等の実銃が撃てる海外の射撃場に行ってみたいな)


 別に他の小銃に興味が無くなった訳じゃないので、実銃を撃ってみたいと思っている。もし撃てるならM16系統やM4系統、AK-47系統、G3だな。

 まぁ今の金銭事情だと、大分後の事になるだろうがな




 内心で呟きながら次に見る動画を探していると、机に置いている携帯電話から着信音が発せられる。


「ん?アヤからか?」


 着信音から妹からの電話で、携帯電話を手にして画面を開いて電話に出る。


「もしもし?」


『ヤッホー!お兄ちゃん!』


 電話に出ると元気ある大きな声が発せられる。


「アヤか。どうした?」


 電話の相手は俺の三つ年下の妹の綾奈であり、俺はアヤと呼んでいる。確か今年で高二になるはず。

 と言っても、アヤは俺が小さい頃に親父が再婚した相手の連れ子で、血の繋がりは無い。まぁ俺達は別に気にしていないが


『お兄ちゃん、今度の土曜日って空いてる?』


「ん?あぁ空いているぞ」


 土曜日に大学の講義を入れているわけでもないし、今のところ同じミリオタの友人と出掛ける予定は入っていないし、他の用事も無い。


『良かったぁ』


 電話越しに安堵の声が漏れる。


「でも、なんでだ?」


『え?』


 アヤは露骨に怪訝な声を漏らす。


『もうお兄ちゃんったら。今度の土曜日、何があると思ってるの?』


「何って、何が?」


『はぁ。もう呆れた』


 呆れた様子でアヤは呟く。


『今度の土曜日はお兄ちゃんの誕生日じゃない』


「あっ」


 言われて俺は思わず声を漏らす。


「そういや、そうだったな」


『お兄ちゃんったら。自分の誕生日を忘れるなんて、もしかしてボケちゃった?』


「ハハハ……この年でボケたくはないな」


 頭の後ろを掻きながら苦笑いを浮かべる。


『まぁお兄ちゃんがボケても、私がちゃんと最後まで介護してあげるよ』


「ハハハ……」


 そこまで老いとらんっちゅうねん


『まぁそれはさて置いておいて、今度の土曜日お兄ちゃんのアパートに行くからね』


「ここにか?確認せずに月一で来ているのにわざわざ言う必要があるのか?」


 アヤは長くて月一、短くて週一の頻度で俺の所に遊びに来る。まぁ実家からアパートまで歩いてでも行ける距離だから来るんだろうが、それにしてはよく来るよな

 

『お兄ちゃんに誕生日プレゼントを渡しにと、私の手料理を振舞う事を伝えておきたかったの』


「おぉ!アヤの手料理が食えるのか。そりゃ楽しみだな!」


 アヤの手料理は美味いからな。


『じゃぁ、土曜日に行くから、待っててね♪』


「おう。待っているぞ」


 そう言って電話を切る。


「アヤの手料理か。結構久しぶりだな」


 そうなると土曜日が楽しみだな


 にしても、アヤは本当によくこっちに来るよな。実家とアパートの距離が近いってだけでこんなに来るもんかねぇ

 もしかしてアヤはブラコンなのか?まぁ小さい頃からアヤは俺と一緒に居る事が多かったし、今も昔もよく抱き付いてきたり、料理や家事だって俺の為に必死になって覚えていたらしいしな。いや、それだけでブラコンって決め付けるわけにはいかんよな。


「まぁ、いいか」


 色々と気になったが、兄妹仲良く出来ているんだ。それでいいじゃないか。知り合いの所何かは兄妹の仲は険悪らしいし、他の所だって妹から遠ざかっているって言うし、むしろ俺達のところは恵まれている方か

 

 そう思いつつ机に立てられている写真立てに収められている家族写真を見る。


 前に幼い頃の俺とアヤ、その後ろに両親が立っている。


「今度の連休、実家に帰ってみるか」


 俺からは久しく帰っていないし、ちょうどいいかな


 今度の連休の事を考えながら携帯電話を机に置き、パソコンに向き合う。





「っ……」


 しかしその直後、一瞬頭痛がしたかと思った瞬間視界が暗くなっていき、キーボードが迫って来るのを見たのを最後に、俺の意識は沈んだ。





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