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開拓村4日目

 起きて準備をしたら開拓村へ転移した。

 ジンさんと朝食を食べたら昨日行った森の探索範囲を広げに行こう。その事を食べながらジンさんに言ってみたら、


「奥の方は魔物が居るから行くなら十分気をつけて行って来い」


 と言われた。魔物か、食用になるか聞いたら。


「食用には向かないのがあるが概ね食べれるし、毛皮とかは商人が買ってくれるから仕留めたら持って帰ってきて欲しい」


 と答えが返ってきた。俺には区別が付かないから全部持って帰ってこよう。毛皮か、昨日の狼ももしかしたら毛皮が取れたかもしれないな。丸焦げにしちゃったな、もったいない。

 

 まあいいか、魔物と出会わないかもしれないし、その辺は運かな。でも危なくなったら逃げる。覚えられて良かった転移魔法。決まったら今日も東側に行こう。あっちとかこっちとかややこしくなってきたから、俺だけでも方位で言おう。

 食事が終わってジンさんに挨拶したら昨日の猪を狩った所に転移してすぐマップを出した。


 魔物を赤に、動物は黄色で出るようにしたら近くに黄色とマップの範囲ギリギリの所で赤の反応があった。歩いて2時間位かな、行ってみよう。




 2時間位ぶっ通し歩いてるけど全然疲れないし、よく考えてみたら汗もかいてない。最近体の調子がいいのかな?悪い訳ではないからいいけど。


 1度休憩をして、エアガンと念のため包丁もすぐ取り出せるようにしておく。魔法は雷がいいかな?イメージだけはしておこう。気を引き締めて魔物と初戦闘だ。





 いた、顔が豚?猪?で2本足で立ってて、腰に毛皮を巻いていて手に太い棍棒を持っている2メートル位の魔物。

 ばれないかドキドキしながら鑑定を使ってみた[鑑定 オーク 武器 棍棒 食用可]と出た。これはぜひ狩って帰りたいけど見た目が怖い。

 

 周りに他の獣や魔物が居ない事を確認して、エアガンを撃つ。


「バシュッ」


 軽い音を出してオークの頭に当たった、ドンッと音を立てながら倒れて行った。まだ動くかもしれないから暫く様子を見ていたが動き出す事がなかったので近付いてアイテムボックスに回収した。

 初魔物との戦闘だったがあっけなさ過ぎて実感がわかない。でも倒せて良かった。もう少し狩ってみよう、マップを出して魔物を探してみる。少し離れた所に赤の点が4つあった。今度はあそこに行ってみよう。




 1時間離れた所にオークが4匹居た。1匹づつ倒してたらこっちに来るかもしれない、怖いから雷の魔法で1度にやるべきだと思う。

 4匹とも頭の上に落ちるイメージをしながら強めに雷を落とす。


「ピシャー」


 音を立てて雷が落ちた。オーク達は倒れた後ピクピクしてたがやがて動かなくなった。焦げたにおいが辺りに広がった。

 強すぎたのか焦げてる所もある。今度からは気を付けよう。オークたちを回収して他に居ないかマップで探してみる。

 動物を示す黄色のマークは結構あったけど、魔物を示す赤のマークはマップの範囲内には無かった。

 そろそろ村に帰ろうか、俺は転移で村に帰った。




 村に着いて、獲物を解体してくれる女の人達の所へ行く。


「今日は魔物を倒してきました。解体お願いします」


「あいよ、ここに出しとくれ」


「結構大きいので外で出してもいいですか?」


「そんなに大きいのかい。いいよ、扉の横の方に出しときな」


「わかりました。出したらジンさんの手伝いに行きますので宜しくお願いします」


 扉の横にオークを5匹出してジンさんを探しに行く。今日の朝、畑の開墾に行くって言ってたからたぶん行けばまだいるだろう。




 ジンさんは畑の開墾するためみんなと汗を流してた。


「ただいま帰りました。今日はオークが狩れました」


「おぉいみんな聞いたか、今日の晩飯にはオークの肉が出るぞ。張り切って働けよ」


「どうしたんです急に、オークの肉はそんなに美味しいのですか?」


「魔物の肉は大概美味いのさ、肉に魔力が込められてて滋養にもいい。仕事の疲れも吹っ飛ぶくらいにな」


 ジンさんが大声で笑いながら話してるとみんなも笑顔になって張り切って仕事をしだした。そんなに美味いのか、今日の夕食は期待しよう。


「何か俺にも手伝えることありませんか?」


「今は木を切って畑にする区画の拡張中だから出来る事は少ないかもしれないな」


「木を切るですか......出来るかもしれないので1度試してもいいですか?」


「何をする気か知れんがいいぞ、やってみろ」


 風の魔法をチェーンソーみたいにするイメージで木にむかって飛ばしてみる。シャーシャーと音を立てながら木の奥まで進んで行って最後には突き抜けて行った。木がこっち側に倒れてきた。慌ててよける、ジンさんに怒られた。


「危ないじゃないか!木を切る時は倒れる方向も考えてから切るんだ。でも、その魔法は便利だな。この調子で木を切っていってもらえるか?」


「わかりました。木を切る方向はよくわからないので指示を下さい。指示通り切っていきます」


「よし、誰かヤタに指示を出してくれ」


 村の人の指示を受けながら木を倒しっていった。結構倒せた気がする。倒した木は1度アイテムボックスに入れてまとめて置いてある場所に出しといた、家の資材や薪にするそうだ。

 夕方になって、ジンさんの号令で仕事が終わり帰路に着いた。




「今日の晩飯には期待が高まるな」


「そうですね、俺も期待してます」


 ジンさんとそんな事を話ししながら歩いてると、あちらこちらの家から良い匂いがしてきた。


「これはオーク肉の匂いだ。涎が出そうだ、早く帰るぞ」


「はい、確かに美味しそうな匂いがしてきます。急ぎましょう」


 家に着いたら夕食の準備がされてた。オーク肉のステーキだ、早速ジンさんと食べる。


「これは美味しいですね、軟らかくて肉汁も凄い出てる甘みも出ていて、いくらでも入りそうだ」


「だろ。街に居る時はよく食ってたんだけどここでは魔物を狩れる奴が居ないから久しぶりだ」


「街では魔物肉が食べられるんですか?」


「おう!街には冒険者が居るからな、金があれば大概の物は食えるぞ」


 やっぱ金ですか......わかってはいたんだけど、どこの世界でも金がないと生き辛いな。このままこの村で住んでしまおうかな。獲物狩ってきたらご飯食べれるし。でもマギさんが復帰してきたら......やっぱ旅に出ないといけないな。

 冒険者になれば生きていけるだけのお金はもらえそうな気がするし、ダメなら元の生活に戻ればいいし。エアガンと魔法があるから何とかなりそう。


「冒険者ですか、俺にもなれますかね?」


「ああなれるぞ、1人でもオークを狩ってこれるんだ、何の問題もないし、危なくなれば転移魔法で戻ってくればいい」


「そうですね、マギさんが復帰したら、街に行って冒険者を目指してみます」


「そうだな、ヤタなら凄腕の冒険者になれるぞ」


「そうなるように精進します」


 夕食を終えてジンさんから冒険者時代の話を聞いて家に帰った。冒険者か、目標が出来たみたいで楽しくなってきた。

 いい気分で風呂に入って寝た。

読んでくれてありがとうございます。

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