ミリアの街30
何でもいいので感想ください。
朝、目が覚めてジンさんの家に泊まった事を思い出した。アイテムボックスに入ってる布団で寝たから体は痛くないけど、昨日の、飲み会の惨状が。
あっちこっちに瓶が転がっていて氷をいれてた器から水があふれ。つまみはカピカピに乾いてて昨日はあんなに美味しそうだったのに今や虫がたかってる。
空き缶や空き瓶はアイテムボックスに収納、水は外に捨て、つまみや串などはかまどで燃やして灰にした。ある程度きれいにした所で帰る事にした。
ジンさんを探して帰る事を告げ転移で宿の入口に飛んだ。
宿に入って部屋に上がりたらいに湯を張り、歯を磨き、顔を洗い、髭を剃って着替えた。今日は自分にも浄化の魔法をかけた。着替えは銅貨と一緒に籠に入れた。1階が落ち着いた所で朝食に行く。
今日の朝食はスープとサラダと分厚いベーコンと食べ放題のパンだ。昨日飲みすぎたから頭はスッキリしていてもお腹に入らない、今日はほどほどで朝食を終わる。食休みにボーっとしてると眠くなってきた。
それではだめだと思いギルドに向かう事にした。
ギルドに着いてオークの討伐依頼を受けてギルドを出た。北門に向かいギルド証を出して門をくぐる。北東の山に着いて入口でマップを出す。ジャイアントボアが1時間位の所にいる、倒しに行こう。
獣道を歩きジャイアントボアのもとに向かう。あちらも存在に気が付いたのか距離が段々縮まってくる。30分位の場所で出会った。エアガンで頭を撃ち抜き大きな音を立ててひっくり返る。痙攣が始まり、おさまった時には目視でもマップでも安全が確認できた。近寄ってアイテムボックスに回収する。
2時間歩いた所にオークの集落がある、今度はそっちを倒しに行こうか。獣道を歩き、その間に見つけたオークはエアガンと雷の魔法で倒し、茂みを抜けて、藪をかき分けオークの集落に着いた。
ジェネラルオークが率いるオーク達は小屋を作ったり寝床を作ったり、統率された動きをしている。今まで見た集落の中でもましな方と言える。ジェネラルオークが外にいるこれは先に倒そう。
バリアを張りエアガンを構えてジェネラルオークに向かって撃つ、パスンと音を立てるエアガン、何が起きたのかわからないまま倒れて行くジェネラルオーク、そこで雷の魔法でオーク達の頭の上に雷を落とす。一斉に倒れ、痙攣を始めるオーク達、暫くして安全が確認されてからオーク達をアイテムボックスに回収する。まだ帰ってくるオーク達はいるが焦る距離じゃない回収が終わった後からちょくちょくと戻ってくる偵察から、獲物を持って、色々帰ってくるが雷の魔法で倒していってアイテムボックスに回収する。1時間かけてようやくオークを倒しきった。全部で70体だった。
集落の物を風の魔法で集めて火の魔法で燃やした。
オーク達が近くにいると言う事は大蜘蛛達も近くにいると言う事だ。マップで確認すると、いた。ここから1時間位かな、これも倒しに行こう。
獣道を歩いて大蜘蛛のもとへ行く。マップにはこちらに向かってくる魔物はいない、楽な獣道だ。1時間もかからないで着いた。
女郎蜘蛛を守るように大蜘蛛達が木の上に潜んでいるのがわかる。この1画だけ蜘蛛の巣でびっしり覆われ、繭玉がいくつもぶら下がっている。
バリアを張りなおし、エアガンを持ち雷の魔法の準備をする、エアガンで女郎蜘蛛を撃ち抜く、一斉に飛び出してくる大蜘蛛をエアガンや雷の魔法で倒していく、暫く戦った後動くのは俺だけになった。
歩きまわりながらアイテムボックスに回収する。繭玉は1度開いて人がいないか確認する。今回も魔物だけだった。
土の魔法で穴を掘って繭玉を入れた後火の魔法で燃やす。
少し離れた場所に広場がある、そこで遅めのお昼にしよう。
マップで辺りを確認して休憩する。今日のお昼は肉団子入りのスープとパンだ。食事中も何が起こるか分からないから少しだけにしよう。
そんなこと考えていると遠くの方からロックバードが飛んで来た。2体いる、こっちがわかっているのかまっすぐ飛んで来る。バリアを張りエアガンを持ち雷の魔法の準備をする。岩の上に登りわざと見つけやすくする。雷の魔法を当てやすくするためだ。まんまと真っ直ぐこっちに向かって飛んで来た。雷の魔法を頭の上に落す。墜落し痙攣を始めた。エアガンで頭を狙い撃ち抜く。ようやく痙攣も止まり目視でもマップでも安全が確認されたので近くに行ってアイテムボックスに回収する。
食事も途中だったから続きを食べ始めた。
食事も終わり食休みを取っていると、マップギリギリに魔物が入ってきた2体。まだあったことない魔物だ、見に行こう。ここから大体3時間弱か今日の最後になりそうだ、よし行こう。
マップの魔物を追いかけて2時間余り距離が縮まらない、このままだと暗くなってしまう、後1時間走ってみるか。
走ってわかったけど、思ったより体が軽くどんどん周りの景色が後ろの方へ抜けて行く。息も上がらないし、毎日山に登ってるおかげかな。
そのおかげかみるみる魔物との距離が縮まってきた。後30分も走れば追いつくだろう。ふとバジリスクもこんなこと考えながら走っているのかな、と、どうでもいい事を考えてた。
このままいけば追い抜くその前に止まり。マップで観察した、マップではまだ気が付いてないみたいだ。
小走りで追いかける。もちろんバリアは張ってるしエアガンも持ってる、雷の魔法の準備も出来ている。見えた瞬間倒そう。鑑定は後からかける。
警戒したのか、休憩してるのか動かなくなった。休憩なら助かるけどな。
途中で茂みに入りそこから狙った、雷の魔法を頭に落し倒れた所にエアガンで頭を撃ち抜く。もう1体もエアガンで撃ち抜いた。痙攣が止まり目視でもマップでも安全を確認する。
近づいて鑑定をかける[鑑定 オーガ 状態 良好 食用 可]これも食べられるのか。筋肉の塊みたいだけど。顔が鬼だ、角もある。体の大きさはジャイアントオーク位だな、こっちの方が強そうだ。武器は持ってなさそうだけど素手で戦うのかな。今度は戦っている姿がみたいな。観察も終わりアイテムボックスに回収する。
夕方に近い時間になった、早く戻ろう。転移で森の入口まで飛んだ。
森の入口から北門まで歩いて行く、北門でギルド証を出して門をくぐりギルドまで歩く。
ギルドに着いておなじみになった解体依頼受付の奥の部屋でカツ上げの様に魔物を出させられた。
「今日はオーガまでいるじゃねえか、腕がなるぜ」
「何か違うんですか」
「オーガの皮はな防具にも使われる位硬いんだそんな事も知らないでよく倒したな」
「魔法でどうにかなったので」
「不思議な話だな、オーガに魔法は効きにくいんだぞ」
「そうですか、俺の魔法は効きましたよ」
「まあいい、お前の持ってくる獲物はいい状態でいつも来るから解体するこっちも集中したいんだ、札もらって2時間後にきやがれ」
扱いがおかしい、持ってきたのに邪魔してるみたいになってしまった。
2時間あるならまた先に風呂に入りに行こう。
宿に戻って部屋に入り、家に転移で飛ぶ。風呂にゆっくりと浸かり今日の疲れを落とす。朝もほんとは風呂に入りたかったんだよな、きれいになるのはわかっていても酒飲んだ次の日に風呂なしはキツイな、体臭的な問題で。
今日の走りは中々の物だった気がするジャンプしたら2メートル位飛んだりして。それより風の魔法で飛ぶ方法ないかな、あればきっと楽だよな。明日試してみようかな。箱をイメージしてそれを足がかりに登って行くのはどうだろう。ちょっと本気で考えてみよう。
長湯してしまった宿の部屋に戻る前にクーラーにあたりたい。ビールを飲みながらクーラーにあたる贅沢。ずっとしてなかったな。たまにはいいもんだ。ギルドに行かなきゃいけなかった。忘れてた。
宿に転移で戻りギルドに歩いて行く。解体は終わっていて札と依頼達成の紙を交換して依頼達成の受付に行く。
「達成数、ジャイアントボア1体、ジェネラルオーク1体、オーク70体、女郎蜘蛛1匹、大蜘蛛60匹、ロックバード2体、オーガ2体、状態も良好、肉、魔石共ギルドの買い取りでよろしいですね」
「はい、今日は預金でお願いします」
「では、ギルド証をお預かりします、お返しします。達成金は金貨、478枚です残高をお確かめ下さい」
「確かに確認しました」
「ありがとうございました」
ギルドを出て金貨の使い道を考えてた。何も出てこない。唯一あるとすれば開拓村に寄付だけど、たぶんジンさんが受け取らない気がする。どうしようかな。
考えがまとまらないまま宿に着いた。夕食の時間は始まっているが今行くと混雑してるから落ち着く時間を狙って行こう。
ワインを飲みながらさっきの事を考える。しばらく旅に出てもいいな、砂漠とかあれば歩いて横断してみたいし。ドラゴンもいるなら逢ってみたいな。小さな島を見つけてそこに住むのもいいしな。夢は広がるよな。
そんな事を考えてる間に1階が落ち着いて来た。1階に下りコリンちゃんに声をかけて夕食を持ってきてもらう。
今日の夕食はマヨネーズを使ったマッシュポテトとロックバードのソテー、オーク肉の肉団子スープと食べ放題のパン。勝てる気がしない。
案の定、食べ過ぎた、周りにもお腹をさすった冒険者達がたくさんいる。今日のは卑怯すぎる。俺の好物を集めやがって。ワインを頼んで食休めにちびちびと飲んだ。
食休みも程々にして部屋に帰る。部屋でワインを飲みなおしてちびちび飲みながら夜風にあたり時間を過ごした。
読んでくれてありがとうございます。