開拓村2日目
あけましておめでとうございます
朝になった。いつもより体がスッキリしてる、体を動かしてるからかな。今日も1日頑張ろう。顔を洗って身支度を整えたら村の小屋へ転移した。
小屋から出ると村の人たちは働き始めていて忙しそうだ。
「おはようございます。ジンさんはどこに居ますか?」
「おはよう。村長ならこの時間は井戸を掘りに行ってるよ」
「井戸ですか、場所はどこですか?」
「場所はそこの集会所の裏ですよ」
「早速行ってみます、ありがとうございます」
礼を言ってジンさんの所に行く。
「おはようございます」
「おはようヤタ。今日も早いな、もう狩りの方は終わったのか?」
「今日はまだです。今日はあっちの山の方に行きたくて1度こっちに顔を出しました」
「そうか!あっち側の山ではたまに熊が出るから気をつけて行くんだぞ」
「わかりましたありがとうございます」
この開拓村の四方が山に囲まれてる。俺が来た所(洞窟がある所)が北側、魔法の練習をしてたのが南側今日行こうとしてるのが東側だ。みんな慣れてるのか指をさしてあっちこっちって言うだけなんだよな。楽だからいいけど。
今日は魔法での獲物が獲れるかの練習だ。念のためにエアガンは出しておこう。
1時間くらい歩いて、そこそこ開けてる場所に出てきた。ここを中心に今日は狩りをしよう。危なくなったら転移で逃げる、これはパニックになっても覚えておこう。
息をひそめて茂みをかき分けていると、遠くに兎がいた。頭の上に落ちるように雷を出す、兎が倒れた。上手くいったみたいだ。アイテムボックスに回収して次の獲物を探す。しばらく進むと猪みたいな動物がいた。今度は風のカッターで倒してみよう。首を切断するイメージで風を出す。切れた。でも血が噴き出していてグロイ、血がおさまるのを待ってアイテムボックスに回収した。血の臭いが充満している、ここに肉食の動物が集まってくると危ないから場所を変えよう。
30分位歩いて所で川に着いた、鹿が水を飲んでるここは強めの雷で倒した。すぐにアイテムボックスに回収する。ここで待ってれば色んな動物が来るかもしれない。ここで暫く待っていよう。鳥、タヌキ、兎、鹿、色んな動物が来た。血を流すと危ないかもしれないから全部雷で倒して行った。この位でいいかな。昼も過ぎたしいったん転移で村に帰ることにした。
小屋を出た所でジンさんが居たから挨拶をしておく。
「ただいま帰りました」
「おう!お帰り。獲物は獲れたか?」
「結構獲れました、それに魔法の練習も出来ました」
「それは良かった。獲ってきた獲物は村の女衆に渡してくれ、捌いてくれるから」
「わかりました。今日の分は足りると思います。他に手伝えることありませんか」
「手伝いか、そうだ、土の魔法は出来るか?」
「はい、一応できます」
「じゃあちょっと井戸掘りの手伝いをしてくれないか」
「ええ、いいですよ。先に獲ってきた獲物を渡してきます」
村の人に獲物を渡してジンさんと合流した。
「今ここに井戸を掘ってんだが、うちには土の魔法が使える奴が居なくて手で掘っていて効率が悪いんだ。ヤタ、出来そうか?」
「たぶんいけると思います。みなさん少し場所を開けてくれませんか?」
落とし穴を掘る要領で土の魔法を使う。土がどんどん沈んでいく。5メートル位を掘った所でいったん止めてみる。
「こんな感じですがどうでしょうか?」
「後、2,3メートル位だな。頼めるか」
「はい」
もう一度さっきと同じ要領で掘っていく。暫くすると水が染み出してきた。
「ヤタストップだ。これくらいでいいぞ。後はこっちで調整をするから」
「わかりました。まだ出来ますけど他に井戸を掘る予定の場所とかありませんか?」
「あるぞ、じゃあ頼みついでにもう1か所手伝ってもらおうか」
ジンさん達ともう1か所の井戸を掘って手伝いは終了となった。
「やっぱり土魔法が使える奴が居ると作業が楽になるな。助かったよ」
「いえいえ魔法の練習にもなるし丁度よかったです。俺こそありがとうございます」
「今日も晩飯食べて行くだろ、頼んであるから夕方までのんびりしててくれ」
「独り者なので助かります。では小屋で休んどきます」
「独り者か、それなら朝も用意しとくから明日からは俺の家で朝飯も食べていけ。俺は仕事に出てて居ないかもしれないけど勝手に入っていいから」
「それは助かります。ありがとうございます」
「おう!いいってことよ」
食費が浮く分塩や調味料を買って渡そう。小屋に戻りながらそんな事を考えてた。
小屋でボーっと過ごすうちに夕食の時間になったみたいだ。ジンさんが呼びに来ていた。
「ヤタ居るか、晩飯食うぞ」
「はい、今行きます」
昨日と同じスープと黒いパン、今日は鹿の肉を焼いたものが出されてた。
夕食が終わり挨拶をしてから家に転移した。後は風呂に入って寝るだけだな。
明日も獲物がたくさん獲れるといいな。そんな事を考えながら知らないうちに寝てしまってた。
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