表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/68

ミリアの街23

 朝、たらいにお湯を張り歯を磨き、顔を洗い、髭を剃る。服を着替え、昨日着てた服は銅貨と一緒に籠に入れる。

 今日は朝食が終わって親父さんと話があるから、1階にはのんびり行こう。暫く部屋で寛いでから1階に下りる。コリンちゃんが相変わらず急がしそうに働いてる。コリンちゃんに声をかけ朝食を頼む。空いてる席に座って朝食がくるのを待つ。


「お待ちどうさま、今日もたくさん食べてね」


「ありがとう、いつも食べ過ぎるから困っているんだ」


 なんて話をしながら今日の朝食を見る。今日の朝食はトード肉のソテーとサラダと食べ放題のパンだ。今日も勝った。最近は節制も出来るようになってきた。食べ過ぎ注意。

 食事が終わって食休みを取りながらみんなの朝食が終わるのを待つ。そんなに時間はかからなかった、みんな食べ物を味わってるのかわからないほど口いっぱいに入れて食べている。食事が終われば冒険者としての仕事があるからか、せわしない。程なくして食堂に人は俺1人になった。

 暫くすると厨房から親父さんが出てきた。


「ヤタ、昨日もらったマヨネーズぜひレシピをくれ、あれがあれば料理の幅が広がる」


「いいですよ、昨日と同じマヨネーズも10本買ってきましたし、レシピも書いてきてます、これも差し上げます」


「ほんとか、レシピの代金はそんなに出せないけど、金貨50枚で売ってくれ」


 マヨネーズのレシピで金貨50枚高すぎるよ。


「お金はいりません。1つ条件を出させて下さい」


「何だ、何でもするぞ」


「もし、マヨネーズのレシピを教えて欲しい人がいたら、無料で教えてあげて下さい」


「そんなことでいいのか」


「はい、俺はこの調味料が好きで、屋台でもマヨネーズの使われた料理を食べたいんです」


「わかった、そんなことでいいなら周りの奴らにも教えてやる」


「お願いします」


 昨日買ったマヨネーズとマヨネーズのレシピを親父に渡した。


「今から料理の研究するから、今日の夜から楽しみにしとけ」


「今から楽しみにしてます」


 宿を出てギルドに向かう。ギルドに着いてオークの討伐依頼を受ける。北門まで行きギルド証を出して門をくぐる。森の入口まで歩いて行きマップを開く。




 少し遠いけどオークが30体固まってる場所があるな。まずはそこに行こう。バリアを張り転移で近くに飛ぶ。

 近くの茂みから覗くとオーク達がどこかに向かってる最中だった後ろから雷の魔法を頭に落す。

 一斉に崩れ落ち痙攣を始めた、倒したのを目視とマップで確認してからアイテムボックスに回収する。

 オーク達はどこに向かってたのか。マップ上にはジェネラルオークは見当たらない。またどこかで集落見たいのを作ってるのかな。見つけたら倒して集落も壊してしまおう。




 ここから歩いて行ける場所に大蜘蛛が20匹いる所がある。行こう。

 割とすぐに大蜘蛛がいる場所に着いた。バリアの確認をしてエアガンを持って大蜘蛛の巣の下を歩く。

 音もなく上から下りてくる。下りてくるのさえ知っていればただの動く的だ、1匹ずつ撃って行き暫くすると20匹全部撃ち落としていた。ここも目視とマップで確認してからアイテムボックスに回収する。

 女郎蜘蛛さえいなければ討伐しやすい魔物だよな。




 昨日の場所に今日もトロールがいる。倒しに行こう。

 バリアを確認して、転移で近くに飛んだ。飛んだ場所から頭が見えてる。丸太を引きずるように持って歩いてる、頭が見えてるならエアガンで倒す。

 エアガンを構え頭を狙う。パスンと気が抜けた音と共にトロールの頭を撃ち抜く、トロールの巨体がドスンと音を立てて倒れて行く。丸太を放してないから痙攣するたびに近くの木を殴っているような感じになってる。暫く痙攣を続けた後動かなくなった。目視とマップで確認してから近くに行きアイテムボックスに回収する。




 少し遅くなったけどお昼にしよう。近くに危険が無いか確認して倒れてる木に腰掛ける。

 今日のお昼は野菜たくさんのスープと串焼き2本とパンだ。程良く満腹になり食休みに水を飲んだ。今日の夕食にはマヨネーズを使った料理が出るのかな。何だか楽しみだな。

 よし、帰る前にオークの討伐してかえるか。




 山の奥にオークが20体いる、今日はこれを倒して終わろう。

 バリアを張って、行けるギリギリの所まで転移で飛ぶ。ここから1時間位は歩きか、獣道や藪をかき分け茂みを通ってオークの所に着いた。

 オーク達は山頂を目指してる様な足取りだ。でも山頂にはバジリスクが群れをなしている。戦うつもりか、バジリスクの数が減るのは嬉しい。このオーク達をぶつけるか。逡巡する。

 やっぱり倒そう、バジリスクは少しずつおびき出して数を減らしていけばいい。

 決めたら早めに動かないとオーク達が離れて行く。

 雷の魔法を頭に落し一斉に倒す。痙攣が止まったのを目視でもマップでも確認してからアイテムボックスに回収する。




 転移で山の入口に飛んで北門まで歩く、北門でギルド証を出して門をくぐる。そのままギルドに行く。

 ギルドで解体依頼受付の奥の部屋に通されて、今日の獲物を出す。札をもらい1時間ほど暇をつぶしながら屋台街で串焼きやトード焼き、スープなどを買い足していく。パン屋にも寄ってパンも買い足す。

 時間をつぶしてからギルドに戻ると解体は終わってた。札と依頼達成の紙をもらい依頼達成受付に行く。


「達成数オーク50体、大蜘蛛20匹、トロール1体、状態も良好。肉、魔石全てギルドの買い取りでよろしいですか」


「はい」


「では達成金、金貨160枚です。お受け取り下さい」


「はい、確かに」


 ギルドを出て宿に戻る。




 宿に戻るとコリンちゃんがしょんぼりしてた。


「コリンちゃんどうした」


「ヤタさんお帰りなさい。父がマヨネーズの使い方にどうも納得いかないって今日はマヨネーズの料理食べられないだって」


「そうか、薄く焼いた肉にかけても美味しいし、油の代わりに使ってもコクが出て美味しいよって伝えてて」


「わかった、父に伝えときます」


「じゃあ部屋に戻るよ」


「夕食の時間には下りてきて下さいね」


「わかった」


 そうか、今日はマヨネーズを使った料理を食べられないのか、残念。

 気を取り直して風呂に入る為に家に転移で飛んで、風呂に入った。さっぱりして出てきた後宿に戻りビールをちびちび飲みながら1階が空くのを待って夕食を食べに行った。

 今日の夕食はオーク肉のステーキとスープと食べ放題のパンだった。

 コリンちゃんを呼んでマヨネーズを持ってきてもらった。ステーキの端っこにかけてステーキを絡めてコリンちゃんの口の中に入れる。


「美味しい、これだけでも美味しい」


「これを親父さんに伝えてな」


「はい厨房が暇になったらすぐ教えに行きます」


「頼んだよ」


「はい」


 夕食の結果から言うと、負けた。オーク肉強い、パンが進むしマヨネーズにもあった。食休めの為にワインをちびちび飲みながら、朝食にサンドイッチを進めてもいいかなと思った。

読んでくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ