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ミリアの街22

 朝、目が覚めてたらいにお湯を張り、歯を磨き、顔を洗い、髭を剃り、スエットから普段着に着替えて、昨日の服を籠に銅貨と共に入れる。

 朝食の混雑時間が過ぎるまで部屋でゆっくりし、1階に下りてコリンちゃんに声をかける。


「おはようコリンちゃん」


「おはようございますヤタさん。料理を持っていきますので空いてる席でお待ち下さい」


「お願いね」


 空いてる席に座って朝食を待つ、今日の朝食はオークの肉の煮込みとサラダと食べ放題のパンだ。今日は勝った。オークの煮込みがパンとよく合う。思わず食べ過ぎる所だった。

 朝食が終わり食休みを取りながらボーっとしてるとコリンちゃんに声を掛けられた。


「ヤタさんはいつもゆっくり宿を出て行くけど討伐依頼とか探さなくてもいいの」


 まあいつもこんな感じなら気になるよな。


「いつもオークの討伐だけ受けてるし、そのついでに他の魔物も討伐してるから慌てなくていいんだ」


「でも、浅いところしか行けないでしょう。オークならそんなに金額にもならないし」


「俺、転移の魔法が使えるから森の奥に行けるんだ、だから結構討伐出来てるよ」


「だから、すぐCランクになったんだね。すごい」


「凄くは無いけど、旅に出たいからランクは上げてた方がいいしね」


「旅に出るんですか」


「すぐじゃないよ。北東の山も登りたいし、まだ先の話だよ。それに転移でいつでも戻ってこれるしね」


「そうですよね、転移があるならすぐですね」


「そうだよ、今でも転移で開拓村にはよく行くしね」


「何か安心しました、急に遠くに行っちゃうような感じになって」


「すぐには行かないし、暫くはまだこの宿には世話になる予定だよ」


「この宿を気に行ってくれて嬉しいです」


「料理も美味しいし文句なしだね」


 料理と言えば渡す物があったんだ、使いかけだけど味見してもらおう」


「そういえばこれなんだけど、俺の国の調味料、マヨネーズって言うけど親父さんに味見してもらえないかな。気にいったらレシピ渡すから」


「マヨネーズですか、味見してもいいですか」


「いいよ、ここを回して押してこれを少しすくって舐めてみて」


「少し酸味がありますけど美味しいです」


「サラダとか、串焼き肉とかに合うんだ試してみる?」


 アイテムボックスから串焼きを出してそれに少し付けて食べてもらった。


「うぁー、美味しい。これは父が喜びます。すぐ持っていっていいですか」


「いいよ、使いかけだけどこれ全部あげるよ」


「ありがとうございます。すぐ持っていきます」


「じゃあ、俺は討伐に行ってくるよ、感想待ってるから」


 コリンちゃんと別れて俺はギルドに行く。




 ギルドに着いて、いつものオークの討伐依頼を受ける。

 北門まで歩いて門でギルド証を出して門をくぐる。森の入口まで歩き、マップを出す。近場にはオークはいない、遠くの方にオークが29体ジャイアントオークが1体いる。まずはそこから行こう。




 転移で近くまで飛んでそこからはバリアを張る、慎重に近づいてエアガンでジャイアントオークの頭を撃ち抜く、慌てたオークに雷の魔法を落とす痙攣が止まったら目視とマップで確認してアイテムボックスに回収する。

 最近は、なれた一連の手順になってる。もうちょっと工夫した方がいいのかもしれないが、これがベターなんだ。今はいかに早く魔物を討伐出来るか、次の魔物に早く行けるかが大事だからな。主に資金集めの為に。




 次は今いる場所の反対側に大蜘蛛が20匹いる。倒しに行こう。

 転移で近くまで飛んでバリアを張りながら近くまで行く。エアガンを持って巣の下を歩きながら音もなく下りてきた大蜘蛛を撃ち落としていく。全部撃ち落として目視とマップで倒した事を確認してからアイテムボックスに回収する。




 近くに大蜘蛛の巣がまだある。まだ少ない数だけど討伐しとくか。

 歩いて近くまで行きバリアを張ったままエアガンを持って巣に近づいて行く。

 音もなくスルスルと下りてくる大蜘蛛をエアガンで撃ち落とす。全部撃ち落としても10分もかからなかった。

 目視でもマップでも倒した事を確認してアイテムボックスに回収する。




 少し行った所にオーク達がいる。数は20体倒しに行こう。

 獣道を歩いてオーク達の近くまで着いた。茂みから覗いてみたらただ歩いているみたいに見えた。

 これは好都合。雷の魔法を頭に落す。一斉に崩れ落ちて痙攣を始める。動きが止まり目視でもマップでも確認出来てからアイテムボックスに回収する。




 近くに危険が無い事を確認して、お昼にする事にした。

 今日のお昼は肉団子スープと串焼きとパンだ。美味しゅうございました。

 食後の食休みを取ってるとマップの端っこにトロールが2体入ってきた。よく見ると喧嘩か縄張り争いをしてる様な動きをしてる。気になるし行ってみよう。




 トロールは争っていた、見た感じ棍棒で殴り合いだけど棍棒が丸太だ、見た目は相当激しい。

 いつまでも見てられないので雷の魔法で倒した。

 ズドンと大きな音がして2体とも倒れた。痙攣が止まってのを確認してマップでも確認してからアイテムボックスに回収した。

 今日はこれで帰ろう。転移で森の入口に飛んだ。

 そこからは歩いて北門まで向かう、北門でギルド証を出して通してもらう。




 ギルドに着いて、解体依頼受付の奥の部屋に入る。そこで狩ってきた獲物を出して札をもらい1時間ほど時間をつぶす。

 時間が過ぎ札を依頼達成の紙と交換して依頼達成受付に行って報酬をもらう。


「本日の達成数オーク49体、ジャイアントオーク1体、大蜘蛛25匹、トロール2体、トロールの状態は少し悪かったですけど範囲内なので良好で認められました。他全て良好です、本日も肉、魔石含め全てビルドが買い取りでよろしいですか」


「お願いします」


「本日の達成金金貨138枚銀貨5枚ですお確かめ下さい」


「確かに受け取りました」


 ギルドから宿に戻るとコリンちゃんに話しかけられた。


「ヤタさん朝くれたマヨネーズ、父が気にいりまして明日朝食の時間が終わったら話がしたいって」


「特に急いで討伐に行かないといけない訳じゃないからいいよ」


「やったー、父があれを使ったレシピを色々考えてたよ」


「そっか、気に行ってくれてよかった」


「じゃあまた夕食の時間にね」


「後で下りてくるよ」


 気にってくれたみたいだ、あとでスマホで調べて作り方を書いておこう。

 部屋に入って転移で家に飛ぶ、風呂に入ってホームセンターに行き業務用のマヨネーズを10本買う。

 家に戻りスマホでマヨネーズの作り方を調べて書き写す。宿の部屋に転移で戻り夕食を食べる。今日の夕食は野菜炒めとトロールのステーキと食べ放題のパンだ。負けた。美味し過ぎてまた動けなくなった。

 ワインを頼みちびちびと飲みながら食休みを取る。動けるようになって部屋に戻りワインを飲みながら夜風にあたってた。

弓手くれてありがとうございます。

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