表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/68

ミリアの街6

 朝、いつもの時間に目が覚めた。たらいにお湯を張って支度をする。そろそT字のカミソリで髭を剃るのも面倒になってきたな、電動カミソリを買おうかな。

 取り合えず貯金が200万円貯まったら、生活保護を抜けるからその時考えよう。こっちでの貯金も金貨200枚位は欲しいし、風呂付の家を借りるのもいいかもしれない。まだ他の街に行くつもりもないから、暫く森で魔物狩りを頑張ればいいかな。

 色々考えながら準備をしてたら、結構時間がたってた。朝食を食べに1階に下りよう。




「おはようございますヤタさん、空いてる席に座って待ってて下さい。今朝食をお持ちします」


「おはよう、お願いしますね」


 宿の子に朝食を頼みながら空いてる席に座った。この時間は相席をしないで済むから楽だ。

 ほどなくして朝食が来る。今日の朝食はサラダと野菜のスープとトードの肉だ、後はいつものパンの食べ放題。

 ホント体形崩れてきそうだからほどほどにしよう。

 美味しく朝食をいただいた後食休みをしてギルドに行くことにした。

 暫くは貯金を頑張る為に稼がないと。目指せ生活保護からの脱却。目標がある方がやりがいもあるしね。




 ギルドに到着、今日もオークの討伐依頼を受ける。受付の人に魔物が多い場所を聞いてみた。


「魔物が多い場所ってありますか」


「ありますよ。北東の山は魔物ばかりで常に縄張り争いをしています。動物だと大型の蛇などもいますよ。でもランクが低い方にはあまり勧められませんね」


「そうですね、もう少しランクを上げてから行く様にします」


 北東の山か、近いうちに行ってみよう。今日はいつもの山でオーク討伐を頑張ろう。




 北側の門に行きギルド証を出して通る。山の入口までは歩いてマップを出す。

 昨日の大蜘蛛を倒した所までは転移で行って、帰りは歩きで帰ってこよう。




 転移で昨日の所まで行って、獲物がいないか確認する。

 いた、数は10、ゴブリンかコボルトの群れだと思う。倒しに行こう。

 着いた先にいたのはゴブリンの群れだった。すぐ雷の魔法で倒しアイテムボックスに回収する。

 さあ、次の獲物だ暫く行った所に獲物の反応がある、数は3オークか大蜘蛛だろう。

 着いた先にいたのは、バジリスクだった。3体もかたまってる。動かないで何をしてるんだろう。

 まあいいや。倒そう。尻尾の蛇が怖いからバリアを張って頭の上と尻尾に雷の魔法を落とす。

 ビクッと大きく痙攣した後、3体とも倒れた。マップで見ても反応が無くなってる、倒せたみたいだ。

 近づいてアイテムボックスに回収する。バジリスクはいきなり走って攻撃してくるから怖いんだよな。今みたいに黙ってじっとしとけばいいのに。とか思った。

 森の奥の方に獲物の反応があった数は15、またゴブリンかコボルトだと思うけど、行ってみよう。




 茂みをかき分けて着いた所に獲物はいたオークだった。結構な数が集まってる気がする。中でも1体周りより大きなオークがいた、たぶんこの群れのボスだろう。鑑定を掛けてみる[鑑定 ジャイアントオーク 武器 槍 状態 良好 食用 可]。

 ジャイアントオークか、確か周りのオーク達より2回り大きい。

 他のオークは雷の魔法で、ジャイアントオークはエアガンで倒してみる事にした。

 エアガンでジャイアントオークの頭を狙って撃つ、えっていう顔をしながら倒れて行く。周りのオークも慌て始めたから雷の魔法で倒していく。全員が動かなくなったのを確認してから、アイテムボックスに回収した。




 少し離れて開けた場所に着いた、マップで確認しても周りに敵はいないので、お昼にする事にした。

 今日のお昼はスープと串焼きにした。程々に食べて水を飲みながら食休みをした。休んでる間にこの森の事を考えてた。

 この森で会った魔物はゴブリン、コボルト、オーク、バジリスク、大蜘蛛。動物は狼、兎、鹿、熊だな。開拓村の山とそんなに変わらないな。だから倒しやすいのかもしれない。対処が出来る。もしまだ見た事が無い魔物に出会ったらどうしようか。

 まず、自分の身を守る為にバリアだな後はエアガンと雷の魔法でどうにかしよう。

 怪我をしたら、治療の魔法で怪我を治しながら戦おう。たぶんそれでどうにかなるはず。どうにもならなかったら、転移で逃げよう。

 1人で無理ならどこかのパティーに入れてもらうか、自分でパティーを作ろう。そうしよう。

 考えがある程度纏まった所で山を下りながら獲物を探していく。




 マップの通り道に獲物がいた数は5、丁度下りてる獣道沿いだから倒しに行こう。

 いたのはオークだった。今日はオークの遭遇率が高い気がする、その分稼げるからいいかな。

 オークは休憩中だったみたいで、みんな座りこんでいた。頭の上に雷の魔法を落として動かなくなったのを確認してからアイテムボックスに回収する。

 もう少しで下山と言う所で熊に会った。雷の魔法で倒して、アイテムボックスに回収する。

 今日は思ったより大猟だったな。




 門でギルド証を出して街に入る。ギルドに着いたら解体依頼受付に行く。


「こんにちは、今日はたくさん狩れたんで、ここではちょっと狭いかもしれないです」


「そうか、そんなに狩ってきたか。じゃあこの奥に部屋があるからそっちで出してくれ」


「この奥ですね、わかりました。出してきます」


 奥の部屋に行って、ジャイアントオーク1体、オーク19体、ゴブリン19体、バジリスク3匹、熊1頭出して引換の札をもらった。


「すごいじゃないか、何をしたらこんなに狩ってこれるんだ?」


「魔法でバーンです」


「バーンってレベルじゃない気がするが、まあいい1時間したら戻ってこい、それまでに仕上げておくよ」


「わかりました、お願いします」


 解体の依頼をして、近くのカフェで時間をつぶす事にした。ボーっとしながらコーヒーを飲んだ。久しぶりに飲んだ気がするな、地球と変わらない味にホッとする。

 今の生活を維持できるように頑張ってみよう、そう思えた。

 やがて1時間がたちまたギルドに向かった。




「解体終わってるぞ」


「ありがとうございます。これ札です」


「仕事だから礼はいらないよ、依頼達成の紙だ、持ってけ」


「はい、明日も来ますのでよろしくお願いします」


「お前のは状態がいいから、いくらでも解体してやるよ」


 解体所の親方から依頼達成の紙をもらって依頼達成の受付に持っていく。


「達成数ジャイアントオーク1体、オーク19体、ゴブリン10体、バジリスク3匹、熊1頭、状態も良好、肉、魔石含めてギルドで買い取りでよろしいですか」


「お願いします」


「それでは、依頼達成金です。お確かめ下さい」


「ありがとうございます。手元に金貨10枚置いて、後はギルドに預金したいのですが」


「ではギルド証を預かります。お預かりしました、確認をして下さい」


「確かに入ってます。ありがとうございました」


 ギルドを出て串焼きとトード焼きを買い足しに行く、いつでも食べれるように30本づつ買った。ジンさんの所に行ったときにでも一緒に食べよう。

 宿には早い時間に戻ってきた、先に風呂に入りに行こう。

 ゆっくり風呂につかってのんびりしてから、宿には戻った。

 丁度夕食の時間で空いてる席を見つけて食事とワインを頼む。今日は熊鍋風スープとパンの食べ放題だった。今日は食の魔力に勝った。食べ過ぎる事もなく食事を終え部屋に戻った。

 洗濯は清浄の魔法を覚えてからしてないけど、臭わないよな。明日風呂入りに帰った時に何着か持ってこよう。気が付いたら1か月も同じ服を着たままだった。精神衛生上悪い気がする。特にパンツとか、パンツとか。大事だから2回言ってみたけど、思いついてしまったらどうも着心地が悪くなってきた。

 今日は疲れてるから、取り合えず明日の朝にでも取りに行こう。

 そんな事を考えながら布団に入った。

読んでくれてありがとうございます。


魔物の名前を募集してます。誰でも知ってる名前を教えてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ