表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/68

ミリアの街5

 朝、昨日の疲れからか体が重たく感じる。年のせいか、ただ気疲れか。まあいい、動くのに支障が無ければ特に問題ない。

 たらいにお湯を溜めて顔を洗い歯を磨く、今まで1度家に戻っていた分これで少しは早く支度を終わらせる事が出来る。

 朝食を食べに1階に下りると丁度他の冒険者の人達と時間が同じ位になった。人が多いと苦手意識が出るから、明日から朝の支度はゆっくりしよう。


「おはようございます、ヤタさん、朝食は今お持ちしますので、空いてる席に座って待ってて下さい」


「おはようございます、時間はあるのでゆっくりでいいですよ」


「ヤタさんはやっぱり他の冒険者の人達とは違いますね、皆さん早く持ってこい、ですから」


「そうなんですか、急いでも魔物は逃げませんからね」


「そんなものですか?みんな稼ぎのいい依頼を取ろうと必死なのに」


「俺は前に言ったみたいに、宿代が稼げれば良いんですよ」


「やっぱり変わってます、朝食今持ってきます」


「よろしくお願いします」


 変わってるかな、人に迷惑かけてるわけじゃないし、変わっててもいいのかな。

 自己完結してる間に朝食が運ばれてきた。

 今日の朝食はサラダと、スープに肉団子がゴロゴロ入ってる物と、食べ放題のパンが付いてる。そして今日も食べ過ぎた。

 このまま毎日食べ過ぎて体形が崩れたら嫌だから、夕食からは気を付けよう。美味し過ぎるのがいけないのか、歯止めが利かなくなる自分が悪いのか。食休みでそんな事を考えてしまった。

 今日はギルドに行きながら串焼きをもう1品位増やしたいからブラブラしながらギルドに向かおう。




 ギルドに向かう途中で屋台通りを通りながら色々見てまわった。

 色々あるけど、見た目が焼き鳥みたいな食べ物があって、迷わず1本購入を決めた。


「すみません1本ください」


「あいよ、1本銅貨1枚だよ」


 美味しいこれあれだ。


「これ、なんの肉ですか」


「これかい、トードの肉だよ、こうして串に刺して焼くとうま味が中から出てくるんだよ」


 調味料は塩だけで味は間違いなく焼き鳥だ、今日のお昼はこれを食べよう。


「とても美味しいです、20本ください」


「20本か、ちょっと時間がかかるけどいいか?」


「いくらでも待つので、お願いします」


「変わってるな、そんなに美味かったのか、10分位待ってろ」


 しばらく屋台の前を行ったり来たりしながら待つ事10分、ようやくトード焼きが出来上がった。


「待たして悪いね1本おまけしとくよ。全部で銀貨2枚だ」


「ありがとうございます、また来ます」


「おう、待ってるよ」


 温かいうちにアイテムボックスに仕舞って、ギルドに向かった。




 ギルドは朝のラッシュが過ぎたのか人がまばらだった。俺にはこの位が丁度いい。

 今日もオークの討伐依頼を受けよう、森に入れば必ずって言っていいほどオークに会うからな。


「オークの討伐依頼受けるので処理の方お願いします」


「かしこまりました、処理しました。お気をつけて」


「はい、行ってきます」


 今日もいつもの受付処理を終え北門に行く。




「ようヤタ今日も森か」


「はい、今日もオークの討伐に行ってきます」


「あまり無理するなよ」


「はい、いざとなったら逃げるので大丈夫です」


「気を付けて行って来い」


「いってきます」


 あの門番さんは何故か和むな、ジンさんと話してるみたいだ。




 森の入口まで歩いてマップを出す。マップの精度が上がって、今なら結構遠い方までわかるようになった。

 近くの獲物から倒していこう。1番近い獲物はオークだった。1体しかいなかったので、エアガンで撃って倒す。動かなくなったらアイテムボックスに回収する。

 次の獲物は森の奥の方にいる、獣道を歩きながら獲物を目指す。

 いた、今度は大蜘蛛だ、3匹いる。目視では1匹しか見えないがマップではマークが出ている。バリアを張って大蜘蛛の真下を通る。

 スルスルと音もなく下りてきた所で雷の魔法で倒す。他の2匹も同じようにして倒した。倒して動かなくなった大蜘蛛をアイテムボックスに回収する。

 森のもっと奥に5体の魔物がいる、オークかもしれない、行ってみよう。

 30分ほど歩いたところで獲物がいた、オークだ、何かを追いかけてるみたいだ獲物を追いかけてるのかな。

 全員の頭の上に雷の魔法を落として倒した。追いかけてたのは鹿みたいだ、わざわざ害にならない動物を倒す事は無いだろうと思いほっといた。オークは動かなくなったのを確認して、アイテムボックスに回収した。

 1度休憩をしよう。周りに危険が無い事を確認して、お昼にする。

 今日のお昼は朝買ったトード焼きだ、満足するまで食べて水を飲む。森の中で日が当たって風が心地いい。状況を考えなければピクニックに来たみたいだ。

 食休めをしてたら、マップに獲物が近づいてきたのがわかった。相手から来てくれたのは好都合、倒しに行こう。

 近くまで行ったらオークが2体いた。すぐ、エアガンで倒す。動かなくなったからアイテムボックスに回収する。

 今日はこの位で帰る事にした。あまり根を詰めてもミスをするのが怖いから。

 森の入口まで転移で飛んで、門番さんに挨拶をしてギルドに戻った。




 解体受付にオーク8体と大蜘蛛3匹出して、札をもらって、時間をつぶしながらテーブルでボーっとしてた。

 時間になったので札と交換で依頼達成の紙をもらう。それを依頼達成の受付に持っていって処理をしてもらう。


「達成数オーク8体、大蜘蛛3匹、状態も良好、肉も含めてギルドで買い取りします。間違いはございませんか」


「お願いします」


「それでは依頼達成金です、お確かめ下さい。なおオークや大蜘蛛を討伐できるという事でランクが上がりました。ギルド証をお貸しください」


「どうぞ」


「通常ですとFランクからですとEランクへの昇格ですが、DランクのオークやCランクの大蜘蛛を討伐出来るという事で、Dランクへの昇格となりました。お確かめ下さい」


「Dランクへの昇格、確かに確認しました。達成金が多いのですが内訳を聞いてもいいですか」


「オークは金貨1枚銀貨5枚で8体討伐されたので金貨12枚、大蜘蛛は金貨3枚で3匹討伐されたので金貨9枚です」


「わかりました、これを全部ギルドに預けます」


「承りました」


「お願いします」


 ギルドを出て、ランクって結構簡単に上がるんだなと思いながら宿に帰った。




 宿に着いて部屋に戻って、1度風呂に入りに行ってさっぱりした所で、夕食を食べに1階に下りた。


「ヤタさん今日もゆっくりですね、ギルドの仕事はどうでした?」


「今日はランクが上がったよ」


「もうランクが上がったんですか、すごいですね」


「そうかな、ありがとう」


「今日はお祝いですね、父に言って1品多く出してもらいます」


「そんな、悪いよ」


「いいんですよ、他のお客さんみたいに暴れたりしないから特別です」


 冒険者ってどんなイメージなんだよ。


「じゃあ、お言葉に甘えようかな」


「そうして下さい、では、席に座って待ってて下さいね」


 夕食が運ばれてきた、オークのソテーと野菜がいっぱいのシチューそれに今日は大蜘蛛の足が付いてきてた。もちろんパンはおかわり自由で。


「父がこれ位簡単に討伐出来るようになれって言ってました」


 たぶん、これ俺が倒した奴だと思う。ありがたく頂こう。

 そして今日も食べ過ぎたまま眠りについた。

魔物の名前をよくわかりません、オーク位からドラゴン以下までの魔物の名前を募集します。教えてください。

読んでくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ