明夢(あむ)
虹がポキンと折れる
不意に容易く何度でも
そして
ある日突然再生する
笑いが止まらない
こわばった空気の中
まだら色の木がハラハラ揺れる
やがて
木の葉は落ち葉になり
何処へ行くのだろう
踏まれて飛ばされて濡らされて
虫に食べられて消えてしまうのか
土に還って行くのだろうか
もう二度と木の葉には戻らない
何度もポキポキ
折っては再生させる
なんて偽善者
キラキライミテーション
もうたくさんだ
本物の虹は折れたりしない
風に吹かれて
太陽が沈むとともに
消えていく
跡形もなく