第二章
教室に着くと、さっきまでの静かさは無かった。
どうやらさっきの挨拶の人…白垣日向という人が原因のようだ。
彼の周りには人の輪がで来ている。
(すごいな。もう白垣くんの周りには人が居る。私も頑張らなきゃ)と思っていた。
彼の周りの会話が聞こえてくる。
「にしても。お前ほんとやるな。入学式そうそう遅刻。それだけじゃねぇよ。なんだあの入学式の挨拶。」
「だよな。自分もびっくりした。だっていきなり新入生代表の挨拶だそ?笑うしかねーよ。」などと話している。
私は、(入学式の前の教室で見かけなかった人だったからびっくりしたけど、悪い人ではなさそう。ただ、私とは関わりの無い人なんだろうな)と考えていた。
しばらくして、担任が教室にはいってきた。
年齢は30代くらいで、いかにも普通な男性教師だった。
クラスの一部の女子は一斉に溜息をついた。
どうやらイケメンを期待していたらしい。
私は(三次元にイケメンなんて求めちゃダメだよね。私は二次元派。)などと考えていた。
でも、私はそこでふと気がついた。
(学校では二次元禁止なんだってば。ダメでしょ私!また、中学の時みたいになる。ダメ!それだけは絶対やだ。)と自分に言い聞かせた。
そんな事を頭から振り払うように私はホームルームに集中した。