第十三章
「そんな事が出来るとでも思っているのか?馬鹿もここまでいけばおめでたいな。」生徒会長はそう笑った。
「馬鹿だな、こいつら。」「時間の無駄です、生徒会長。帰りましょう?校長先生だって分かっておられるでしょうし。」「あとで、私たちの方から、校長先生に言いに行きましょう」などと、役員は口々にそう言っている。
「私達は今から会議を行ってくる。お前たちに貴重な時間を奪われたらたまらないからな。まあ、せいぜい好きにしたまえ。しかし、この部屋は必ず返してもらう。必ずだ。」生徒会長はそういい残し、「行くぞ。」と言い去っていった。
「あいつ、逃げたな。」日向はにんまりと笑いながらそう言った。
「無能な生徒会長ですね。」と柚。
「そんなので、この学校大丈夫なのか?」理亜は苦笑いしながら柚と話している。
「あの人。学校の生徒会長ではなくて、悪役の方が向いてると思うな。」私は言った。
「ようし。今から、校長室に殴りこみに行きますか!」と日向が宣言した。
「殴るのはまずいんじゃないの?ここ学校だし・・。」と私がツッコミをいれると。
「じゃあ、我が部のルールに則って。」と日向はどこから出してきてのか、スタンガンとナイフを握っている。
「いや。それ、絶対まずいよ。やめときなっ」理亜が慌てて止めに入る。
「大丈夫。それ、おもちゃだろ?」大空が言うと、日向は「ご名答!おもちゃだよ。本物は流石にマズイからね。こんな事もあろうかと、偽物を作っておいたのさ。」とにっこり微笑んだ。
(この人たち、むちゃくちゃ。というか、子どもだよ・・・。でも、元はといえば、この部屋を勝手に使っているのは私たちなんだから、生徒会が怒るのも仕方ないでしょうに。)
「じゃあ、各自武器用意。ただし。絶対に危ないものは持っちゃいけないからな。これ、ルール。OK?」と日向は言った。
「世界征服したい・・・」直人はそんなことを呟いている。
(この際、直人の台詞は気にしないでおこう。)
「ごめん由佳。今日歓迎会の予定だったのに・・。いきなり生徒会と戦争みたくなっちゃったね・・。」と理亜は私に謝ってくれた。
「いいんだよ。楽しいし。でもこれ。止めなくていいの?」私がそういうと、「みんあスイッチ入っちゃったから無理だね。諦めて、みんなと一緒に乗りこむしかないよ。まあ、実は、私こういうの好きなんだよねー☆。」と、どこから出してきたのか・・。
竹刀を握っている。
みんな、やる気満々だ。
(本当にやるんだ。私には止められないな。よし。私は後ろから見守っとこう。)
私はそう決めた。
「じゃあ、行くぞ。」日向の一言により、みんなはいっせいに校長室へと走っていった。
私はその後ろを一人のんびりと歩いて追いかけた。
・・・・・もちろん手ぶらで☆
ここで一つお断りを。
日向達が握っているスタンガンとナイフは、おもちゃです。
本物を使うのは、犯罪だとのことです。
コメントで教えて下さった方がいらしたので、僕も初めて知ったのですが。
誤解を生まないように、ここではっきりとさせておきます。
あくまでも、文中にあるように、おもちゃであるという事をご理解くださいませ。
ほんとうに、そんなおもちゃがあるのかは分かりませんが、ここではあくまでも偽物ですので。
日向がこっそり作ったようです(笑)
この放課後青春部では、楽しい高校生活を送る!というのが、本来の僕の書きたいお話です。
ですので、グロテスクなシーンなどは一切書く気はありません!
これからも楽しい、面白い?高校生活を描いていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。