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第十一章
「ここだよ。」日向に連れてきてもらったのは生徒会室。
「いや・・・さすがにここはマズイのでは?」と隣に居る日向に問いかけると「いいから、いいから。さ。入った、入った。」と背中を押されてしまった。
私は覚悟を決めて、扉を開けた。
すると、突然大きなクラッカーの音が鳴った。
『ようこそ、放課後青春部へ!!』
「えっ・・・・と。」私が戸惑っていると、「ほら。早く入りなよ。」と理亜が私の手を引っ張り無理やり中へと連れ込んだ。
「ここ生徒会室でしょう?みんなそろって何してるの?」私はみんなに問いかけた。
「いいの。いいの。気にしない。気にしない☆」と日向。
「由佳。まじめすぎ。今はそんなこと気にしなくていいからさ。」と柚。
「今日は由佳の歓迎会なんだよ。」と理亜。
「ありがたいけど。すごく嬉しいんだけど。あとで、怒られない?」と私がそう言ったとき・・・・。
ドンドンドン。
ドアが荒っぽくノックされる音が聞こえてきた。
「やっぱり・・・・・。怒られるんじゃないの?」