第十章
昨日、私は放課後青春部に入ることを決めた。
今日から、活動するみたいだけど、私は柚に「後からゆっくり来て。」と言われているので、30分くらい教室で時間をつぶすことにした。
私がぼんやりと教室で待っていると、日向が教室に来た。
「おっす由佳!」と話しかけてくれる。
「私を部活に誘ってくれてありがとう。」私は、お礼を言った。
すると、日向は驚いた顔をして「ありがとうはこっちの台詞。由佳が入ってくれないと、部活が出来なかったんだから。」と言ってくれた。
「ねぇ。ひとつ聞きたいんだけど・・・。」と私は一つ疑問に思ったことを聞いてみることにした。
「日向も、大空も直人もみんな普通の人。なのに、どうして放課後青春部に居るの?」と。
直人はすごくスポーツが出来そうだし、大空がこんな部活に入るのがすごく意外だったから。
「あー。由佳知らなかったか。大空は巻き込んだだけ。ただ、直人はあれは・・・。かなり変わってるんだ。用は変人。俺は普通の人だけど。で、何でこんな部活作ったかって言うと。ただ、遊びたかったんだ。みんなと。でも一番はやっぱりみんなが自分をさらけ出せる・・・何も隠さなくて言い場所って言うのを作りたかったんだ。自由に、好きなことを胸を張っていえる場所を。柚、オタクだし。直人も変人だし。でも、あいつら学校では普通にしてるだろう?それは、周りに知られるのが嫌みたいなんだ。中学の頃、あいつらは素の自分でいたから、周りにドン引きされてて。俺たちは仲良かったから普通に接してたんだけど。でも、柚も直人も周りと距離を置かれるようになってきて・・・。すごく傷ついてた。あいつらからしたら、『どうして自分の好きなものを堂々と好きって言ったら嫌われるの?』『どうして素の自分でいたら嫌われる?』っておもうよな。だから・・・。俺は、少しでもあいつらが学校で自分らしく居られる時間を作ってやりたかったんだ。まあ、そんな感じ。」とにっこりほほえんで言った。
太陽みたいな笑顔だった。
「そうなんだ。話してくれて、ありがとう日向。」私は日向の顔をお礼を言った。
「じゃあ、あいつら待ってるし部室に行こうか。」と日向が言ってくれた。
「うん!」
(日向。私をこんな素敵な部活に誘ってくれて、ありがとう。)
日向が由佳を放課後青春部に誘った理由は後ほど分かります(笑)