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第十二話
幾度かの太陽に灼かれ、幾度かの月に癒され…
そして見上げた空には、
鳥が空を駆けた。
虫は土から顔を出した。
獣が獲物を追い、魚は水面に隠れた。
あれから暫くして、おっさん達は砂漠を抜けた。
砂は岩に、岩は土に。
草が芽吹き、川が流れ、やがて木々が根付く。
何がこの大地を——
あれほど乾かし、殺したのか。
今となっては、それももう、解らない。
ただわかる事は、
この先には生命が生まれ、
営みを育み…
街を造り…
「酒も呑めっぺね」
という事だけだった。
第5章 完
ここまでありがとうございました。
第六章も頑張ります。
よろしくお願いします。




