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異世界・異種族文化祭

作者: 中将

「文化祭なんだそれは?」


 俺が提案するとクラス中がザワついた。


「文化祭と言うのは俺の世界であった。それぞれのクラスで出し物をして楽しむ催しです。

 クラス全員が参加するのでとても楽しいですよ!」


 俺は具体的に元の世界でいた文化祭の映像を投影する。一気にクラス中が盛り上がるのが分かった。


「お前2日前に転校してきたのに――面白い事を言うな! 早速校長に掛け合おう!」


 先生が乗り気だったのもあり、あっという間に実行することが決まった。

 

 そして催し物が良かった順に全校生徒で投票することも決まった。


 俺たちのクラスは


『魔法のアートギャラリー』


 となった。


 学科「魔法」がトップのクラリスを軸に、魔法で生み出された美術作品が展示されるアートギャラリーだ。

キャンバスの中の作品が動き、触れるだけでその魔法を体験することも可能だ。


 クラリスだけを働かせるわけにはいかないので俺たちはその作品を眺めている人を接客する。

独特の味わいがある飲み物も販売し、客に振舞うのだ。



「さぁて、結果はどうかな?」


 いよいよ、催し物の投票結果が発表の瞬間になった。


 俺が想像しなかったようなとんでもない催し物ばかりだった。


 あらゆる種族が持ち寄った今まで見たことが無いような食べ物の露店。


 霊能力者が「ホンモノのゾンビ」を連れてきた真のホラーが体験できるお化け屋敷。


 文字を書いたら文字の綺麗さに応じて、書いた物が何でも出てきてしまう驚異の「ブラックボックス」体験。


 デジタルが得意な種族によるVRでの占いは占い結果を体験することもできた。


 フェアリー種族のデザイナーが作った「空飛ぶドレス体験」などとんでもないものばかりだった。

 


「優勝は――イリュージョン花火大会を企画した3-Eです!」


 3Eは昼ながらにして花火の壮大さ、美しさ、様々な文化の融合を体感することができたので圧巻だった。


 俺のクラスは残念ながら5位だった。だが――。


「ありがとう提案してくれて!」


「いろんな種族と協調できたよ!」


「また来年もやろうな!」


 後夜祭の空中浮遊ダンスの後、皆口々に俺のところに一気に来た。


 クラスとしては1位は取ることはできなかったが、転校1か月で俺は一気にこの学校の中心人物になった。

 この学校では様々な文化や色々な姿による差が見えない壁を生んでいた。だが、文化祭で一気にお互いの良さを発揮し、わだかまりも解消されていった。

 

 よぉしこのまま異世界で頑張るぞ!


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