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シエル、エルデラ、脱出する

斬撃が連続して続くがそれを全て防ぐ。


「強いな」


「当然よ」


少女が退がる。

俺は剣を構える。

少女が迫って風を切る音が聞こえ斬撃を躱したのだと感じた。

腹を蹴り吹き飛ばす。

よろめいた隙を逃すわけなく俺は走り斬りかかるが防がれた。

手を突き出して来た。

その瞬間。風が腹に直撃し吹き飛ばされた。

魔法か...理解する騎士だから本格的な殺傷力がある魔法は撃てない。


「へぇ魔法か...いいじゃないか」


「ありがと...ねっ」


勢いよく走ってくる。


「無駄だっ!」


高く跳び上がり民家の屋根に着地する。

よし、これで一旦...後ろから気配を感じて躱す。


「エルデラ!」


少女が言うと銀髪の少女エルデラが屋根に飛び走ってきた。

一対二。圧倒的不利だが。

       闇の力...解放。

剣が紫色に変わり腕に紫色のラインが出現したのを確認し迫っていたエルデラの斬撃を躱す。


「早いっ!」


屋根に手をつき宙を舞いもう一人の少女の斬撃を躱すと同時に少女の剣を破壊する。


「やばいっ!」


「任せて後はわたしが」


エルデラが走ってくる。

脚を絡ませて倒れさせる。

エルデラが屋根を滑り落ちていく。


「ハァ...ハァ...」


エルデラは息が荒くなっていた。


「この国はもうすぐ終わる騎士の時代もだ100年前とは違う」


なんで100年前って言ったんだ俺...


「それでもわたしは騎士として戦う100年前負けたのに出てきて...もう一度滅ぼしてあげる」


エルデラが立ち上がる。

腕には光のラインが浮き出ていた。



____________________




いつ間にかわたしの腕には光っている線が出ていた。

て、なんで100年前なんて言ったのわたし...

その時、視界が白くなる。




____________________




気づけば俺は辺り一面真っ白な空間にいた。


「なにが?」


エルデラが隣にいた。


『貴方達、光と闇、対を成す者、貴方達は互いに混じり合い子供が生まれるその子供はこの世界に安定と秩序をもたらす』


「何を言って...」


『貴方達には互いの信用を深めるために様々な危険を乗り越えてもらう』


「姿を現せ!!」


怒鳴ったと同時に場所は変わり果てしない崖の前にいた。

崖が崩れ始める。


「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」


視界が暗くなりまた違う場所。

今度は森。

森の中から獣が現れ突撃してくる。


「休戦だ協力しよう」


「協力?敵同士?」


「ああ!そうだまずい殺され!」


場所が変わり次は岩の上。


「わたしそう言うのしたことない」


「俺もだよ、やばい来る」


水中から堅そうな体が見える。

サメだ。

俺達を喰おうと飛び上がってきた。

今だ、俺が蹴りを喰らわしたと同時にエルデラが俺と共にサメを蹴った。

サメは勢いよく吹っ飛び。

海に沈んで行った。

エルデラをあらためて見るとかなりの美貌を持っている事に気づく。





____________________



わたしは男の顔を見ると男の横顔はカッコよかった。


____________________


互いに助け合っていくうちにエルデラと距離が近くなっていく。

互いの事、年齢、出身地、なぜ騎士になったかなど。


____________________


わたしはシエルのことを知るうちにシエルを好きになっていた。


____________________


「エルデラ、元の世界に戻ったらさ俺と一緒にさ逃げないか?」


「え?」


「折角、協力し合えてるんだ元の世界に戻って命の奪い合いをするのは悲しい」


エルデラは泣いていた。


「わたし、嬉しいのに泣いてるの生まれて初めて、好きな人と元の世界で一緒にいれると思うと嬉しくて涙が...ぐすっ...」


『ようやく二人共、決意ができたな』


「あぁ」


『では元の世界に送るぞ』


銃声の音。騎士達の悲鳴。

そんな音など今の俺達にはどうでもいい。


「エルデラ、行こう」


手を差し出しエルデラは。


「うん!」


と言い俺の手を取る立ち上がらせて。

戦場から出ようとした時。


「待ってエルデラ!」


「ルーデリア...」


「わたしとはどうなるの?置いてくの?初めて友達になれたと思ったのに...」


「...っそれでもわたしは...」


「シエル君、一緒に国を変えようとしてくれてたのではないのか?」


「ザーグさん...」


「それでも...俺は...」「それでも...わたしは...」


「エルデラといたい!」「シエルといたい!」


「なるほどシエル君、わかったこれ以上、深追いはしないできるだけ遠くへ行けそうすれば騎士団は来ない」


「わかったエルデラ、そうやって裏切るをだふーん」


「エルデラ...幸せになれると思うなよ...見つけ出してやる...そして...」


「行こうエルデラ」


「うん、ごめんルーデリア...」


「ああ...あああああああ!!!ああああああああ!!!」


門を抜け王都から抜け出した。


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