シエルとエルデラ
門を出て馬車を捕まえようと開けた道まで来ると黒いローブを着た人が二人立っていた。
「君は騎士学園を退学させられたんだね?」
「何?どう言うこと?」
「君はこの国な騎士団に少し恨みを持ったんじゃないか?」
「まぁ...そうですけど」
「騎士になりたいか?」
「はい...」
「わしが君を騎士にさせてやるついてこい」
後についていく左の奴は一言も喋っていない。
森の奥に入り少し進むと地面に黄ばんだ扉がある。
扉が開かれると地下へと続く階段がある。
「行くぞ」
階段を降りて薄暗い廊下を進むと開けた場所に着く。
「ようこそ同盟軍へ」
「同盟軍?」
「君を同盟軍の仲間にしたくてな」
「政府の許可は?」
「取ってはいない」
「それは国家安全法に反しているのでは?」
「君を理不尽に追放した人達をまだ心配しているのか?憎いのではないのか?」
「.....」
「決断の時だ引き返すか、それとも復讐をするか」
「.....わかりました貴方に忠誠を」
「ふむそれで良いのだ」
「必要な人数は揃った」
その場にいた全員が立ち上がり権を高らかに突き立てた。
「「「「「「「同盟軍に勝利を!」」」」」
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「エルデラ、まずフォームを選べ」
本が開かれそこには絵や文字が載っていた。
剣のフォームつまりは剣技の種類が選べるらしい。
「フォーム1・マルチ、攻撃力防御力ともに特化したフォームだ」
「次にフォーム2・クルア、防御力に特化したフォーム」
「最後にフォーム3・メンテ、攻撃力に特化したフォーム戦闘では圧倒的に有利な位置になる」
「さぁ選べ」
自分は親に剣を幼い頃から教わって来た。
特に剣で身を守ることを。
だからここは。
「クルアを探求します」
二ヶ月後
「あれから二ヶ月成績優秀だなエルデラ」
「いえいえそれ程でも」
担任に褒められた...嬉しい。
「君はクルアの素質があるな...騎士団から推薦が来ている...貴女のような力の持ち主は騎士団にとって必要である...だそうだ」
「うーん、もう少し考える時間をください」
あれから当初は必要ないと思っていた友達がたくさんできた。
だからもっと一緒にいたいと思えた。
だから...。
「キャァァァアアアア!!!」
校庭から叫び声が聞こえる。
窓から見ると見覚えのある黒いローブを着た人が生徒を剣で突き刺していた。
校庭にいる人は黒いローブを脱ぎ捨てたその顔は魔族の顔そのものだった。
「エルデラ、そこで待ってなさい」
窓から外を見ていると門の前に十五人のローブを来た人達がいた。
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「突撃じゃーァァァァァァ!!!」
大声と共に走り出す。
剣を手に握り校庭に一斉に入る。
やはり、生徒がいたので斬る。
「うわぁぁぁ!!」
と言いながら倒れた。
魔物顔の男ベインが中枢を目指す計画だ。
俺あわせて十五人は団体で行動しどんどん中にいる生徒を倒していく。
その間、死者は一人だけ。
相談室と書かれた部屋を通ろうとした瞬間。
扉が勢いよく開かれ中から銀髪の美しい少女が飛び出して来た。
前の五人が剣で血を噴きながら倒れた。
「強いっ!」
俺は前の数人が斬り裂かれたのを見たので窓を割って外に飛び出す。
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一人は逃したか...。
そんなことより他のみんなは。
寮に行き部屋を開くと血だらけの部屋。
わたしは嘔吐した。
惨すぎる.....許せない。
部屋を飛び出すと二つの刃がついた剣を持った男がそこにいた。
「お前がみんなを!!!」
わたしが男に斬りかかるがかわされる。
すぐに剣を振り連続斬りをするが全て防がれてしまう。
廊下にブレイドとブレイドが互いにぶつかり合う音が響き渡る。
「何者なの?!」
「名乗る必要はない何故なら貴様はここで死ぬ」
その言葉と同時に宙を舞いわたしの背後に着地した。
(やばい!)
振り向いたと同時に剣で斬撃を防ぐ。
連続斬りをして男の剣のグリップを斬ると同時に腹に蹴りを入れて倒れさせた。
「何か言い残すことはある?」
「んぁ」
口を開いたと同時に剣を刺し絶命させる。