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9・8話 稽古と障壁Ⅱ

次話 今日中に更新予定 

※明日になる可能性もあります


★★★お知らせ★★★


シャロンとのエピソードは一章と二章の幕間として投稿予定です。

 初めは、そのまま一章に組み込む予定でしたが、

 話が行ったり来たりしてしまい、また、第二章に大きく関わるため、

 幕間としました。


この後少し、シャロンについての話が出てきます。

理解できないところはスルーしても構いません。

幕間で詳細を書きたいと思います。


唐突ですいません。


 魔術の方は、停滞してしまった。

しかし、実戦面だけであり、理論面は着々と成果がでている。


 新たな魔法式を構築、魔術を創造した。

 新魔術は雷、火、無系統魔術を組み合わせた、身体強化魔術である。


 前回創造した改良版・身体強化魔術の持続時間、もとい肉体の強度不足という欠陥を火属性で補完したのである。

 この魔法は使い勝手が良く、シュバルツとの実戦形式の戦闘訓練や武術の稽古でも役に立っている。

 

 改善のため、ルー著の本を読んだ。ーーこの本から新魔術のアイデアをもらった。ーー

 

 しかし、これといった、解決策は見つからなかった。



 一方、武術面では、


 体術を筆頭に剣術、ついで徒手空拳が得意であることがわかった。

 というのも、これまでの稽古で、上三つの上達が凄まじく、その他の武術は、停滞している。

 

 また、シュバルツとの戦いの上でも、剣術を中心に良い場面を作り出すことに成功している。

 すでに、攻撃魔術が発動できなくなっているが、無系統魔術を戦いの中で有効的に発動させることができるようになった。

 そして、自分の闘い方というのものが、形作られてきた。


 

 俺の闘い方は、とてもシンプルだ。といっても、攻撃魔術が発動できなくなったのが原因であるが……。


 まず、身体強化魔術を使って、運動能力の底上げを行う。ーーこの効果は、通常の2〜3倍のように感じられる。一般の身体強化は1.2〜1.5倍程度である。ーー


 そして、剣を使った接近戦を仕掛ける


 

 以上である。



 こんなことがあったからか、わからないが、身体強化魔術を実戦に投入した頃から、シュバルツが少し手加減をやめてきていると感じる。


 そして、ある時、


 「アベル様。そろそろ、戦いの中で魔術を使用しますよ」

と、シュバルツが事もなげに言った。


 俺としても、そろそろ良い機会だろうと考えて、それを承諾した。実際、シュバルツは身体強化魔術と付与魔法しか使わず、自身の武術だけで戦っていた。

 流石に、俺の成長があって、キツくなってきたのだろう。


 

 そんな事があって、初めの戦闘訓練で思わぬ事態が起きた。





 戦いの序盤は相手の攻撃魔術を(かわ)したり、剣で防いだり、()らすことができていた。

 しかし、中盤以降、そういった闘い方をしたのが初めてという事もあり、集中が切れてしまい、シュバルツが放った攻撃魔術を躱すことが出来なかった。ーー身体強化魔術は切れることなく、発動していたが……。単に、シュバルツが戦闘巧者だったわけである。ーー


 だが、攻撃魔術を受けたにも関わらず、俺が受けたダメージは軽いノックバックぐらいだった。

 それを機に、体勢を立て直し、驚愕したままのシュバルツにクリーンヒットを洗えることが出来た。



 

 戦闘訓練が終わり、恒例の反省会で


 「あの時、なんでそんなに驚いていたわけ?」

と聞くと、

 「私が放った攻撃魔術は風属性の中級魔術、風弾(エアショット)です。」

 「うん。それは、空気を圧縮させて、高速で打ち出す魔術だよね。強力な技だったはずだけど…………って、え!…………」

 「そうです……。おかしいのです。いくらアベル様特製の身体強化魔術で身体の強度を上げていても、…………最低でも打撲を与えることが出来るはずなのです。ノックバック()()なのは、おかしいのです。」

 「…………そうだね。………だったら、どうしてそうなったの?」

 「おそらくですが、…………攻撃魔術が当たる寸前、アベル様の身体から()()()()|ラ←ココの点 が出ていたように見えました。さらに、……………私が放った攻撃魔術が霧散したのが感じられました。」

 これには、驚いた。

 

 俺の攻撃魔術が発動できない原因と似ている。何かしら繋がっているのだろう。黒いオーラについてははわからないが。

 久しぶりに、攻撃魔術を使用してみようか。

 このことは、実験してみる必要がありそうだ。

 

 「ありがとう。これからの参考になるよ。」



 今回の反省会は異様な空気のまま終わりをつげた。

 

 



 その後、すぐに実験してみた。


 すると、黒いオーラが体の周りに発現していた。攻撃魔術を発動する瞬間だけ、顕現するようだ。

 無系統魔術の時はそんなことは起きなかった。

 しかし、俺が作り上げた身体強化魔術の時は、黒いオーラが発現した。


 このことから、俺は、黒いオーラについてある仮説を立てた。


 

 

 

次話 儀式


面白い、続きが読みたいという

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