5・4話 成長と苦悩I.
今日もう1話投稿します。
シュバルツとの戦闘訓練が始まった。
相手が手加減しているといっても、初めは善戦をしていた。しかし、中盤に差し掛かると、魔力の出が悪くなり、気を失ってしまった。
「大丈夫ですか? アベル様」
「魔力を使いすぎただけだから平気だよ。それより早く反省会をしよう。俺は
最初に飛ばしすぎたのがいけないと感じたけど、どう思う?」
「そうですね。確かにそれが1番の要因でしょうが、序盤のうちに相手を倒すことは、戦い方としては間違ってないでしょう。しかし、力量差を考えると、弱者は時間を稼ぎつつ、相手の弱点を看破するべきだと考えます。」
「理解はできるけど、そんなことしたら結局、魔力欠乏が起きてしまうよ」
「いえ、それは起こりません。まず初めに、魔術式を自分にとって最適化させることで、大幅な魔力の節約ができます。また、全属性にてきせいがあるのですから、戦いに応じた最適な魔術を選択することも魔力の節約に繋がります。最後に、魔法だけで戦わなければいいのです。攻撃魔術は他の付与魔術や身体強化よりも莫大な魔力を消費します。」
「なるほど…明日からのトレーニングに活かせそうだ。」
「私目の助言がアベル様の助けになったのなら幸いです。恐れながら、アベル様は確か、無系統魔術がお得意でしたかな?」
「あってるよ。それがどうしたの?」
「無系統魔術を利用すれば、少ない魔力量で長時間戦えます。武術を収めなければなりませんが……」
「なるほど。じゃ、シュバルツは何を教えることができるの?」
「基本、すべての武術は嗜んでおりますよ。」
「じゃ、来週からの戦闘訓練で武術の稽古も頼むよ!」
「わかりました。アベル様の意のままに」
ーーシュバルツとの戦闘訓練から次の日ーー
貴族主催のパーティーに参加するため、家を出た、行き帰りで合計7日かかる。この旅には、俺、母、父、シュバルツ、メイド2人が参加し、幼い弟、第二夫人、メイド3人が領地に残った。
父は俺をパーティーに参加させたっかようで、反対に母はとても嫌そうだった。
道中は特に何もなかった。毎日の日課を続けたぐらいだ。
パーティー会場に到着した。
次話 成長と苦悩I
パーティー会場で運命の人と出会います。
そして、日々のトレーニングです。
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