即興詩…~つながり~…
いつだって
つながっていたって
忘れていた記憶
思い出す
遥か彼方の前から
駆け出した
星の動きより速く
鮮明に
冬の夜空に映し出されるのは明確で
毎夜流し出される
星の命に
自分たちの命を
重ね合わせて
誰かのもとへ
意識を飛ばす
あなたへの
つながり
見えなかった
空気みたいな糸が
からまっては
もつれ
それでも
一本の糸
誰かとつながっていたというより
もともと
誰ともつながっていたって
あなたの気持ちが
この糸を伝わって
感じる
それは
流星より速く
あなたのもとへと
たどりつく
忘れてはいけない何かを
即座に書いて
ここから
飛ばす
この糸を伝って
誰でもない誰かと
誰かの名前を呼び合う
答えて返事して
日常にいるはずのなかった人々が
決して出会うことなく
いつもの
この場所に集う
これほどまでに
愛しくて
結ばれ会った
僕ら
アンテナは
人工衛星まで飛んで
それより
もっと
遙かなる昔から
やっぱり僕らは
飛ばし合う
テレパシー
思い出して
たどたどしくも
文字を信号の代わりにして
お互いの心を
少しでも
分かろうと
なぜそうまでして
切ないのか
切れない一本の糸で
結ばれ会った僕らは
見えない糸を
お互いに
たぐりよせる
そして
未来へとつながるなら
今日も
あなたの
あたたかい心へと
飛び込んでいいかな
ありがとう
新しい時間を
あなたと
ともに生きる
これから
いつまでも
つながっていたってこと
忘れない