別幕1
「おい、メッセージを送り終わったか?」
そこに立っているのは、
金色の輝く長い髪に赤と青の宝石のようなオッドアイの目した、綺麗な女。
一見何ともない普通の女に見えるが、背中にある6個の白い翼は、彼女は人間ではない証拠。
彼女・・・いや、熾天使の一人、カマエルである。
別名、破壊の天使 と呼ばれ。
敵対する者を容赦なく滅ぼす、残酷な天使として恐れている。
「大丈夫、ちゃんとあの記憶を送ったよ。
いや、思い出させたのが正解かな。」
その恐ろしい天使の前でも、彼女に話しかけている者がいた。
銀色の髪にブルーダイヤモンドの綺麗な目をした。
カマエルと同じ、熾天使の一人ガブリエルであった。
「ガブリエル、どうしてあのお方はあんなカマキリにあんなに親切にしているの?」
「そうね、どうしてかしら?」
「あんなに親切したのに、あの雑魚はメッセージの意味に気づいていない」
怒りの表情を出して、手を握り締めてたくさんの血が出ている。
「こらカマエル、手から血が出ているじゃない。」
「・・・ごめん」
「もう、自分の体を大事にしなきゃダメでしょう。
じゃなおすね、完全回復」
ガブリエルの手から緑の光が出てきて。
すると、緑の光がカマエルの傷を治した。
「昔なら、回復魔法をかけなくでもすぐに治るのに」
「あの、終焉の案内人のジ・エンドに挑んだあなたが悪いでしょう。
あの化け物に対して挑んで生きているのはあなたを含めて2人しかいないよ?」
「ああ、あの化け物に挑んで生き残れたのは、
私とあの全てを破壊する竜巻のテンペスタ・ウラガーノ。
わたしに手も足も出させずに、あのジ・エンドと互角に戦かったあの化け物のことね。」
「そうよ、あの戦いはすごかったわ最後に2人の世界級の魔法で06惑星が跡形もなく、消滅してしまったわ」
「ああ、確かにそれよりもあのカマキリどうするつもり」
話の話題をかえた、カマエルはガブリエルに質問した。
「あのお方が、しばらく私にほかの惑星の管理を任されているから、あのお方直々に監視するでしょう」
「うそ、あのお方が直々に監視するだと!」
「はい」
びっくりするカマエルに対してガブリエルは、
まあ、びっくりしても仕方ないですね
だって、あのお方は最強である上、ほどんど自分の望む結果になってしまうから。
動くことはほとんどない、動くことは精々我々に対して命令するだけだから。
でも、なんであのお方はそこまでして、わざわざ別宇宙にあの人間の魂を転生させたのか?
まさか、いやあり得ない。
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