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降臨、闇の獣

その瞬間、メラン様からは無数の深紅色の赤き雷が解き放ち、

それは、天に届く程に伸び、大きな柱になった。


「うぁぁぁぁぁぁぁぁ」


叫ぶ魔狼。

それに伴って体が光に包まれた。


そして、包まれていた光はやがって膨張し、

閃光を放った。


「うああああああああああああああああああああ」


叫ぶ声を放つ魔狼。

それは、天地を震わせるほどであった。


そのまま、包まれていた

光はぐずれ落ち、メランの姿を見た者に衝撃を与えた。


黒いとにかく黒い

それは、まるで、夜を連想させるほどの漆黒の毛だ。


見た目は狼だか、二本足で歩き、人間と狼を合わせたような姿をして、

真紅色の瞳は宝石みたいにとても美しいけど、そのものに似合わない。

むしろ、その存在の恐ろしさを表している。


メラン様の魔力の嵐はいつの間にか消えており

しかも、暴風となった魔力によって飛び散った魔力は

魔力感知を使っても見つけなれなかった。


その原因はすぐに分かった。

メラン様は進化した瞬間に飛び散った自身の魔力を全て回収した。


なぜ、分かったと言うと

人間も魔物も魔力を持っており、

その魔力は意識に関係なく常に無意識に漏れている。


漏れている魔力を止めるには全身の魔力を完璧に魔力操作ができる者のみ、

だか、それは、相当な努力と鍛錬が求められること。


それは、決して簡単なことではない。


だか、魔力感知をメラン様に対して、

使っても魔力を感知できなかった。


スキル感知妨害か、と思ったか

その考えは直ぐに切り捨てた。


なぜなら、感知妨害はあくまで妨害するだけで

こうして、近くにいて、魔力感知を集中的に発動したら

簡単に感知妨害を抜け出すことができる。


なのに、魔力を感じなかった。


そうなると、考える原因はたった一つ

魔力を完全に体内に抑え込み完全に魔力を制御できたことだ。


そして、魔力を完全に操作できるものは

スキル魔力操作から魔力制御に進化した。


魔力操作と魔力制御。

これは、似ていて大きな違いがある。


それは、魔力操作と魔力制御は

魔力制御の方が魔力を操るのが魔力操作より精度が高いこと、

そして、大気中の魔力を魔力操作の時と比較にならないほど集めることができる。


これが原因だ。


そして、メラン様が進化した姿。

あれは恐らくは闇属性のウルフの進化系の一種。

(ヒューマン)(ウルフ)だ。


フェンリルと同じウルフ族の伝説の存在。

この時代に同じ伝説の存在が降臨したということはいることは

どれだけの意味をもたらすのか

それは、神のみぞ知る。

















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次回の更新日は3月14日です。

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