〜異世界転移されました〜
興味本位でここの投稿サイトを使わせていただきます。未知のジャンルですので反応を見て投稿頻度を変えていきます。
「その日」
「」
「奴らは」いや、「奴は」突如この世界に現れた...見たこともない、理不尽なまでもの力、すべてを見透かしたかのような眼は、恐れを知らなかった我が身を震わせ、「我が」いや、「我らが」世界を瞬く間に蹂躙した...
村人を恐怖させ、勇者にも引けを取らなかった我ら魔族。弱肉強食の世界の頂点で猛威を奮った我が肉体、我が魂、我が蛮勇。
何が足りなかったのか、何が欠けていたのか、何故逃げなければならなかったのか。
「」
私達は其れを見守る存在。私達は其れを加護する存在。決して手を出すことも、だが、出されることもなく 永久を願う存在。...であった筈なのに、、、どうしてこのようなことに、、、
「空」に、「星」に、我らの居場所はなく、ただ朽ちるのを待つのみ....
願わくば、私達も願えるのであれば、、どうか彼らに未来のあらんことを...
「」
幾たびの争いを越え、幾たびの災厄も乗り越えてきた。だがあれは真に「絶望」足り得たのだろうか?つい先程、隣の町が吹き飛んだ。我らが祖先、かの王、かの英雄が守ってきたこの国 その民はここにて潰えてしまうのだろうか?この「怒り」は「悲しみ」は一体全体どうしろというのか?この問いをあの「絶望」に投げかけろとでも?
「」
幼き頃よりこの国を見てきた。誰一人として無駄な者などいないこの世界で、多くの愛と祝福を受けて育ってきた。それに報いるために、それを守るために、神々の加護と己が力で魔..いや、それらを汚さんとする者と戦ってきた。種族の垣根を越え、この美しき世界を共に見渡すことを夢見た。魔族とて例外ではないと思った。
でも、彼らは違った。蹂躙。蹂躙。蹂躙。蹂躙。蹂躙。何処からもなく現れた彼らだけは到底理解できないだろう。
力には自信があった。だからこそ分かる、彼らとの差を。「彼」にはとっては、今、この戦いも戯れでしかないということを...