テンプレ勇者と異世界あるある
初めてだし、駄作だと思うのですが、ネタを読む感じで、期待せずに読んでください。
ある日、なんの変哲も無いただの高校生が異世界に召喚された。
彼の名は、佐藤宏志。17歳。高2だ。
この話は、彼のテンプレな異世界を見守っていく物語である。
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その時、佐藤太一は帰宅の途中だった。
彼は人気のない道を静かに歩いていた。
その時、突如彼の足元が光り輝いた。
「ま、まさか、これは魔方陣⁉︎」
あまりの眩さに目を閉じる。
そのまま、彼は異世界へと飛ばされた。
次に彼が目をひらいたとき、そこには見慣れぬ景色が広がっていた。
「勇者よ、よくぞやってきてくれた」
なんか偉そうな長い髭のおじいさんがそう言った。
「ゆ、勇者?」 佐藤は尋ねる。
「如何にも。魔王を倒し、人類を救ってもらいたい!」と、おじいさんの弁。
どうしてこうなった⁉︎、と佐藤は頭を抱えた。
異世界あるある1…敵は魔王
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それから、落ち着いておじいさん(最高司祭と後で教えられた)の話を聞いた。
まとめると、こういうことらしい。
・最近、魔王が暴れて困ってる
・人類は抗うことができない
・だから勇者を呼んで助けてもらうことにした
・そして呼ばれたのが佐藤太一だった
ということらしい。
特に悪い気はしなかったので、佐藤は承諾した。
それから、佐藤はステータスを見ることになった。
この世界では、ステータス、といって強さを数値に表すことができるらしい。
「おお!これは‼︎」調べていた人が声を上げる。
どうやら佐藤のステータスは高いらしい。
それも最初から高いので、成長すれば更に高くなるだろう、とのこと。
「へぇ。」佐藤は少しワクワクしていた。
異世界あるある2…大抵チート
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それから、佐藤の訓練が始まった。
なぜ訓練が始まったかというと、佐藤は少し前まで、ただの高校生だったのだ。剣など当然振れるはずもなく、まずは剣の練習をしよう、となった。
剣は、意外にも重たくなかった。
どうやら、ステータスが高いお陰で楽に扱えるようだ。
そして、剣を持ち上げ、思いっきり振り下ろした。
すると、予想外の速さに自分でも腕を止められず、地面に思い切り剣を打ち付けてしまい、折ってしまった。
ステータスが急に上がりすぎて、頭がまだ対応できてないらしい。
これは要練習、と佐藤は心に誓った。
と思いながら休憩所の部屋のドアを開けようとして破壊する佐藤。
「………」
これは早くなおさないと。
異世界あるある3…頭が体についていけない。
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あれから一週間が経った。
力加減もだいぶ把握して、訓練もこなし、佐藤は以前と比べ、だいぶ強くなっていた。
勇者としての補正もあるのだろう。
今や佐藤は一対一なら誰にも負けないほど強くなっていた。
人の国の国王が来た。
佐藤の様子を見に来たそうな。
最高司祭のおじいさんも来た。
「いやはや、勇者というのは成長が早い。」
本当におじいさんの言う通りだった。
佐藤自身も驚いていた。
最初は全然できないことが、すぐにできるようになるのだ。
これがたのしくて、彼はどんどん練習し、強くなっていった。
今や、彼は剣術だけでなく、そのほかにも色々なことに手を出していた。
彼の訓練の賜物により、彼の肉体にはしっかりとした筋肉がついていた。
異世界あるある4…成長が早い
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「ダンジョンに行かないか?」
訓練担当の教官が言ってきた。
教官の話をまとめるとこうだ。
ダンジョンとは、
・いつからあるか分からない不思議な洞窟
・魔物と呼ばれる気性の荒い生物が存在する
・魔物からは魔石が入手できる
・魔石を用いて今の生活は成り立っている
・魔物を倒すと経験値が手に入り、より強くなる
魔石は現代でいう電気のような用い方をされてるらしい。
それで、剣術は鍛えたが、更に力をつけるために、ダンジョンへ行こうというのが教官の提案だ。
佐藤は快諾した。
異世界あるある5…ダンジョンで訓練
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ダンジョンで力をつけた。
それはもう、十分すぎるほど力をつけた。
そして佐藤は、魔王討伐の旅へ出た。
旅へ出てしばらくした頃、1人の魔人に出会った。
彼はこう名乗った。
「我は魔王軍四天王の1人、オウエイ!勇者よ、ここで朽ちるがいい!」
そう言って突っ込んできた。
1分かからずに倒せた。何だったんだろう?
異世界あるある6…魔王軍四天王の存在
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オウエイを倒し、しばらく経った。
佐藤はまだ旅を進めている。
また魔人が現れた!
今度は女性みたいだ。
なんか自信にあふれていてめんどくさそうな人だなぁ、と佐藤は思った。
女魔人が言う。
「フッ。オウエイを倒して調子に乗ってるようだが勇者よ。あんな奴は四天王最弱よ。あいつは四天王の恥さらし!」
「えっ、最弱⁉︎」 思わず叫んでしまう佐藤だった。
異世界あるある7…四天王最弱
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1人目が四天王最弱が存在した件は凄く驚いたが、それ以外は特に言うこともなく、2人目、3人目の四天王も倒していった。
(3人目:えっ…オラの出番無しだべ?)
順調に旅を進める佐藤だが、1つ気になることがあった。
それは、3人目の四天王が配下を引き連れていたのだが、その配下の1人がやられる直前、
「貴様なんか魔族最強のシルバ様が倒す!」
と、言っていたのだ。
「ま、勝てるでしょ。」
「と、思っていた時期が僕にもありました。」
少し前の自分を思い出して佐藤は愚痴を言う。
あれから旅をすすめて、最後の四天王と対決したのだが、そいつが強かった。
なんとか勝てたが、本当にギリギリだった。
佐藤は少し自惚れていたことを自覚し、もっと鍛えてから魔王城に乗り込むことにした。
異世界あるある8…最後の四天王は強い
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しばらく鍛えて、佐藤は魔王城に乗り込んだ。
中には魔族がいたが、最強の魔人を倒した佐藤には誰一人として敵わなかった。
そして、佐藤は魔王と対面した。
魔王:「よくぞまいった、人の勇者よ。」
勇者:「貴方を倒しにきた!」
魔王:「我を倒すだと?面白い、やれるものなやってみろ!」
そして、激闘が始まった。
魔族最強の男を倒し、更に鍛えた佐藤でもなかなか倒せない。それどころか、逆にやられかけるくらいだ。
どうする、佐藤!
異世界あるある9…魔王メチャ強い
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1時間経った。
魔王はボロボロだった。しかし、佐藤はもっとボロボロだ。
魔王はまだ余力が残ってそうだが、佐藤はそうではない。
魔王が叫ぶ。
「ここでとどめだ!くらえ、勇者!」
魔王が真っ黒い光線を放つ。
佐藤は自分が負けることを幻視した。
その時、佐藤の脳裏にある自分を送り出してくれた人たちの顔が浮かんだ。
まだだ、まだ諦めるな。みんなの為にもまだまけられない!
そう佐藤が思ったとき、体が強く輝いた。
「なんだ、これは。力が…溢れるっ!」
佐藤の諦めない、勇気溢れる気持ちに勇者としての力が覚醒したのだ。
「うおぉぉぉぉぉ」
最後の力を振り絞り、彼、勇者佐藤は魔王へと黄金の光を放つ。
「こ、これはぁ!ぐはぁぁぁぁぁ」
魔王は倒れ、塵になった。
なんとか勝つことができた。
「やったぁ。」
パタン、と佐藤はそこに倒れ伏した。
異世界あるある10…諦めない心で倒す
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あれからしばらく経った。
今、王国はお祭り騒ぎだ。
勇者佐藤が結婚するのだ。
魔王を倒した勇者佐藤は、その功績で王国の姫様と結婚することになった。
姫様は可愛らしくて器量も良く、文句のない人だった。
国王が提案したとき、佐藤は喜んで承認した。
そして、勇者佐藤は幸せに暮らしましたとさ。
異世界あるある11…姫様と結婚
ーendー
読んでいただきありがとうございました!