表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

テンプレ勇者と異世界あるある

作者: 木霊

初めてだし、駄作だと思うのですが、ネタを読む感じで、期待せずに読んでください。

ある日、なんの変哲も無いただの高校生が異世界に召喚された。

彼の名は、佐藤宏志(ひろし)。17歳。高2だ。

この話は、彼のテンプレな異世界を見守っていく物語である。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



その時、佐藤太一は帰宅の途中だった。

彼は人気のない道を静かに歩いていた。

その時、突如彼の足元が光り輝いた。


「ま、まさか、これは魔方陣⁉︎」


あまりの眩さに目を閉じる。

そのまま、彼は異世界へと飛ばされた。



次に彼が目をひらいたとき、そこには見慣れぬ景色が広がっていた。


「勇者よ、よくぞやってきてくれた」


なんか偉そうな長い髭のおじいさんがそう言った。


「ゆ、勇者?」 佐藤は尋ねる。

「如何にも。魔王を倒し、人類を救ってもらいたい!」と、おじいさんの弁。


どうしてこうなった⁉︎、と佐藤は頭を抱えた。



異世界あるある1…敵は魔王



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



それから、落ち着いておじいさん(最高司祭と後で教えられた)の話を聞いた。

まとめると、こういうことらしい。


・最近、魔王が暴れて困ってる

・人類は抗うことができない

・だから勇者を呼んで助けてもらうことにした

・そして呼ばれたのが佐藤太一だった


ということらしい。


特に悪い気はしなかったので、佐藤は承諾した。


それから、佐藤はステータスを見ることになった。

この世界では、ステータス、といって強さを数値に表すことができるらしい。


「おお!これは‼︎」調べていた人が声を上げる。


どうやら佐藤のステータスは高いらしい。

それも最初から高いので、成長すれば更に高くなるだろう、とのこと。


「へぇ。」佐藤は少しワクワクしていた。



異世界あるある2…大抵チート



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



それから、佐藤の訓練が始まった。

なぜ訓練が始まったかというと、佐藤は少し前まで、ただの高校生だったのだ。剣など当然振れるはずもなく、まずは剣の練習をしよう、となった。


剣は、意外にも重たくなかった。

どうやら、ステータスが高いお陰で楽に扱えるようだ。

そして、剣を持ち上げ、思いっきり振り下ろした。


すると、予想外の速さに自分でも腕を止められず、地面に思い切り剣を打ち付けてしまい、折ってしまった。


ステータスが急に上がりすぎて、頭がまだ対応できてないらしい。

これは要練習、と佐藤は心に誓った。


と思いながら休憩所の部屋のドアを開けようとして破壊する佐藤。


「………」


これは早くなおさないと。



異世界あるある3…頭が体についていけない。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



あれから一週間が経った。


力加減もだいぶ把握して、訓練もこなし、佐藤は以前と比べ、だいぶ強くなっていた。

勇者としての補正もあるのだろう。


今や佐藤は一対一なら誰にも負けないほど強くなっていた。


人の国の国王が来た。

佐藤の様子を見に来たそうな。


最高司祭のおじいさんも来た。

「いやはや、勇者というのは成長が早い。」

本当におじいさんの言う通りだった。


佐藤自身も驚いていた。

最初は全然できないことが、すぐにできるようになるのだ。

これがたのしくて、彼はどんどん練習し、強くなっていった。


今や、彼は剣術だけでなく、そのほかにも色々なことに手を出していた。


彼の訓練の賜物により、彼の肉体にはしっかりとした筋肉がついていた。



異世界あるある4…成長が早い



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「ダンジョンに行かないか?」

訓練担当の教官が言ってきた。


教官の話をまとめるとこうだ。

ダンジョンとは、

・いつからあるか分からない不思議な洞窟

・魔物と呼ばれる気性の荒い生物が存在する

・魔物からは魔石が入手できる

・魔石を用いて今の生活は成り立っている

・魔物を倒すと経験値が手に入り、より強くなる


魔石は現代でいう電気のような用い方をされてるらしい。


それで、剣術は鍛えたが、更に力をつけるために、ダンジョンへ行こうというのが教官の提案だ。


佐藤は快諾した。



異世界あるある5…ダンジョンで訓練



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



ダンジョンで力をつけた。

それはもう、十分すぎるほど力をつけた。


そして佐藤は、魔王討伐の旅へ出た。


旅へ出てしばらくした頃、1人の魔人に出会った。

彼はこう名乗った。


「我は魔王軍四天王の1人、オウエイ!勇者よ、ここで朽ちるがいい!」


そう言って突っ込んできた。



1分かからずに倒せた。何だったんだろう?



異世界あるある6…魔王軍四天王の存在



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



オウエイを倒し、しばらく経った。

佐藤はまだ旅を進めている。


また魔人が現れた!

今度は女性みたいだ。


なんか自信にあふれていてめんどくさそうな人だなぁ、と佐藤は思った。


女魔人が言う。

「フッ。オウエイを倒して調子に乗ってるようだが勇者よ。あんな奴は四天王最弱よ。あいつは四天王の恥さらし!」


「えっ、最弱⁉︎」 思わず叫んでしまう佐藤だった。



異世界あるある7…四天王最弱


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


1人目が四天王最弱が存在した件は凄く驚いたが、それ以外は特に言うこともなく、2人目、3人目の四天王も倒していった。


(3人目:えっ…オラの出番無しだべ?)


順調に旅を進める佐藤だが、1つ気になることがあった。

それは、3人目の四天王が配下を引き連れていたのだが、その配下の1人がやられる直前、

「貴様なんか魔族最強のシルバ様が倒す!」

と、言っていたのだ。


「ま、勝てるでしょ。」




「と、思っていた時期が僕にもありました。」

少し前の自分を思い出して佐藤は愚痴を言う。


あれから旅をすすめて、最後の四天王と対決したのだが、そいつが強かった。

なんとか勝てたが、本当にギリギリだった。


佐藤は少し自惚れていたことを自覚し、もっと鍛えてから魔王城に乗り込むことにした。


異世界あるある8…最後の四天王は強い



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



しばらく鍛えて、佐藤は魔王城に乗り込んだ。

中には魔族がいたが、最強の魔人を倒した佐藤には誰一人として敵わなかった。


そして、佐藤は魔王と対面した。


魔王:「よくぞまいった、人の勇者よ。」


勇者:「貴方を倒しにきた!」


魔王:「我を倒すだと?面白い、やれるものなやってみろ!」


そして、激闘が始まった。

魔族最強の男を倒し、更に鍛えた佐藤でもなかなか倒せない。それどころか、逆にやられかけるくらいだ。


どうする、佐藤!


異世界あるある9…魔王メチャ強い



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



1時間経った。

魔王はボロボロだった。しかし、佐藤はもっとボロボロだ。

魔王はまだ余力が残ってそうだが、佐藤はそうではない。


魔王が叫ぶ。

「ここでとどめだ!くらえ、勇者!」


魔王が真っ黒い光線を放つ。

佐藤は自分が負けることを幻視した。


その時、佐藤の脳裏にある自分を送り出してくれた人たちの顔が浮かんだ。


まだだ、まだ諦めるな。みんなの為にもまだまけられない!


そう佐藤が思ったとき、体が強く輝いた。


「なんだ、これは。力が…溢れるっ!」


佐藤の諦めない、勇気溢れる気持ちに勇者としての力が覚醒したのだ。


「うおぉぉぉぉぉ」


最後の力を振り絞り、彼、()()佐藤は魔王へと黄金の光を放つ。


「こ、これはぁ!ぐはぁぁぁぁぁ」


魔王は倒れ、塵になった。

なんとか勝つことができた。


「やったぁ。」

パタン、と佐藤はそこに倒れ伏した。


異世界あるある10…諦めない心で倒す



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



あれからしばらく経った。


今、王国はお祭り騒ぎだ。

勇者佐藤が結婚するのだ。


魔王を倒した勇者佐藤は、その功績で王国の姫様と結婚することになった。

姫様は可愛らしくて器量も良く、文句のない人だった。


国王が提案したとき、佐藤は喜んで承認した。




そして、勇者佐藤は幸せに暮らしましたとさ。



異世界あるある11…姫様と結婚


ーendー

読んでいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ