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1-6 魔王のもとへ向かうことになりました。(泣)


え?魔王になったのばれてる?

早くない?

僕が魔王になったの数分前だよ?


「おい、待て!魔王って何のことだ!?」


トウジ兄が、ザリアに問いかける。


「?魔王を知らないのか?誰でも知っている事なのだが・・・

 まぁいい、魔王というのは、強力な力を持ち、

 世界に認められた存在だけがなることを許された職業の事だ。」


「な!?アラタがその魔王って言いてえのか?」


はい、僕魔王です。

今さっきなりました。

ここは、カミングアウトするべくか?


「そうだ。」


よし、ここで言うべき・・・


「なので、6人目の魔王様にはわが主の所に一緒に来てもらう。」


ボク、マオウジャナイヨ。

マオウ?ナニソレオイシイノ??




嫌だよ!この人の主ってさっき言ってた予言の魔王カナーナっていう奴の所だろ。

危険ってイメージしかわかないんだけど!?

このままついていくと絶対トラブルに巻き込まれると僕の直感も言っているんだけど!?



「な!?アラタをお前みたいな怪しい奴に連れて行かせるわけ行くか!

それに、アラタがその魔王っていう存在じゃない!

アラタはスライムにも翻弄させられていたんだ。

その魔王が世界に認められた強い存在なんて物騒なものなら、アラタは当てはまらないはずだ!」


そうだ!もっと言ってやれトウジ兄!

・・・今まで、会話しといて怪しい奴呼ばわりするのは今は、気にしない!


「だが、わが主もこの森に魔王が現れるといっていたし、

この魔道具にも反応が出ている。」


ザリアは腕につけた時計みたいなものを見せてくる。

その腕時計?の針が僕のほうに向いて固定されている。


「それは?」


「これは、魔王様の魔力の波長を追うことができる魔道具だ。

魔王様は普通の者と魔力の波長が違うからな。」


やべ、ここに来て魔王のジョブ変えていなかったことが裏目に出た。

こんなことなら、後で変えられると考えず、すぐ帰るんだった。

今からでも、まだ間にあ


「!?けど、そんな・・・サキはどうなんだ?サキはアラタが魔王と思うのか?」


サキにトウジ兄が問いかける。


「アラタ兄、マオウチガウヨ」



・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「アラタどういうことだ。」



サキーーーーーーー!!

そうだったサキの奴嘘つくの超へたくそなの忘れてた。



「説明してもらおうかアラタ。」


トウジ兄顔笑顔だけどなんか怖いっす。




~30分後~



とりあえず、ユニークスキルの事を伏せて説明しました。

ザリアさんがいるためだ。

説明をまとめると


地震が来た。

 ↓

結構大きかったので、自分に異変がないかを鑑定スキルで確認した。

 ↓

職業が魔王になっていた。



こんな感じで説明した。

まあ、半分以上嘘なんだけど、我ながらこんなにペラペラ嘘が出るのが恐いわ~。

でも、これでザリアさんが納得したからいいだろう。

トウジ兄は、納得していなさそうだったので、後で、ちゃんと説明しよう。

だからさサキ、さっきからジト目でこっち見るのやめようね。



「それで、六人目の魔王様。これから、わが主の下まで同行願いたいのだが?」



「魔王ってばれたし、同行するよ。けど、トウジ兄とサキも一緒にだからね。」



「了解した。では行こうか。」



と言うと、ザリアが歩を進める。


僕たちはそれについていく。


あ、そう言えば


「ザリアさん。出来れば魔物を見つけたら、討伐したいんですけどいいですか?」


「敬語はいい6人目の魔王様よ。魔物の討伐はかまわんがなぜだ?」


「6人目の魔王様って・・・長いんでアラタでいいよ。

 魔物の討伐に関しては、僕たち今まであまり戦闘していなかったので、

 経験を積んで置きたくて。」


「わかったアラタ様。では、魔物を見つけたら知らせよう。」



これで、経験値を獲得できる。

付け焼刃かもしれないけど、今は少しでも強くならないと

相手の魔王様が好戦的だった時のために・・・



「アラタ兄、このザリアさんっていう人に本当について行っていいの?」


と、近づいてきたサキが小声で話しかけてくる。



「魔王ってばれたし、それに、あそこで拒否しようものなら、戦うことになるだろうしね。

最悪の場合、サキやトウジ兄が死ぬ危険があったからね。」



僕の場合は、予言の魔王カナーナの所に連れて行くまで、生かされると思うけど、

サキとトウジ兄は分からないからな。

いや、僕も危険分子として殺されるという可能性も・・・

素直についてきて正解だった。



「分かった。

 そういえば、アラタ兄のユニークスキルって私たちの物よりすごいチートだよね。」



「やっぱり見てたな。」



「やっぱりってことは、私のも見たんでしょ。お互い様だよ。

 それで、魔王ってジョブかえるの?」



「知られたのに今更変えたら怪しまれるだけだし、変えないよ。

 とりあえず、魔王じゃなくても大丈夫になるまではそのままでいようと思っている。」



「何の話をしているんだお前ら・・・」



おっと、トウジ兄が話に入ってきた。



「丁度いいかな。サキここでの会話ザリアに聞こえないように魔法で何とかできない?」



「魔法の使い方なんてわからないよ?」



「いやいや、アカシックレコードで調べられるだろ?」



「あ、試していなかった。やってみる。」



いや、思いつくだろ普通!


此奴、他の人のステータス見てばっかりで、考えてなかったな。



「・・・サウンドカット。これで大丈夫だと思うよ。」



と、普通の声で言うサキ。

ザリアの様子を見てみると、周りを警戒しながら進んでいる。

・・・本当に声が聞こえていないみたいだ。



「さて、トウジ兄のスキルについて分かったけど、

僕とサキのスキルについて説明していなかったね。

今から説明するね。」



「・・・そう言えばそうだったな。頼む。」



こうして、ザリアの後を追いながら、トウジ兄に僕とサキのスキルについて説明するのであった。



 

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