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プロローグ2 転生


「こちらの手違いで、貴方たちの家の地中に不発弾を転送してしまい、貴方たちを死なせてしました。

本当にすいません。」


と、土下座少女は告げる。


あの後、不発弾が爆発し消し飛んだと・・・


「マジかよ…」


トウジ兄の口からそんな言葉がこぼれた。


「ふざけるなよ!間違いで死にました。で納得するかよ!」


ごもっともです。

まぁ~普通はそんな反応するよね。


トウジ兄は怒っているけど、僕はそこまで怒りが来ない。

死にましたと言われて、死んだんだという感じだ。

もう過ぎたことは仕方ないしね。

それに、こんなありきたりなテンプレ的展開なんだしそろそろ・・・


「本当にすいません。ですので、せめてもの罪滅ぼしに、貴方たちには転生してもらいたいと思っています。」



きました転生!!

まさか自分が体験するなんてなぁ~。

確かに夢見ていた時もあったけど・・・


「転生だと?じゃあ、俺たちは元の場所に戻れるのか?」


「いえ・・・あなたたちは、亡くなってしまいましたので、元の世界には戻れますが、元の場所には・・・」


トウジ兄の質問に答える少女。

たぶん、新しく生まれ変わるという意味なんだろうな~。

そしてたぶん、記憶とかなくなる系で。


「貴方たちには、二つ選択肢があります。元の世界・・・地球ですね。

地球に裕福な家庭に記憶などを引き換えに生まれなおすか。

別の世界・・・異世界に記憶や今の姿で生まれなおすかです。」


この姿で生まれなおすって何?

それって転移じゃないの?


と疑問に思っていると、少女が僕の疑問に気づいたのか説明してくる。


「世界を跨ぐのですから、世界に適した存在になる必要があるのです。

それは、転移というより転生に近いですね。」


・・・そんなにわかりやすかったかな?


「じゃあ僕は、異世界に転生でお願いします。」


「おい!アラタ!!」


僕の回答に、トウジ兄は声をかける。

いや、でもこの選択だとね


「記憶を引き継で異世界か、元の世界に記憶を無くしていくかなんて、

絶対異世界に行くよ僕は、それに記憶を無くしたらそれはもう僕じゃないと思うし」


「私もアラタ兄に賛成。」


そこで、ここまで黙っていた咲が口を開く。


「記憶を無くして、生まれ変わるってそれはもう、別の誰かだと思う。

私は私のままでいたいから、私も異世界に行く。」


「咲・・・」


まぁ~、その通りだよね。

少女が言っているのって、結局一択みたいなものだし・・・


「はぁ、分かったよ。俺も異世界に行ってやろうじゃないか。

お前らだけ異世界に行ったら心配だしな。」


と、肩を竦めて苦笑しながら言ってくる。


「それではみなさん異世界に転生でよろしいですか?」


「ああ、それで構わない。」


少女の質問にトウジ兄が答える。


「分かりました。では、貴方たちが転生する世界についてお教えいたします。」


そこから、少女の説明が始まった。







まとめると、

剣あり、魔法ありのファンタジー世界。

亜人や、魔物がおり、ダンジョンなんかもあるそうだ。

また、レベルやスキルなんかの概念もある。


王道ファンタジーっすね!



「説明は以上です。では、これから貴方たちをあちらの世界に適合させるため、

あちらのスキルを授けるのと、貴方たちの潜在スキルを覚醒させます。」


と、説明が終わりお待ちかねの特典タイム。


「潜在スキルとはなんですか?」


「これは、貴方たちの中にあるスキルの事です。

異世界に転生した時に、今回授けるスキルの他に1つスキルが付くのですが、異世界の物ゆえ、あちらの世界では使えないこともあるので、今のうちに覚醒させて使えるように調整します。」


僕の質問に少女は答える。


なるほど、そんなものもあるのか。


「授けるスキルは一人3つです。少し多いですがせめてもの罪滅ぼしです。」


そう言った後、目の前にフォログラムみたいなものが現れた。

すげー!


「その中からお選びください。」


少女がそう言ってきたので、僕たちはスキルを選び始める。


















~1時間後~


悩みに悩んで決めました。

結構かかったな。



「お決まりになりましたか?それでは、どれを選んだか聞いてもいいですか?」



そういうと、トウジ兄が一歩前にでた。

どうやらトウジ兄から、言うみたいだ。


「おう、決めたぜ!

俺が選んだのは

・略奪

・神速

・豪運

の三つだ!」


・・・トウジ兄は盗賊にでもなるのか?

確かに、ゲームではトウジ兄は怪盗とか盗賊とかでよく活躍していたが、

異世界でもそれで大丈夫なのか?

そう思っている間に話は進んでいく。


「分かりました。では次は・・・」


「私の番」


いや、順番とかいつ決めたし・・・


「私は

・全魔法の素質

・魔力上昇(超)

・鑑定

の三つにしました。」



魔法職ですね。はい

最後の鑑定は異世界物でも結構活躍するしいい選択なんじゃないかな。


「分かりました。では最後、新さんは何になさいますか?」


僕の番か。


「僕が選んだのは

・ジョブ適正

・鑑定

・経験値上昇(微)


でお願いします。」


と、僕が宣言すると


「それで本当にいいんですか?鑑定はともかく、ジョブ適正は全ての下級ジョブに適正が持てるだけですし、経験値上昇(微)はほんの少し経験値が多くもらえるだけですけど・・・」


少女は心配してくれているけど、僕はこれでいいと思っている。


「これでいいですよ。トウジ兄や、咲と違って、これといったジョブ決めていませんし、なら、いろいろ体験してみようかと思いまして、経験値のほうは色々やっていくうえで便利と思ったので」


「それでいいなら構いません。それでは、これから転生していただきます。スキルや、潜在スキルは

転生後使えると思いますので、では始めます。」


そういうと、僕たちの足元に魔法陣が出現。

これから、どうなっていくのか不安はあるけど、それよりとてもわくわくしている。

魔法陣の輝きが増していく。


あー、そうだ。


「すいません。最後に貴方の名前を教えてもらってもいいですか?」


そう、少女に問いかける。

少女は質問されると思わなかったのか、驚いてはいたが、

その後、笑顔て答えてくれた。


「私は、ニア。あちらの世界で神様をやっている者です。」


それを聞いて直後、僕たちはその空間からいなくなった。






















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