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御用猫  作者: 露瀬
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登場人物紹介2

特に読む必要はありませんが、暇だったら読んでみると話の内容がより深く理解できるかというと、そうでもありません。

水蛇(みずくちなわ)」のオロロン・ホロロン


一千万の賞金首、32歳

短髪灰黒髪、灰白目、195センチ85キロ

浅黒い肌の元漁師、遭難した先で海賊に拾われた。

師匠からの直伝である真珠針は、完全にティーナの劣化版であったため、それを気にして彼女を必要以上に責めていた。

しかし、そのうち彼女に恋をしてしまい、今回の仕事が終わったらプロポーズするつもりでいたのだが、黒雀のジェットヒーターで頭を吹き飛ばされた。

ティーナいわく、色々とねちっこいから最悪、だそうである。

ぬるぬるウナギ男優




ティーナ


オランの情報屋、23歳

日焼けした肌、赤味がかった金髪、黒目、166センチ、52キロ

オラン太守が、半ば戯れに犯した海エルフから産まれた半エルフ。

当然、オランで暮らせる筈もなく、海エルフ「トライデント」氏族の集落にも入れなかった。近隣の漁師小屋で育つのだが、人間からも海エルフからも疎まれ、孤独な毎日を過ごしていた。

そのため、皆の役に立ち、受け入れてもらおうと、汚れ仕事を率先して引き受けていたのだが、彼女の精神は崩壊寸前であったのだ。

その後、志能便衆に引き取られ、クロスロードで生活するうちに、彼女の心も徐々に回復していったようである。

田ノ上老に惹かれたのは、彼女が無意識に、父性というものを求めていたからだろう。

しかし、満たされた生活を送り始めた代償か、異能とも呼べる精度であった人魚針は力を失いつつある。

猫いわく、蹴られた恨みは消えていない、そうである。

露出の多い服装を好んでいたが、田ノ上老に嫉妬されてからは控えている。

人懐こく、サバサバした性格だが、夜は甘えるらしい。

その時はヒョーちゃんと呼んでいる




ラーナ


海エルフの若族長、18歳

小麦色の肌、紫にも見える黒髪、黒目、162センチ、51キロ

ティーナの種違いの妹だが、本人はその事を知らない。

おっとりとした性格で、世間知らず、ハーパスに簡単に騙されたが、それでも構わないと彼を愛した、恋は盲目と言うべきか。

しかし、オラン太守の妻、そしてトライデント氏族の長を兼任する事になってからは、責任感がが芽生えたのか、激務も見事にこなしているようである。

ひとつだけ不満なのは、オランでの生活の際は、ドレスで自慢の恵体が隠れてしまうことであった。

露出魔




ハーパス・メイロード(ハーパス・ニンゲン)


オラン太守の息子、26歳

赤味がかった金髪、黒目、180センチ71キロ

後のオラン太守、文武両道、気さくで親しみやすく、意欲と野心に満ちた夢想家でもある。

欠点としては、無類の女好きであり、度々街に降りては玄人から素人まで手を付けていた。

ラーナと結婚してからは控えているようだが、やはり跡目は人間の子を選ばなくてはならない為、側室探しを始めたとか。

クロスロードの地方領主には、ある程度の自治権があり、本来の貴族に近い扱いであるが、国からの監査役が常駐しており、その頭は簡単に挿げ替えられるのだ。

メイロードはオラン太守の姓であり、ハーパス個人の姓はニンゲンである。

シャルロッテ王女から解任されなかったのは、監査役と酒番衆からの報告により、彼が有能だと判断されたからに他ならない、決して、海エルフとのロマンスに心動かされた訳では無い、彼女はそんな我儘を言わないのだ。

甘いものが好きで、砂糖をアホみたいに使う。




ヌーノ・レドンダ号


キャラベル船、かっこいい。




テイルド・メイロード(テイルド・ニンゲン)


オラン太守、50歳

赤味がかった金髪、黒目、178センチ82キロ

取り立てて才の無い凡庸な男だが、若くして妻を亡くし、慰撫を兼ねたトライデント氏族との会議の際、ディソンに一目惚れする。

熱烈な求婚をするも、既にケネマースと婚約していたディソンは、当然のように拒否するのだが、テイルドは諦めきれず、彼女を騙して誘い出し、監禁して手篭めにしてしまう。

しかしその後、食事も摂らず痩せこけていくディソンを見て、自らの過ちに恐怖を覚え解放、全てを無かった事にしたのだが、海エルフ達は、その恨みを忘れる事は無かったのだ。

オランの海狐事件の後、領内の漁師島に監視付きで流されるが、本人は呑気に生活している。

ずぶとい




ケネマース


海エルフ、トライデント氏族の長、92歳

紫がかった長い黒髪、黒目、171センチ63キロ

ディソンとは従兄妹同士である、かなりのツンデレで、彼女とは相思相愛であったにも関わらず、その想いを長らく伝えきれずにいたのだ。

それ故に彼の悲しみと後悔は深く、別れ際に遺した彼女の、「人間を恨まないで」という言葉に、怒りの矛先さえ奪われ、静かに狂っていったのだ。

それ故に、ポゥ次郎の幻夢の呪いに囚われてしまい、トライデント氏族の戦士を率いて一連の騒動を引き起こした。

かわいそう




ディソン


海エルフ、38歳(享年)

紫がかった黒髪、黒目、149センチ38キロ

ラーナの母、ケネマースをお兄ちゃんと呼び、幼い頃から慕っていた天然娘。

将来は結婚すると信じていたが、なかなかプロポーズされないのは、自らの発育が遅いのが原因であろうと、オランから輸入されていた高級品である牛乳を、毎日飲んでいた。

森エルフとは違い、海エルフは20代までは人間とそれほど変わらぬ成長速度であるのだ。

テイルドに攫われたのは婚約したばかりの時であり、まだ氏族での祝いの宴もされていなかった。

解放されてからは多くを語らず、ただ、義務として子を成し、そして自らの命を絶った。

既に愛を誓ったケネマースは、再婚できぬ決まりであったから。

かわいそう




クレア


クロスルージュの娼婦、22歳

黒髪ミディアムロング、黒茶目、155センチ、49キロ

アンナちゃんにフラれたケインが、あらたに贔屓にする娼婦。

クロスルージュには飲みだけのコース、お泊りだけのコース、フルコースの3種類があり、コースによって選べる女性も違う、アンナやクレアはフルコースのみ指名できる人気嬢なのだが、ケインの事は気に入ったようで、金の無い彼に気を遣い、普段は飲みだけのコースにも付き合っている。

お泊りだけを選ばない辺りが、彼の純情さを物語っているだろう。

ノリの良い性格で気も利くのだが、家事は苦手。

スイレンより年上だが、彼女の方が先輩なのでスイレン姉さんと呼び、からかっている。

あんこは嫌い




スイレン


クロスルージュの性獣、20歳

金髪ロング、薄茶目、160センチ、51キロ

雰囲気も身体も柔和な印象の娼婦、しかしその実態は底無しの欲望を持て余す肉食獣である。

普段は優しく、良く気の回る女であり、面倒見もいいので、年下の娼婦達からは姉さんと呼ばれている。

見た目が良い割には得意客がなく、本人は密かに気にしている。

なので毎回指名してくれる御用猫に感謝しているのだが、猫いわく、強引に襲ってくる分カンナよりタチが悪い、そうである。

傷の無い御用猫の容姿が、どストライクらしい。

あんこには特にこだわりは無い




マリリン・シンバ


クロスルージュの娼婦、18歳

黒茶髪のくせ毛、黒茶目、丸顔丸鼻、159センチ52キロ

特に美形ではないし、ややだみ声であるが、とにかく愛嬌があり、飲みだけのコースでも人気が高い。

巧みな話術も絶妙な距離感も天性のもので、若者からお爺ちゃんまで客層も幅広い。

ビュレッフェとクロンの事はどちらも客としてしか見ていなかったのだが、事件後には何やら友情めいたものも芽生えたようで、再び指名されるようになり、仲良く三人で部屋に入る姿も目撃されている。

スイレンには懐いている様子で、たまに一緒に寝ている。

つぶあんしか認めない





クロン・ルールドターク


コブダイ剣士、27歳

黒髪、黒茶目、171センチ72キロ

赤虎炎帝(せきこえんてい)騎士団所属、なかなか芽が出ず長い下積み時代を過ごすが、ようやく赤服を身に付ける事が出来た苦労人。

しかし、その祝いにと同期のウォルレンとケインに連れ出され、クロスルージュにてマリリンと出会う。

デコとアゴが出ているが、どことなく憎めない顔つきのナイスガイ。

心優しく出来た人物だが、田ノ上老の強制矯正により、戦いに心躍る体質になってしまった。

事件の後にビュレッフェとは親友になり、腕の方も上達しているが、あまりに仲が良すぎると邪推する者もいる。

どっちもいける




ラキガ二・ハヤステ


雲帝うんてい」のラキガ二、30歳

灰金髪、灰目、182センチ、79キロ

元々はテンプル騎士希望であったのだが、出自がロンダヌスであった為に入団審査を受けられなかった。

その為にテンプル騎士に対して強いコンプレックスがあり、リリィアドーネ達に攻撃的である。

父から学んだロンダヌス正統剣術と、シャイニングソードを合わせて遣う実力派。

南町の警護を名目に、悪党相手に日々殺しの訓練を行っているが、それ故に世間では人気が高い。

美形ではない




ビュレッフェ・ハイツン


雷帝らいてい」のビュレッフェ、26歳

短い茶髪、茶目、188センチ、86キロ

貧乏男爵家の三男であったが、その腕前を師匠である先代雷帝に認められ、名を受け継いだ。

典型的な剛の剣の遣い手であるが、技巧にも優れる一流の剣士。

一時、酒と女に溺れたが、クロンの情熱を目の当たりにし、再び目覚める。

事件後にはクロンとの友情を深めていくのだが、それが行き過ぎはしないかと、内心で心配し、自重している。

大雀をぎゃふんと言わせたいらしい、昼夜ともに。

けっこうばか




マリンルイゼ・タラペーニャ


タラペーニャ子爵の七女、16歳

ゆるふわ茶金髪、茶目、157センチ52キロ

そばかす少女、愛称はマリンちゃん。

猫いわく、磨けば光る、らしい。

夜会デビュー時に、ダラーンにコナをかけられた事がある。

ビュレッフェとは破談になったが、彼からの詫びの手紙に返事をしたところ、なぜかそのまま文通が続いている。

ダイエット中




(ウルサ)」のネップ


五百万の賞金首、48歳

禿頭の巨人、黒目、332センチ315キロ

規格外の体躯を誇る山賊の頭目。

元々は山エルフとのハーフであり、酒番衆(さかばんしゅう)が改造した強化人間であったが、母親である山エルフが初めての息子を抱いて母性に目覚め、里を抜ける。

その際の怪我が元で母は死んだのだが、山エルフに拾われ育てられる。

その後「五党座(ごとうざ)」氏族の戦士長の息子として育つが、育ての親を撲殺し出奔。

ネップとしては単なる反抗期の喧嘩だったのだが、強く偉大な父親が、自分の一撃で壊れてしまうなど、彼は想像もしていなかったのだ。

カラクリ斧は父の遺品である。

カブト虫を生でかじる




オーフェン


森エルフの若族長、52歳

肩までの金髪、青眼、165センチ、53キロ

「ジャガーと翼蛇(つばさへび)」氏族の若族長、美形だが、エルフにしては珍しくナヨナヨしている。

人間嫌いでプライドの高い、典型的な森エルフ、呪いの腕は氏族で一番。

世界樹にアクセスして、祖霊の知識の一部を得る事が出来るのだが、これにはかなりの才能が必要なのだ。

人間の血が混じっているウィンドビットに、そうとは知らず懐いていた、その事実を知ってからは、どう対応してよいのかと葛藤し、彼女の事ばかり考えて、いつの間にか好きになったらしい。

御用猫とはなぜかウマが合うのだが、猫いわく、戦いは死ぬまで終わらない、らしい。

まぐろ系男子




ウィンドビット


森エルフの戦士長、48歳

銀髪ロング、緑眼、左利き、168センチ57キロ

常に身に付けている銀色のフルプレートは「浮き板」と呼ばれる森エルフの至宝。

それは元々エルフ族と人間の友好の証として製作されたもので、クォーターエルフであるウィンドビットが相応しいと、戦士長に選ばれた。

しかし、呪いの腕はともかく、剣の方はまだまだ未熟であり、時期尚早であろうと彼女に反感を持つ者もいる。

その為、彼女はいつもピリピリしているのだが、結婚をしてからは、本来の穏やかな心根を取り戻したようである。

オーフェンより年下であるにもかかわらず、姉さんと呼ばれているのは、成長速度に差があった為である。

森エルフのしきたりの為に、若い身体を持て余していたのだが、御用猫のプレゼントした媚薬及び避妊薬とそのレシピを使い、妥協案として週に一度、オーフェンをしぼっている。

この薬は、水面下で徐々に森エルフ達に浸透しているらしい。

やったぜ




仄暗い森の奥を水底に喩えるならば風に舞い散る櫂の葉は儚く消える水泡だろうか(ホノクラちゃん)本名不詳


黒エルフの傍観者、年齢不詳

腰まで伸びる黒髪ロング、黒目、172センチ50キロ

見た目だけなら絶世の美女、と言われても違和感がないのだが、れっきとした男性である、長い名前は偽装であり、黒エルフの文化。

黒エルフの上位種であり、かなりの長命。

赤目(あかめ)と戦い、危うい所を御用猫に救われた。

その際に冗談で御用猫がアダ名をつけたのだが、黒エルフにとって他者から名を貰う、という事は、生涯の友や夫婦間でしか行われぬ大切な儀式であるのだ。

呪いの腕ならば世界一だが、自ら積極的に行動する事はほとんどない。

中二病でキス魔だが、ほもではない。

きっと




ローエ


森エルフの戦士、58歳

薄金髪、緑眼、175センチ68キロ

森エルフにしては先進的な考えを持つ若者。

ブブロスの件以来、森エルフの閉鎖的な考えに疑問を持ち始めた。

弓が得意で、キジ撃ちの達人。

やんちゃな妹に、誰か好い人が現れないかと悩んでいる。

家事が得意、というわけではないが、妹がまったくしないので、仕方なく面倒をみている。

くろうにん





イリヤライン


森エルフの戦士、49歳

薄金髪、緑眼、167センチ55キロ

森エルフにしてはお転婆な一面があり、声が大きいとよく怒られる。

森エルフのしきたりとして、気に入った相手が居なければ兄妹間での婚姻も認められてはいるのだが、もちろん推奨されている訳でもなく、他氏族とのお見合いの話もあるのだが、どうにもドラマティックな恋愛を期待しているらしく、乗り気ではない。

彼女らの父がこっそり持ち帰った、人間の書物の影響であろうか、兄妹揃って考え方が変わっているのだ。

このまま兄と結婚するのも悪くないとは思っている。

リチャードのことは気に入ったらしい。

めんくい




バステマ・ユリウス・コンコード


クロスロードの大貴族、公爵、29歳

赤味がかった金髪、緑眼、182センチ69キロ

クロスロードにおいての公爵とは、上位の王位継承権をもち、なおかつ上級貴族である事が条件となる。

したがって、その権力は絶大であり、国政にも大きく関わってくるのだ。

「バステマ」は公爵名であり、ユリウスの家名はコンコードとなる。

三十年前の戦で父を亡くした彼は、若くして祖父から家長の座を譲り受けたのだが、それに異を唱えるものは皆無であった。

それはひとえに、神童と呼ばれた彼の能力を皆が認めていた為であるし、シャルロッテ王女が即位すれば、彼女の夫として、実質的な国のトップになるだろうと、誰もが予感していたからでもある。

人間性は実にドライで実利的、目先の損を取ってでも将来の益まで見据える力がある。

イケメンだが、美的感覚は他人と少々違うため、シャルロッテ王女の事はそんなに好きではない、マリリンとかが好みのタイプ。

爪切りが趣味でいつも深爪、自分の爪をビンに貯めている。

スルメがすき




ブブロス


隻腕の老エルフ、287歳

白髪混じりの金髪、緑眼、175センチ67キロ

凄腕の猟師で、祖霊に愛され狩りに関わる呪いの腕も飛び抜けていたが、仲間とは馴染めず一人で暮らし、ほぼ単独にて狩りを行っていた。

しかし、老齢にさしかかった頃、マダラと出逢ってしまった事が、彼の運命を変えたのだ。

若いままに長い年月を生きる森エルフにとって、老衰は恐怖であり、禁忌とされている、その為、おおよそ二百五十歳になると、聖地と呼ばれる隔離村に移住して徐々に老いてゆき、その余生を過ごすのだ。

しかしブブロスはそれを拒否し、マダラとの決着をつけるために森エルフの勢力圏を出て、外周森に移住した。

人間の娘に恋をして、彼女を奥森に連れ込んだ情熱は、老いてもなお失われなかったのだ。

マダラと引き分け死亡したブブロスは、今も祖霊となって森を漂っている。

ろまんちすと




マダラ


最後の月狼、103歳

銀色に見える白灰の体毛、白のたてがみ、体高150センチ192キロ

規格外の体躯を誇る、まさに月狼の王とも呼べる存在。

知能も高く、呪いすら使ってみせたほどであり、ブブロスとの命を賭けた知恵比べを楽しんでいるフシもあるのだ。

今は祖霊となって、ブブロスと共に仲良く漂っている。

リリィアドーネの下げている首飾りは彼の牙を使用して作られており、売れば数億になるらしい。

クワガタの幼虫が好きで、おやつにしている。

うんこがくさい




ロレホド


森エルフの狩人、127歳

金髪、緑眼、169センチ60キロ

ブブロスの弟子、両親をマダラに殺された為、復習を誓っており、森の掟を破ってブブロスに付き従っていた。

ブブロスは彼の事を息子のようにさえ思っていたのだが、厳しく指導していた為、彼の方はブブロスが苦手であった。

村の独身女性すべてにフラれるという偉業を成し遂げた男。

ちなみに、当然と言えば当然なのだが、森エルフの独身男性はすべて童貞である、なので恥ずかしくはない。

げんきだせよ




ゆっこ(ゆうなぎ)


御用猫の娘、10歳

黒髪ミディアム、黒目、130センチ27キロ

本名は「ゆうなぎ」であるが、ゆっこの母親は彼女をゆっことしか呼ばなかった為、真実は誰も知らない。

貴族の隠し子として孤児院で育ったためか、ワガママを言わず、しかし素直で芯の強い娘。

紆余曲折を経て、アルタソマイダスの養女となる、アドルパスは後見人のおじいさま。

御用猫の事をおとさん、アルタソマイダスの事をおかあさま、と呼ぶせいで、リリィアドーネのストレスはマッハである。

おじいさまはリチャードを婿にしようと画策中だが、本人はよく分かっていない。

だが、思春期を迎える頃には心境の変化があったのか、御用猫とリチャードを渡すまいと、サクラと激しくバトルする事になる。




さんじょう


蜂番衆の良心、21歳

黒髪お団子、黒目、171センチ50キロ

みつばちの双子の妹、女王蜂の予備でもある。

双子というよりもクローンに近く、見た目だけでは区別がつかない。

能力的にも、みつばちと同等の知識、技能を有するエリート忍者。

しかし、中身は志能便とは思えぬ常識人であった為、御用猫は一目で気に入ってしまい、何とかみつばちと交代できぬかと説得したほどである。

だが、蜂番衆としてのバランスを取る為に常識人として育てられたが故に、殺人に対する罪悪感や忌避感が強く、現場に出る事はほとんど無い。

念話の呪いの達人であり、使い魔を中継すれば、里に居ながらにしてみつばちと連絡を取ることも可能であるが、みつばち側からは、さんじょうの製作した呪い札を使用しなければならない。

御用猫から異常に可愛がられる為、みつばちは腹を立てているらしい。

猫いわく、マルティエと並ぶレベルで嫁にしたい女、だそうである。

てんとう虫が指先に登った瞬間に指を逆に向けるイタズラが好き。

かわいい




大雀


蜂番衆最強の志能便、16歳

濃い金髪ミディアムショート、黒目、187センチ105キロ

過剰な強化手術を耐えきったのは、ドワーフとも呼ばれる、山エルフの頑健な身体のおかげか、自身の運か、しかし、結果として手に入れた力は、蜂番衆の最強戦力として申し分ないものであったのだ。

しかし、その為かプライドが異常に高く、他人を見下して憚らない嫌な女である。

巨大なホッチキス「ジャイアントタッカー」と、両腕に装着したカラクリと呪いの杭打ち機「サンドコンパクションパイル」にて、戦場では猛威を振るう。

自由自在に発動出来る金剛と、人間の領域を超えた膂力は、まさに剣士の天敵といえるだろう。

自己中心的な極論を振りかざすが、割と納得できる事もあるので反論しにくい。

しかし、その下劣な性根と身体的性能を、赤目に気に入られてしまうのだ。

山エルフの特徴として、両腕が長い為、体重の割には細く見える。

ごめんなさい、が口癖。

そこそこびじん




ミザリ


マルティエの従業員、13歳

茶髪おさげ、茶目、150センチ41キロ

ララポートの娘、マルティエが店を開いた頃からの従業員。

幼いながらも店を手伝い、その代わりにマルティエから読み書きを教わっていた。

今では小看板娘として、年配の客から愛されている。

魚売りのトウタとは仲が良いが、彼女いわく、もっと立派になったら考えてあげてもいい、そうである。

ベッドメイクが得意だが、泊まり客が御用猫しかいない為、最近は適当にやっている。

食べても太らない体質らしい。

いまだけよ




ラフティーヌ


ゆっこの母、30歳(享年)

黒髪、黒目、164センチ55キロ

中島キケロ伯爵の屋敷で下女として働いていたが、夜会帰りの酔った伯爵に浴室で襲われる。

ゆっこに本名を告げる事なく病死。

片想いの傭兵がいたが、妻子持ちであった。

かわいそう




狸火(たぬきび)」のイシンバロス


元、二千五十万の賞金首、42歳

黒髪薄毛、黒茶目、178センチ82キロ

人間の背中に火を着けて犯す、という猟奇的な趣味の持ち主、その深い闇から異能に目覚め、着火の呪いを斬り合いの最中にも使用可能である。

仕事の確実さに定評があり、裏で中島キケロ伯爵のお抱えとなる。

用心深く、無理はしない男であったが、ゆっこの事で御用猫と対立し、目玉を抉られた。

その後、口封じに闇に葬られる。

義父に虐待された過去があり、背中には大きな火傷がある、その時にされた事を他人に対し行っていたようだ。

怪しげな育毛剤を、騙されて何度も買っている。




クランド・ナガイ


キケロ伯爵家の家令、62歳

白髪、口髭、168センチ52キロ

中島キケロ伯爵の懐刀、先代の頃からキケロ伯爵家に仕え、家中の一切を取り仕切っている。

遣り手には間違い無いのだが、家内での権力が大き過ぎると、問題視する者も多い。

実際に裏帳簿を作成しており、ふくろうと共謀して、発覚しない程度に、上手く私腹を肥やしているのだ。

とはいえ、彼の手腕が無ければ、キケロ家の存続も危ういと皆が理解している、それ程に当代当主はぼんくらであるのだ。

気に入った女中を摘み食いしている。

えろい




中島・キケロ


クロスロード貴族、伯爵、40歳

金髪、茶目、玉子顔、165センチ62キロ

南町の大貴族、ゆっこの実父、遅くに産まれた子であり、他の兄弟は皆病死しているため、甘やかされて育てられた、先代が亡くなり跡目を継ぐ際に、お家の取り潰しの話が出た程の放蕩息子。

良く勘違いされるが、中島が名であり、姓はキケロ、これは、彼の父親が東方かぶれであった為なのだが、ちょっと間違っている、しかし、文化の入り乱れるクロスロードでは、あまり気にされない事柄であり、その為、公式の場で無ければ、どちらで呼び掛けても失礼には当たらない。

家令の裏工作により、なんとか次代まで様子を見る事になった背景もあり、クランドには頭が上がらない。

女遊びも激しく、結婚も遅かったのだが、クランドの選んできた妻は、非常に気の強い、カリカリとした女であった為、心の休まらぬ日々を過ごしていた。

現在はウキウキで側室を探しているのだが、彼は知らない、妻が恐ろしく彼を愛している事を。

子供が遅かったのも、二人の時間が奪われるのを嫌った為であり、彼女はこっそり避妊していたのだ、側室など許されるはずもないのだ。

バカなだけで、悪人ではない




顎傷の男 (ダーレス・オットー)


凄腕の闇討ち屋、41歳

濃い茶髪、茶目、185センチ81キロ

ロンダヌスから流れてきた剣士、まだ無名であったが、その噂を聞いたふくろうが呼び寄せ、一目にして即座にスカウトした程の実力者。

おそらく、まともに遣り合えば、リリィアドーネやビュレッフェでも勝ち目が薄かったであろう。

しかし、サクラとリチャードの事で腹を立てていた田ノ上老に、真っ二つにされてしまう。

彼が倒されたと聞いて、彼を無駄遣いしてしまった事を、ふくろうは激しく後悔し、田ノ上ヒョーエ対策に東方まで強者を求め始めたのだ。

雨の日に、捨て犬に餌をやっている所を目撃した、という話がある。




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