46/51
小話
文芸部の部室で携帯電話で話す
文芸部部長南野桜乃
「分ったわ、では撤収してきなさい
そう、今のはセリフだから
ゆっくり帰ってきていいわよ
そう、お疲れさま理子ちゃん」
携帯電話の電源を切り、読書中のカガミに
返します
「どう?偉そうに見えたかな」
カガミは、本から視線を外します
「そうですね、月子会長よりも偉く見えましたよ」
「う~ん、まだまだなんだね
ねえねえ、理子ちゃん驚かそうよ
すぐには帰っては来ないからさあ」
南野桜乃は、読書中のカガミの肩を揺らします
カガミは、読書を諦め
本を机の上に置きます
「桜乃部長、どのように理子さんを驚かすんですか?」
南野桜乃は、ドアの死角の立ちます
「どうよ、カガミ君これで完璧ね」
「では、僕は此処で理子さんの注意を引けば
良いのですね」
「うん、後ろから私が忍び寄るね」
南野桜乃は、足音を立てずに忍び寄る
動きを繰り返します
(桜乃部長、熱心ですね
変な事には)
有難うございました