小話
石田治は、目の前で読書に興じるカガミに
携帯電話を突き出します
カガミは、携帯をチラッと見ます
「カガミ、生徒会書記の菜緒ちゃんからのメールだ」
「確かにメールが来てたね、石田宛てに
何か問題でも?」
「このメールは安藤菜緒のメールではない
携帯電話は菜緒ちゃんだが
送り主が、綾瀬川会長だ
なぜか、菜緒ちゃんのムービー付きばかり」
「良かったじゃないか石田、お気に入りの娘だろう
月子会長のサービスだ、素直に受け取っておけ
羨ましいかぎりだよ、君は幸せ者だな」
カガミは、本から目を離さずに喋り続けます
「カガミ、綾瀬川月子会長に御礼のメールを送るべきだろうか?」
「送っとけば、結構な物を有難うございますと」
「ほ~なるほど早速送ろう送ろう」
カガミは、読書するのを止め
携帯を操作する、石田治の肩を叩きます
「石田、タダほど怖い事は無いんだよ
この世にはさあ
月子会長から、近いうちに任務が下るだろうな」
「マジで、でもその時にはさあ
菜緒ちゃんも一緒だよな、月子会長のお気に入りだからさ」
「そうかもな、前向きだね石田治君は」
「よく言われるよ、送信完了っと」
有難うございました