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御使い

桜花大学付属高等部 新館生徒会室




浦鏡は、沢山の資料をまとめ




片付けをしています




ドアがコンコンとノックされ




生徒会書記安藤菜緒と




生徒会生徒会長綾瀬川月子が




ドアを半分開け、顔だけ出して




生徒会室を覗きこみます




二人に気が付き、生徒会会計長野美紀が




声をかけます





「あの月子会長、菜緒早く入って来てください




 ずっと、そこに居るつもりですか?」





綾瀬川月子は、ガラッとドアを開け




生徒会室中央の、大きな椅子に座ります




近くの席には、安藤菜緒が座ります






「菜緒ちゃん、入りにくい空気だったのよね」




安藤菜緒は、長野美紀に視線を合わせようとはしません




「どうでしょう月子会長、私にはよくわかりません」






浦鏡が、紙の束を整理してるの見て





綾瀬川月子は、考えます






「浦君、シュレッダーにかけるんでしょう




 菜緒もついでに、連れて行ってちょうだい




 ゆっくりしてきなさい」






「了解しました、月子会長」





浦鏡は、両手に紙の束を持ち




生徒会室から、安藤菜緒を連れて出て行きます





安藤菜緒は、長野美紀に一声かけて出て行きます





「美紀ちゃん、月子会長を宜しくお願いします




 早く帰ってくるからね」






生徒会室のドアが、閉まります




綾瀬川月子は、長野美紀を観察します




視線が気になる、長野美紀






「月子会長、なんですか?」




「御免なさいね、美紀ちゃん




 せっかく浦君と二人だけだったのに




 久しぶりよね、最近は広井姉妹に取られて




 浦君との二人きりの時間はね」





「いえ、気にしてませんから」





「美紀ちゃん、何か手伝おうか




 何でもしてあげるわよ」





綾瀬川月子は、椅子から立ち上がり




長野美紀の正面に、近くの椅子を




移動させ、座ります





「あ、そうだ肩を揉んであげましょう」




綾瀬川月子は、長野美紀の真後ろに立ち




肩を揉みはじめます






「月子会長、有難うございます




 もういいですから、止めてくださいよ




 なんで、手をワイシャツに入れようと




 するんですか」



長野美紀は、必死に綾瀬川月子の



手首を、掴んで手の動きを止めます




「何となく?」




「今度は、私が月子会長の肩を揉みますよ





 どうぞお座りください」




綾瀬川月子は、生徒会室のソファーに寝転びます





「じゃあ、やりなさい美紀ちゃん




 優しくしてね」






「善処します」














資料倉庫前で




浦鏡と安藤菜緒は、紙束をシュレッダーにかけ終えました





「そういえば、菜緒さん




 石田の仕事ぶりはどうでしたか?




 少し前に手伝いに行っていた、石田治です」





安藤菜緒は、少し考えこみます





(そういえば少し前に、月子会長が呼びつけてましたね



 石田君を)






「うん、普通にちゃんと出来てたよ




 石田君は、怪我が治ってから




 直接は顔合わせて無いかな




 走り幅飛びの選手だったよね」







「惜しいです、石田は走り高跳びの選手ですよ」




「へ~」





(菜緒さんは、あまり気にかけてないか?




 石田、あまり興味を持たれてないようだ




 でも、きっかけが有れば仲良く




 なれるかもしれない)




安藤菜緒は、浦鏡に視線を向けます




「浦君、戻りますか?




 もう良いですよね、20分位経ちましたし」




「そうですね、さっさと戻りましょうか




 先に行ってください、戸締りしていきますんで」





「有難う先に、行っとくね」

  



安藤菜緒がたち去ります




(菜緒さんと一緒に、戻ると何か




 嫌な予感がするからな、月子会長は特に




 換気をしなければ、ついでに掃除もしておこう)

お疲れ様です

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