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リクエスト

文芸部の部室へ差し入れに来た




広井弥生と一緒に歩いている




浦鏡は、クッキーの御礼を言います




「今日は、美味しい物を頂きまして




 有難うございます、弥生さん」




広井弥生は、浦鏡の言葉に




安心したように、ほほ笑みます





「いえいえ、お口に合って良かったです




 文芸部の、皆さんに喜んで貰って




 嬉しかったよ」





広井弥生は、隣を歩く浦鏡の横顔を




見つめます




浦鏡は、広井弥生の視線に気が付き




何か適当な話題を探します




「そういえば、弥生さん妹さん居たんですね




 今日初めて、知りましたよ


 


 もしかして、結構知られている事柄ですか?」





広井弥生は、不思議そうな顔をします




「そんな事ないよ、私は地味だから


 


 生徒会で副会長してるから、皆に顔を




 覚えられてるだけだしね」






(なるほど、弥生さんは自覚が無いんだな




 ご自分が、地味だと思ってらっしゃるのか




 なるほど、月子会長に言ったら




 少し傷づくかもしれないな




 今のお言葉は)






「浦君、もしかして飛鳥が気になるの?




 飛鳥は、可愛い娘だから




 気になるのも、分るけどね」





(飛鳥さんは、弥生さんが心配で




 僕の様子を、見に来たんですけどね)






「そうですね、飛鳥さんは可愛らしいですね





 弥生さんもお綺麗ですよ」





広井弥生は、浦鏡の腕に抱きつきます






「浦君、有難う冗談でも嬉しいよ」





(無自覚なんですね、弥生さんは





 ご自分の外見には)





「浦君、また来ていいかな?」





広井弥生は、真剣な顔で




浦鏡に、尋ねます






「どうぞ、今度は妹さんと一緒に来れば良いじゃないですか」





「うん、飛鳥と時間が合えばまた来るね




 私だけでも、良いよね浦君」





(確かに、飛鳥さんが居ると




 ややこしくなりそうだからな)




「御待ちしてます、文芸部一同も




 お気軽に、遊びにきてください」





広井弥生は頷きます




「うん、そうするね




 今度は、何かリクエスト有るかな?




 難しいお菓子は、作れないけど」




「またクッキーで良いですよ



 ノンシュガーで、宜しくお願いします」




「うん、分ったよ




 私頑張って作るね、クッキー




 此処で良いよ、送ってくれて有難う




 また、明日ね」




広井弥生は、手を振り




図書館エントランスホールから




出て行きます





浦鏡は、その後姿を見送ります





後ろから、広井飛鳥が歩いてきます




「浦君、私もまた来るね




 文芸部の、本の続きが気になるんだ




 クッキー焼いて来るよ




 良かったね、私とお姉ちゃんのクッキーが




 食べれるよ浦君、残しちゃダメだよ




 私も帰るね、また明日ね浦君」




(飛鳥さん、残したくなるほど



 大量に作ってこないでくださいね)




「飛鳥さん、お気をつけて」

お疲れ様です

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