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桜花大学付属高等部 新館4階1年4組




の教室前の廊下で、浦鏡を待つ人影





(お姉ちゃんが、初めて男の名前を言ってたし




 浦鏡を見極めないと、酷い奴なら




 私がお姉ちゃんを守らなきゃ)





浦鏡は、廊下に出ると視線を感じ




振り向きます、視線が合います





「弥生さん、どうしたんですか?




 こんな所で」





浦鏡は、駆け寄ります




「初めまして、何時も姉が




 お世話になっています




 妹の、広井飛鳥です」






広井飛鳥は、ゆっくりとお辞儀します





(お姉ちゃんと私を見分けられないの?




 減点だよ)






「初めまして、何時も弥生さんには




 お世話になっています」






浦鏡は、深くお辞儀をします





(妹さんか、顔立ちが似ているな)






「浦君に、逢いたくて来てしまいました




 どんな人か、確認したくて」





広井飛鳥は、浦鏡を正面から




見つめます






「そうですか、飛鳥さん




 ご希望に、添えず申し訳ありません




 平凡な人間なんですよ、僕は」 






(自分で、平凡と言ってる時点で




 平凡じゃ無いのに)







「そうだ、浦君




 お姉ちゃんが、男の子の話しをするのは




 珍しいんですよ、だから来ちゃいました




 浦君を見たくて




 何時もは、月子さん・桜乃さん・菜緒ちゃん・美紀ちゃん




 ぐらいしか、話題に出てこ無いのにだよ」






「多分、生徒会で一緒に仕事してるから




 だと思いますよ」






「そうかな?それだけかな?




 浦君は、お姉ちゃんの事




 どう思ってるの?」






「そうですね、生徒会での先輩ですね




 数回ですが、ご一緒させていただきましたから




 落ち着いた方ですね弥生さんは」





(普通の答えね、お姉ちゃんを意識して無いのかな?)





「ふ~ん、そうなんだ




 私とお姉ちゃんの、違い分りましたか?




 最初に見たとき、お姉ちゃんと私を




 間違えましたよね」






「今なら、分りますよ




 飛鳥さんは、クセ毛ですね




 弥生さんは、直毛です」





(普通じゃない着眼点だよ、コイツ




 お姉ちゃんの天然と合うわけだ)





広井飛鳥は、前髪を弄ります





「そうなんだ、面白い事




 言うんだね浦君




 私とお姉ちゃんとは、けっこう違いが有るんだよ




 私の方が、何でも早いんだよ




 喋るのも、お風呂に入るのも




 すぐお店でメニュー決めれるし




 出かける時も、私の方が早いし




 あとはね、お姉ちゃんの方が胸が大きくて




 でも、お尻は私の方が大きいよ」





「なるほど、思考、行動、身体と




 違いが沢山有りますね




 これだけ、違いを示せる事が出来るんですから




 飛鳥さんは、弥生さんが大切なんですね」






「うん、大事な姉です」




笑顔で、広井飛鳥は答えます





(なんか、良い話になってるし




 なにこれ?)






「浦君、私と結婚したら




 子供はクセ毛だね




 どうしよう?」






「飛鳥さん、よろしいでしょうか




 必ずしも、クセ毛になるとは言えません




 仮に、僕の両親の父方も母方もクセ毛だとしても




 飛鳥さんの、姉で弥生さんは直毛です




 ですから、飛鳥さんのご両親には」




広井飛鳥は、浦鏡の手を握ります





「また今度お願いするね、そのお話は




 浦君、お姉ちゃんと友達だよね




 だから、私ともお友達だね」





広井飛鳥は、両手で浦鏡の手を




握ります






「え~ま~そうとも言えますね




 宜しくお願いします、飛鳥さん」



お疲れ様です、失礼いたします

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