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感想3

桜花大学付属高等部 新館職員室





パソコンで、文芸部のホームページに




アクセスし小説を読んでいる、佐藤舞教諭





「どうですか、佐藤先生率直に感想をください」





「南野さん、前の作品よりも





 文芸部の三人が、自由に書きこんでる感じがするよ





 私は、読む専門だから





 創作出来るなんて、とっても尊敬しちゃうよ





 文芸部のみんなを」






「有難うございます、内藤先生は如何ですか?




 文芸部の作品は」




パソコンから、目を外す内藤教諭




「南野、お前の作品は注意書きが、




 必要だなこれは




 R15・残酷な表現・心臓の弱い方は読まないで下さいと




 警告しときなさい」






携帯電話を、取り出し文芸部のホームページに






アクセスします、注意書きを付け加えていきます




「内藤先生、文芸部のホームページ





 読み込んで見て下さいよ」




内藤教諭は、文芸部のホームページを確認します






「便利だな今は、確かに注意書きが有るよ




 更新直ぐ、出来るんだな」





「内藤先生、感想をお聞かせください」






「良いんじゃないの、創作出来てるんだろう





 沢山書いていけば、上達するんじゃないか





 書き続ければ」





「具体的な、感想をお願いします」





「まあ、小説は普通レベルじゃないか




 まだ改善の余地が、有るって事だから




 可能性はあるぞ」





「そうですね、可能性は有りますね




 精進します、部員全員で」



 



文芸部顧問鈴木華教諭の、姿が見えると





南野桜乃は、小走りに走っていきます







「佐藤、文芸部の顧問は大変そうだよな」




「そうですかね?




 部長の南野さんも、良い子じゃないですか




 南野さん、部長さんらしくて




 よく職員室に顔もだしますし」





「ある意味熱心に、職員室に顔は出すな




 けっこう頻繁に」





南野桜乃の姿が、鈴木華教諭に



小走りで、駆け寄ります




「桜乃ちゃん、わざわざ報告に来てくれたの




 偉いじゃないの、何か飲む?」





「ぜひ、これが目的で来てますから」






「正直ね、あそこに座りなさいよ」




鈴木華教諭は、応接室を指さします





「華先生、この椅子気持よいですね」






鈴木華教諭も、椅子に腰かけます




テーブルに、カフェラテを入れたカップを置きます




「どうぞ、私が入れたんだから味わって飲みなさいね」




「いただきます」





「早速、さっき読んだけどね皆の小説





 桜乃ちゃんの作品はホラーに分類しときなさいね




 良い意味でよ、あくまでもね




 文芸部皆、よく書けてたわよ





 桜乃ちゃん、満足したかな?」





「おおむね、満足です




 気持ち良い、椅子に座れましたから





 本題はですね、浦君の文章が硬いんですよね




 浦君の小説の中では、主人公が全くヒロインに



 触れないんですよね、問題ですよね



 キュンとしないんですよね、




 その点理子ちゃんは




 しっかり、期待に応えてくれてます




 それはもう、やたらとハーレムですよ




 読者の期待に、応えるのも大切ですよね




 華先生?」




「桜乃ちゃん、お約束の展開を期待するのは



 分るけどね、作者の自由だからね




 部長らしく、優しくアドバイスしてあげれば




 別のアプローチもあるよとかね




 プライドを傷つけないようにね」





「浦君に、言ったらですね




 期待されているのは分っているけど




 硬派な、主人公だとか言ってましたよ」




「桜乃ちゃん、今貴方の企みが分ったわよ





 たいして重要じゃ無い事を




 だらだらと、話して職員室で休もうという考えね」





「唐突ですね、話し飛びすぎですよ




 先生、この部屋が防音だからって




 あまりにも、不自然に声を大きくしないでくださいよ」





「桜乃ちゃん、職員室だから良いのよ




 なんか、イケない事してるみたいで




 面白いじゃない、それにね




 私が、桜乃ちゃんをしっかり叱っている様に




 外からは、見えるじゃない」





「いやですよ、華先生




 私がダメな子、みたいじゃないですか




 私は、優等生ですよ」





「じゃあ、私は部活動を熱心に指導する




 顧問の先生に、見えるわね」





「もう、休憩終わりにします




 華先生、ごちそうさまでした




 美味しかったですよ」






「もう一杯どうぞ、桜乃ちゃん




 貴方が、帰ったら私の休憩時間が




 無くなっちゃうじゃない、なんてね




 冗談よ、桜乃ちゃん




 今日は、お疲れ様」






「失礼しますね、華先生




 私帰っちゃいますよ、止めるのなら今ですよ」




「止めないわよ、もう良いかな桜乃ちゃん



 満足したかな?」




「では、失礼します華先生」

お疲れ様です、失礼いたします

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