感想
桜花大学付属高等部 新館図書館 文芸部部室
文芸部部長南野桜乃は、文芸部のパソコンを指さします
「今日、文芸部のホームページにアップしました
私達の新作をね
ですので、感想や意見を部員皆で話し合いましょう
まずは理子ちゃんの
三人の王子と女の子
浦君総評を率直に話してください」
「では、僕からは結末から書き始めた点ですね
結末を読者が知ってる訳ですから
物語を、盛り上げる自信が無くては出来ない手法ですよね
この点で、理子さんの作品への自信が窺えましたし
全体的な話しの流れも良かったと思います
スムーズに読めましたし」
「そうね、まあ生意気にも上級者のような手法で
この作品に挑んだ熱意は評価しましょう
理子ちゃんでもお話の内容は結局、三人の王子と結ばれること無く
元の世界に戻ってしまう点は、どうなのよ理子ちゃん
答えなさい」
「桜乃部長、伏線ですよまだ第一話が終わっただけですから
続きが気になりますよね、読みたくなりますよね
続編が期待されますよね」
「そうね、気になるわね
浦君も気になるってね」
浦鏡は、大きく頷きます
「なんか、二人とも軽く流さないでくださいよ」
「理子ちゃん、良く書けてたわよ
私の作品の
新人捜査官、どうだった
まずは、理子ちゃん」
「桜乃部長、とても怖かったので夜には読めませんよ
とにかく怖いです、ホラーよりホラーらしい
推理小説でした」
「浦君、どうぞ話しなさいな」
「とても、小説とは思えないほどの
被害者のご遺体の描写でした
殺害方法も、とても繊細に解説してあり
良い意味で、関心しましたよ」
「作者本人も、夜には読めませんでした
では最後に浦君の作品
やさしい軍師
では理子ちゃん、感想をどうぞ」
有沢理子は、立ち上がり浦鏡に掴みかかります
「浦君、何故ハッピーエンドにしないんですか
姫さまがあまりに悲しいじゃないですか
何が、身分ですか自分も好きなくせに
姫さまをお嫁に送り出すとは
例え、全てを敵に回しても姫を奪わなきゃダメですよ」
浦鏡は、有沢理子の腕を必死に抑え込みます
「では、文芸部部長からは物語としては
ハッピーエンドでは無くても良いお話でしたよ
主人公は浦君なのかしらね、現実にこんな事したら
理子ちゃんに張り倒されるわよ
今、理子ちゃんに腕を抓られてるようだから
私は、浦君を抓らないわよ
見守ってあげましょう」
「理子さん、地味に痛いですから
抓らないでください、あくまでも小説ですから
現実ではないですよ」
「浦君なら、実際にこの主人公の行動をしそうで
つい抓ってしまって、御免なさい」
有沢理子は、まだ浦鏡の腕を抓り続けています
お疲れ様です、失礼いたします