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桜花大学付属高等部 新館図書館




文芸部部室をノックする




生徒会副会長広井弥生





(此処にも、文芸部が




 図書館にも有るんだ)






ドアを開けた、有沢理子と目が合います




「理子ちゃん、こんにちは




 浦君をお願いします」





「ちょっと待ってね」




文芸部部室に居る




浦鏡を手招きします




浦鏡は、広井弥生を連れ部室を後にします





「お待たせしました、弥生さん今日は何か有りましたか?」





「特に無かったんだけど、近くに来たんで寄ってみました





 ダメだったかな?」





「いえいえ、そんな事はありません」





広井弥生は、ストラップを浦鏡に差しだします






「浦君、携帯のストラップ作ってみたんだけど




 付けてくれないかな?」





浦鏡は、広井弥生からストラップを受け取り




携帯にストラップを取りつけます




「有難うございます、これはビーズですね




 この螺旋状の形は、何を意味するのですか?




 興味深いですね」





「螺旋はね、水の流れをイメージしてみました




 ビーズも水色にして、川の流れを表現しています」





「弥生さん、有難うございます




 何か思いついたら、お返しをしますよ」




「別に、気にしなくていいよ



 私が、渡したかっただけだから」





少し距離を置き様子を窺う





文芸部部長南野桜乃と、有沢理子





「桜乃部長、何で隠れるんですか?





 必要性を感じないのですが」





「それはね、ワクワクするでしょ





 それより、理子ちゃんピンチなのよ





 取られちゃうよ、生徒会長より美人な副会長に




 浦君を、それでも良いのかな」






「弥生ちゃんは、異性にはまだ興味が無いようですし





 私は、浦君に対して恋愛感情は持っていませんので



 ご心配なく



 桜乃部長は、良いのですか?」





「理子ちゃんは、気にしないのね



 さあ、戻りますよ




 理子ちゃん、私達も部室にね」






桜花大学付属高等部 新館図書館





文芸部部室





「浦君、さっき偶然目に入ってね




 携帯見せてくださらない」




(あれは、偶然では無いですよ



 明らかに、覗いてましたから)




浦鏡は、携帯を文芸部部長南野桜乃に渡します




「良くできてるは、これ




 理子ちゃんも見てみなさい」





有沢理子は、携帯のストラップをよく見まわします






「浦君、大事にしなさいよ




 時間と手間がかかってるんだからね」





「もちろん、そうします



 そう言えば



 この部屋って、何時から文芸部の部室に成ったんですか?」






「浦君、私達




 文芸部は、図書館運営のお手伝いをしていますので




 自然とこの部屋で、作業することに





 で、此処の使用許可を申請して






 当時の生徒会に、文芸部の部室として認められて



 今に至ります




 こんなとこで、浦君まだ



 生徒会生徒会長よりも、美人な副会長広井弥生作成の、




 携帯ストラップについて



 詳しく、浦君に追及しましょう」





文芸部部長南野桜乃は、浦鏡に指を差します





「桜乃部長、まだ聞くんですか




 十分聞いたと思いますけど」





「理子ちゃん、甘いわよ




 携帯のストラップを渡した意味はね




 私の持ち物ですよと、皆に誇示する為なのよ




 無意識に、ストラップをプレゼントしているなら




 恐ろしいわね、理子ちゃん




 浦君を取られてしまうわよ」




「なるほど、悪女なんですね





 広井弥生副会長は





 天然を装い、浦君を従わせるんですね」





「生徒会副会長広井弥生は悪女だわ」






「あの、お二人とも




 携帯のストラップだけで




 凄く盛り上がりましたね、ある意味凄いと




 関心しております」

お疲れ様です、失礼いたします

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