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教室での1コマ

前回からの続きです、よろしくお願いします

桜花大学付属高等部 新館四階 一年四組の教室



浦鏡は、教室の一番前の席で読書をしています



昨日徹夜で読破した、怪盗ラウールの冒険最終巻を読み返しています




そんな浦 鏡に近ずく人影があります



彼女は岡村愛子



そっと背後から、浦 鏡に近づき彼の耳を手でムニムニ堪能しています




(浦の耳たぶ、柔らかいなずっと触ってたいかも~

 


 今日も素敵な事が起きるかな?)





岡村愛子は彼の耳には、御利益があると信じているのです




それは彼女が小等部の時でした、ゲームで負けて浦 鏡の耳に触りに行く罰ゲームをしていた時です



その日から、浦鏡の耳をほぼ毎日触り続けています




なぜなら、その日にペットの猫が当たりの宝くじを拾ってきたのです



商店街の福引も当たりしまたし



彼の耳を、触ると少し小さな幸せが起きるのです、



偶然かもと岡村 愛子は思っていますがそれでも良いのです



そして一番の理由は、浦の耳たぶが堪らないのです感触がムニュムニュするのです




そして今、周りのクラスメイトの反応は様々ですが



外部入学生はかなり驚いています、何をしているのこの子は? 




なんで触られるがままなの君は?




後に岡村愛子に浦鏡の耳たぶに御利益があると聞き



彼の、平穏は少ずつ崩れていきます





「浦君おはようございます」




「おはよう、愛子さん」




「ねえねえ、なんで最終巻から読んでるの?」




「一巻が貸し出し中みたいだったからね」




「でも返却を待つとか、二巻から読むとかしないの?」




「それはね~一巻を借りた人に対して、対抗心からの行動で




 最後のオチや結末を知ってるんだぞみたいな感じかな?




 でも何巻から読んでも、問題ない内容なんだけどね」




「ふふふ~実はね第一巻は文芸部の部長さんが借りたんだよ~




 部長さんにはね、浦君が今度読みたいと言ってましたよってね」




「なるほどね、彼女とは好きな作品の傾向が似てるからね




 愛子さんの話を聞けば借りる可能性が高くなるかもね」




「そうなのです、なぜ浦君にどんな本を読みたいとか



 お勧めの本を聞いていたのかは この為なのです」



「へ~と驚けばよいでしょうか?」



「うん驚いてビックリしてください、ちょっとしたお遊びなんですけどね~

 


 部長さんを浦君の話で、本を借りるように誘導して、




 第一巻が読めなくなる浦君に悪戯してみたんです」





「笑顔で言われても、でどうだったの僕への悪戯の感想は」




「うん、浦君の行動は読めなくて面白いよ~




 本棚の前で悩む、浦君は可愛かったな~」





「愛子さんには今度から、注意しないといけないな



 好きな本を聞くところから、作戦が始まっていたなんてね




 少し悔しいな、悪戯されて



 でもなんか予想外なことでもあったの?少し残念そうだけど」





「う~ん、部長さんの行動がね 読めなかったの



 実は作戦は失敗していたのかもしれないの~?



 浦君が一巻を借りようと図書館に居た時に



 第一巻はまだ図書館にあったのです



 

 まだ部長さんは図書館で第一巻を読んでいました~



 こんな分厚い本をすぐ読み終わり、あわゆく浦君が図書館に到着する前に



 本棚に返そうとしていたのです、部長さんを私が呼ば止めなければ


 

 失敗でしたね~事情を説明して協力していただきましたが




 調査不足でしたよ、部長さんが速読出来るなんて知らなかったですからね



 

 でもでも勝負は私の勝ちですね、もしよろしければ罰ゲームをしてもらいたいのですが?」



「マジですか?勝負した覚えはないのですが」




「いいじゃないですかー、簡単な罰ゲームですよ」




 岡村愛子は浦 鏡に耳打ちした




「それはマジですか?地味にキツイ罰ゲームですね」




「浦君なら大丈夫だよ、何とかなるよ

 



 私の勘が成功すると確信してるよ




 約束、破ったらランチ三年間奢ってね絶対だからね」

 

 


「分ったよ、前向きに検討させていただきます」




(ランチセットを500円と仮定して

 


 一週間で5回として 一か月で20回 長期休暇を入れて登校日は一年間では



 10カ月ぐらいだから200回



 これを三年間だから 600回



 500円×600回奢るか 答えは300000



 三十万だって、おかしいな計算を間違えたのか



 止めておこう計算するのは、ミッションは遂行しよう 



 リスクが高すぎるからな)





岡村愛子が初恋の相手だった 石田治は



その光景を見ていた





(何を耳打ちしたのだろう?気になるぞ、浦の表情が



 若干変わったな また愛子ちゃんに翻弄されているのだろう



 うけるな、浦が弄ばれるのは普段はマイペースな奴だから) 

 

 


そんな石田治は登校途中には 



おめでとう 昨日テレビ見たよ 今度優勝したらサイン貰ってあげるね



などなどこれが何時もの光景なのです 


 


彼が昨日出場した全国陸上大会の走り高跳び、一般の部で史上最年少で




優勝するほどの 結構な選手なのです


 


昨日は全国放送で大会が中継されたので 石田治は登校途中に




人生で、一番人に指を差されました


 

全国放送は別格だなと感じています



 


「御二人さんおはよう、なになに 浦の顔おもしろいけど」


 


「おはようございます石田君、それはね~後で分るよ


 


それから昨日はテレビ見たよ、本当に選手なんだねビックリだよ


 

なんか凄かったよ、わたしの言葉ではうまく表現出来ないぐらいだよ」


 



「ありがとう岡村ちゃん、見てくれたんだ感激だな~」


 


「またテレビで応援するよ治くん、浦くん先ほどのお話は絶対実行すること



 約束だよ、私もどるね~席に」


 

 


岡村愛子は振り向きざまに、絶対だからねと



去っていきました



 

石田治は浦 鏡の死角から



彼の耳を触ろうと手を伸ばしました





「浦、なぜ俺の手首を掴んでいるんだ?」



「治、が耳を触ろうとするからだ」


 

「正確には岡村 愛子が触っていた君の耳たぶだよ」



「男のごつい手で 僕は触られたくないぞ」



「それには浦 鏡の意見に賛成だ」



「理解してくれて嬉しいよ、なら触るな」


 



「それは無理な相談だ、岡村愛子に敬意をいだいているのだから



 彼女が触っていたものに若干興味と嫉妬を覚えても



 なんら不思議でもないのだよ」



 

「もう、いいから席に着けよ」



「そうかそうか、なぜ彼女に敬意を抱くようになったか聞きたいと



 お教えしよう、あれは幼稚舎の 道徳の時間前だった



 石田治は当時、岡村愛子に恋をしていたのだよ


 


 初恋だったよ 突然発作的に告白をしてみようと思い立ち



 今しかないと思い立ったのだよ、聴いてるかい浦



 もうちょいだから、せっかくだから聞いてくれ」



「聞いてる、聞いてる 続きをどうぞ」



「そして君が好きだ、岡村ちゃん返事を聞かせてくれと



 告白したんだ、そして岡村愛子さんは



 私に毎日1000の言葉を私の心に届けてくださいと」



「1000はキツイね、時間がないよ続きどうぞ」




「500はとにかく言ったよ、愛の言葉を



 当時の担任の先生は、良くできた人で道徳の時間を



 告白の時間に使わせてくれたよ



 ついには言葉につまってしまったよ




 彼女はなんと言ったと思う?」


 


浦 鏡は手でどうぞと先を促す


 


「石田君ありがとう、一番男の子の中で好きだよ



 でも愛してるまでには、言葉も時間も足りないみたい



 これからもよろしくね大好きだよ 男の子の友達の中でも石田君が


  

 彼女は俺の男としてのプライドを優しい言葉で



 守ってくれたんだよ そして少し切ない失恋の味を教えてくれたんだよ」




「好きと愛してるという好意を表す言葉を使い対象をぼかす状況を作り出し  



 男の子の友達の中で一番好きという、決め台詞を使うことでダメ押しをしたんだね



 人は自分の都合の良い言葉の方を記憶に残りやすくするからね



 つまり記憶を作りかえるわけだ、都合のよい記憶に 




 結局は治は・・・・だけどね」



「浦の話は実につまらないな、現実的で



 担任の佐藤教諭が来たようだ、優等生の俺は席に着かなければまたな」


    


その時新館四階廊下で、一年四組担任の佐藤舞教諭は



気合いを入れていました


 


(よし、生徒の顔を今日一日で覚えてみせます



 名前と顔を一致させてみせますよ)



教室に入り頭を下げ、生徒の前に立つ



40人の生徒の視線を感じながら




「入学おめでとう、担任の佐藤舞です三年間よろしくお願いします



 教師に成るのが夢でした、今から私の教師生活の



 スタートです、一生懸命頑張ります」



一年四組生徒の温かい拍手に、佐藤教諭は感激していた

 




「早速自己紹介をしてください



 出席番号一番の人からね」 

    

 

 

浦 鏡はついに、この時が来たかと思うと

 



胃が痛いというかストレスを感じていた



(遂に来たか、出席番号三番だから教室の空気が硬い状況なのだが)



 

「次は浦君おねがい」


 

くすくすと笑いが教室で起きているのです 

 


 


(入学式で佐藤教諭が、名前を噛んだのを皆は思い出しているのか



 思い出し笑いか この状況を利用して今のうちに)





「浦 鏡と申します、幼稚舎から桜花学園に通っています



 高等部から入学した方は、何か分らない事がありましたら



 ぜひ何でも聞いてください



 え~気軽に僕の事は 名前が鏡なのでミラーとぜひ読んでください」

    

    



教室の空気が一瞬止まり、寒々しくなります




(予想の範疇だ、しかし耐えがたい苦痛だ自分からスベリに行くなんて



 素人のギャグだし面白くなくて当然だ このクラスはなぜか外部入学生が殆どだから



 人間関係も無いし、僕の事を知らないからな


 


 クラス皆さんは、どう対処して良いのか分らないのだろう、僕も立場が逆ならさぞかし対応に困るだ 



 ろうな

 

 

 愛子さん前を向いて顔は見えませんが、笑っているのはバレバレですよ



 さぞかし僕が、滑るのは面白いでしょうね


 


 佐藤教諭も生徒名簿で顔を隠してますが、バレバレです



 人の不幸は蜜の味と言いますから


 


 なるほど、やはり笑いは伝染するのか佐藤先生が笑っているし



 僕が言ったギャグのあまりのつまらなさに



 笑いが起きてしまった?、


 


 やはり佐藤教諭が美味しい所を取られてしまったんだな



 彼女が笑いの中心にいるのだから


 


 なんだったんだ、これだけ寒いギャグを言い、スベリ笑いも取られてしまうとは



 いけないいけない、笑いを取られて悔しいのではないんだ


 



 そうこれは愛子さんの罰ゲームなのだから、ボディブローのように効きましたよ愛子さん)



浦 鏡はこの日から自己紹介に苦手意識を少し持ってしまいました。


お疲れ様です、徐々に誤字、脱字、適当では無い表現など改善できればと

思います。

読んでくれた方ははたしているのでしょか?

とりあえず有難うございます、頑張りますので長い目で

見守ってください、失礼します

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