日常会話
桜花大学付属高等部 新館生徒会室
生徒会会計長野美紀と、浦鏡が廊下に出ていきます
「月子会長、素早い反応でしたね美紀さんの行動は」
「そうね、浦鏡と廊下で何を話してるのかしら
隠す事ないのにね、菜緒ちゃん」
(何となく、美紀さんの気持が分ります)
「会長には聞かれたく無かったんじゃないですか」
綾瀬川月子は、安藤菜緒の目の前に携帯を出します
携帯には、浦鏡のアドレスが入っています
「さて、菜緒ちゃん私が何故携帯を
取りだしたのか、聞きたいのね
それは
弥生から、浦鏡のメールアドレスを教えて貰ったからよ
折角だから、有効活用しようと思ってね
これから先は、色々とお手伝いして貰いましょう」
(浦君大変ですね、私の負担が減れば良いけど)
「さすが弥生さんです、凄いですね月子会長」
「弥生を誉めるのね、私じゃなくて
そうですか、覚えておきましょう
なんせ
弥生は、交友関係広いからね
直ぐに、アドレスとか交換してるしね
醸し出す空気が何となく
独特なのよね
そして私はさり気なく、
浦鏡のアドレスを聞き出したわ、弥生から」
「別に、直接浦君から
聞いても良いんじゃないですか?」
「確かに、なんで
まどろっこしい事したのかしらね
まあ、明日から浦鏡に奉仕してもらいましょう」
(浦君、頑張ってください
私の仕事は、楽になりそうですから
先ほども思ってましたが)
桜花大学付属高等部 新館1年4組
担任の佐藤舞教諭、放課後の1年4組の教室で
鈴木華教諭から、図書館の希望の書籍DVD
のアンケート結果を渡されました
(華先生、私にアンケート用紙を
見せるとからには、これは相談されてると
考えて良いんですよね
人から頼られるなんて久しぶりかも)
「舞先生、このアンケートみての感想は」
佐藤舞教諭は、アンケート用紙を
眺めます
「やっぱり、書籍もDVDも娯楽作品が多いよね
やっぱり、ダメなのかな?
そういうの」
「特には、問題無いんだけどね
委任されてるし
まあ、初回だし今回は娯楽作品を採用します
これで少しは、利用者が増えるかもね」
「そうだね、初回だしね」
「そういえば、貴方のクラスの浦君が
文芸部に、入部してくれたよ
知ってるよね」
(話題が変わりました、相談じゃないんですね)
「そうだね、生徒会の仕事もしてたね
副会長の広井さんと、清掃してたって
誰かから聞いたよ」
「広井弥生さんね」
鈴木華教諭は、佐藤舞教諭を見つめます
(確か、生徒会副会長広井弥生さんか
確かに目立つよね彼女)
「なになに華先生」
「舞先生の顔を、見てたのよ
やっぱり、美人と可愛いって限度があるよね
広井弥生を、見たとき初めて思ったのよ
次元が、違うよね
一般人とね」
「へ~そうなんだ
確かに目立つよね、広井さんは
華先生は可愛い系だよね、私は美人系だけど?」
「舞先生、自分で美人系って
自信なさげに言わなくっても
舞先生は美人よ
早く職員室に、戻るわよ
でもさ、なんでこんなに本が有るのよ」
「返却する本とか、多いんだよね
授業で使う資料とかも
整理してたら、大変な事になりまして」
「じゃあ、内藤先生呼ぶね」
鈴木華教諭は、携帯を取り出しメールを打ちます
佐藤舞教諭は、鈴木華の手の動きを見ます
「華ちゃん、早いね
私には無理だよ」
桜花大学付属高等部 新館職員室
お茶を飲んでいた、内藤正義教諭は携帯を見ます
(華先生からか、行くぞさっさと)
内藤正義教諭は、さっと周囲を見回し素早く
職員室を抜け出します
(放課後の教室で、華先生と二人きり
絶好のシュチュエーションだ)
内藤正義は、大股歩きで
1年4組へ足を運びます
1年4組のドアをノックし教室へと
足を運びます
「お待たせしました、華先生」
内藤正義教諭は、佐藤舞教諭の姿を発見しました
(勘違いしてしまった、華先生と二人きり
では、無かったか
そうだ、冷静になれば
1年4組は、佐藤が担任を務めるクラスじゃないか)
「内藤先生、わざわざすいません」
内藤正義教諭は、大量の本を見つけました
「いえいえお気に為さらずに、本の運搬ですね
図書館で良いですよね」
「お願いします、私も一緒に行きますね
舞は、机の整理しときなさい」
「ご迷惑おかけします
お二人とも有難う御座います」
内藤正義は、本を慣れた様子でまとめます
(まあ良いか
一応、華先生との共同作業だしな)
そんな、内藤正義教諭を見た佐藤舞教諭
「なんか嬉しそうですね、内藤先生何か
嬉しい事でもあったんですか?」
「いや、大したこと無いよ」
「そうですか、顔が緩んでますよ」
内藤正義教諭の、顔を覗きこんだ鈴木華教諭
「確かに、舞先生の言うとりかも」
「そうですよね、教えてくださよ
内藤先生」
(顔が、近いですよ華先生
やっぱり、良い華先生は存在そのものが良い
同じ時代に、生きている事に感謝しないと)
本をまとめて、教室から出ていく内藤正義教諭
後ろを振り向きます
「では、佐藤頑張れ
華先生行きましょう」
鈴木華教諭も、本を持ちます
「舞ちゃん、職員室で待ってるからね」
二人に声をかける、佐藤舞教諭
「二人ともいってらっしゃい」
二人を見送る佐藤舞教諭
お疲れ様でした、失礼いたします