二人
桜花大学付属高等部 新館1階
浦鏡が、歩いていると長野美紀に肩を
掴まれました
「専属秘書である、浦鏡君
新しい依頼が
またしても、生徒会長よりも美人な生徒会副会長
広井弥生との、清掃兼見回りですよ
浦君嬉しいでしょう」
長野美紀は、浦鏡に顔を近ずきます
浦鏡は、離れようとしますが
長野美紀に肩を掴められているので
離れることができません
「浦君は、私の専属秘書なんですけどね
まさか、生徒会長よりも美人な
生徒会副会長広井弥生を
無意識に口説いていたのかしら?
伝えたわよ、さっきメールしたから
確認しときなさい」
「了解です、直接お伝えしていただき
有難う御座います」
長野美紀は、更に浦鏡の肩を
強く掴みます
「偶然、浦君を見つけたからね
さっさと、生徒会長より美人な生徒会副会長広井弥生の
元へさっさと行きなさい」
広井弥生は、浦鏡の肩を押します
桜花大学付属高等部 西門
生徒会副会長広井弥生は、浦鏡を待っています
(月子ちゃんに、浦君の事話したら
凄い笑顔だったな、嬉しそうだったな)
浦鏡は、前回同様走って来ます
(またしても、弥生さんを待たせてしまった
美紀さんが、絡んでくるから遅れてしまった)
広井弥生は、浦鏡の姿を見つけると
手を振ります
「すいません、弥生さんまたお待ちさせてしまって」
「気にしないで、私が早く来ただけだから
今日も宜しくね」
広井弥生は、浦鏡に軍手とゴミ袋と腕章を
渡します
「お手伝いさせていただきます」
桜花大学付属高等部 新館生徒会室
生徒会会長綾瀬川月子は、抱きしめていた
生徒会書記安藤菜緒を、腕の中から解放しました
(誰も来ないし、つまらないし)
解放された、安藤菜緒は綾瀬川月子から
素早く距離を、取ります
そんな、安藤菜緒を見ていた
綾瀬川月子は、鞄からチョコレートを取り出します
「菜緒ちゃん、ご褒美あげよう
菜緒ちゃん、特に何もしてないけど」
安藤菜緒は、警戒しながらチョコレートを
受け取ろうとしますが
綾瀬川月子は、首を振ります
「菜緒ちゃん、違うよ口を開けなさい
食べさせてあげるから」
「いえ、月子会長に悪いですし」
(何かの策略でしょうか?月子会長の動きには
警戒しなきゃ)
「口を開けなさい」
安藤菜緒は、口を開けます
綾瀬川月子は、チョコレートを一口
安藤菜緒の、口に入れます
(ホワイトチョコレートだ、この味は
ビターチョコレートより、やっぱりホワイトチョコレート
の方が好きだな私は
ホワイトチョコレートの香りが
口に広がります)
「月子会長、美味しかったです」
「菜緒ちゃんの為に、ホワイトチョコレートにしましたよ
では菜緒ちゃん、早速仕事をさしあげます
各部活、各委員会の要望書を読み上げなさい
私が、類似した要望は既に
省いているから」
(月子会長、ちゃんと仕事してるんですね
これは、私に対して英才教育をしてくださるんですね
頑張ります私)
生徒会書記安藤菜緒は、机に置いてある
資料を取り、読み始めます
桜花大学付属高等部 西門
ゴミが、一杯になったゴミ袋を浦鏡は
ゴミ置き場に置きます
「浦君、今日も大漁だったね」
「そうですね、弥生さん」
(それはそれで、問題あるんですけども
ゴミが多いと言う事は
誰かが、捨てている訳ですから)
「浦君、今日も付き合ってくれて
有難う」
「いえ、手が空いてましたから」
二人は、水道の蛇口をひねり
手を洗います
「そういえばね浦君、会長がね
君の事を、詳しく教えてって言うんだよ
なんでかな?」
「ちゃんと真面目に、仕事しているのか
確認したかったのではないでしょうか」
「私はね、浦君期待されてるんじゃないかな
と考えたんだよ」
「そうですか、考慮して頑張りますよ」
(会長か、直接はあまり話したこと無いな
今後これ以上、仕事が増えなければ
良いのだけど)
桜花大学付属高等部 新館生徒会室
ドアをノックする、浦鏡
「早く、入りなさい」
「失礼します」
生徒会室を見回す浦鏡
(月子会長と菜緒さんも居るんだ)
長野美紀は、今入って来た浦鏡を連れ出します
長野美紀は、後を振り返ります
「月子会長、少し出てきます」
「あの、美紀さんどうしてすぐ出るんですか」
二人は廊下に出ます
長野美紀は、浦鏡に小声で話しかけます
「早く此処から、離れましょう」
長野美紀は、浦鏡を連れ
早足で、廊下を歩きます
「此処まで来れば良いでしょう流石に、
さて何か変わった事は、有りましたか?」
「いえ、特には
そう言えば、弥生さんが月子会長に
僕の事を、聞かれたと言ってました」
(浦君、お仕事が増えるでしょうね
色々と雑務がね)
「そう、まあ頑張って浦君
これからも」
お疲れ様です、ゆっくりと更新できればと思います
失礼します