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特に何もなかった日常

桜花大学付属高等部 新館新聞部部室



岡村愛子に、強引に新聞部部室に連れ込まれた浦鏡



彼は、椅子に座っています



そんな浦鏡の、耳の感触を楽しんでる岡村愛子




「愛子さん、今日はお一人なんですか?」



浦鏡は、新聞部の部室を見まわします




岡村愛子は、浦鏡の耳から手を離します




浦鏡の、真横に椅子を置き座ります




浦鏡の耳に、口を近ずけ話します




「どうかな?先輩とかは来るかも




 浦君、なにか記事になるような




 興味深い事を知らないかな?」




浦鏡を、覗きこむ岡村愛子




「そう言えば、珍しく石田が図書館に来て



 新聞を読んでたよ、自分の記事を」




「もっと大きくて見栄えがする



 出来事をお願いします」




「レラン桜花は、席に着くと料理が並んでる




 不思議だよね」




「それは、シェフの前田夏子さんに取材拒否




 されたから



 と言うか、あの人レラン桜花では




 仕事中だから、ダメで




 それ以外は良いよって言われたんだけど




 レラン桜花でしか、前田夏子さんに会えないんだよ



 姿も見たことないし、だから取材できないんだよ」



「それは面白いね」




「そう言えば、少し前に生徒会長より美人な



 生徒会副会長の広井弥生さんと



 共同作業をしてたそうですね




 その事について、詳しく教えてください」





岡村愛子は、浦鏡の肩を掴んで揺らします





「清掃作業ですよ、近いうちにまた行うそうですよ」




「浦君、面白おかしくねつ造して良い?」





「ダメですよ、僕一人だけじゃないんですから



 それにデタラメな事書いてはダメですよ」




「冗談だよ、そうだ妥協して実力テストの




 クラス平均点を掲載して



 クラス順位も、教科別に掲載してみるよ

 



 人はついつい




 結果とか順位とか、つい見ちゃうんだよね





 これを利用するよ」




「なるほど、つい占いや血液型とかの



 診断が、載っていると見てしまいますしね」


 



浦鏡は、席を立ちます




「では、愛子さん」




「浦君、私を部室に一人にするの?



 誰か来るまで、話し相手してよ」





岡村愛子は、浦鏡の腕を掴み




椅子に座らせます




「しょうがないですね、あと10分お相手しましょう」




桜花大学付属高等部 新館図書館




文芸部部長南野桜乃は、図書館に来ていた



佐藤舞教諭に、声をかけます




「佐藤先生、文芸部の小説




 見ていただけましたか」




佐藤舞教諭が、持っている文芸部の冊子を




指さします




「見ましたよ、南野さんは確か



 部長さんだよね」




「はい、文芸部部長をしております



 それで、どうでしたか



 私としては、少し物足りない感じなんですが」





「短編小説だからね、なかなかね難しいよね




 コンパクトにまとめるからね



 でも良かったんじゃない



 準備期間も短いし



 三人で制作でしょう、まとめた桜乃さんは



 よくやったよ」




「有難う御座います、精進します



 今日は、何をお探しですか」




「今日はね、推理小説を」




「では、二階ですね



 ご案内します」




「いつも、ごめんね」



「いえ、お仕事ですから」




二人は、階段を目指します




桜花大学付属高等部 裏門




石田治が、陸上大会参加の為に代わりに浦鏡が




代りにクラス委員の清掃活動をしています




もう一人のクラス委員の、桜カレンも参加しています




浦鏡の、ゴミ袋は既にゴミでいっぱいになりました




「カレンさん、ゴミ袋有りますか?」




桜カレンは、新しいゴミ袋を




浦鏡に、渡します




「もう少しで、終わるわよ




 さっさとやりましょう」





漸く、浦鏡のゴミ袋がいっぱいになり




裏門周辺には、ゴミは見当たりません





「浦君、勝負しましょう




 じゃんけんに負けた方が、ゴミを運ぶ




 勝ったら方は、清掃の終了報告ね」




(浦君の対策は万全です



 これは勝ちですね)






「良いでしょう、カレンさん」



(じゃんけんか、疲れてると頭が働かないな



 カレンさんは、これを狙ってたのか



 早く終わらせる為に、体力を消耗したからな)





「せ~の、じゃんけんポン」




浦鏡は、桜カレンの手を見つめます




「浦君、私は終了報告に行って来るね」




(浦君、策にはまりましたね



 私の勝ちですね)




桜カレンは、浦鏡に手を振り歩いて行きます





その後ろ姿を、見つめている浦鏡




(カレンさんに負けたか、



 様子見で、パーを出したんだが




 カレンさんだと、グーだと思ったんだけどな




 力仕事した後だから、一番労力が少ないグーを




 出すと思ったんだけどな




 小さいゴミ袋が、6つか




 落ち葉とかは地味に重いんだよな) 



浦鏡は、ゴミ袋を両手に持ち




裏門を立ち去ります

お疲れ様です、続くのでしょうか?

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